nbです。
ちょっと経ってしまいましたが先日のPhil Woodファンミーティングにお越し頂いた皆さん本当にありがとうございました!
Phil Woodのプロダクションマネージャーのゲレット氏への質問が止まらず皆さんがどれだけPhil Woodを愛しているかがよく分かる楽しい会となりました。
僕も今まで知らなかったことを知ることができたりと本当に充実の内容。
また来年にも来て欲しいと思っています!
今日はそんなPhil Woodの製品の中で僕が一番好きなパーツであるOBBこと“Outboard Bottom Bracket/アウトボードボトムブラケット”の事を書きます。
Phil Woodが放つ現在の主流となるスルーアクスルタイプのクランクに対応したBB。
(シマノホローテック2のクランクやSRAMのGXP規格のクランクとかに対応しているやつです)
Phil Woodの製品は全て一生、メンテナンスフリーで使うことのできる耐久性を持っています。
これはPhil Woodのボス、ピーターさんの自分の製品で怪我をして欲しくない、悲しい思いをしてほしくないという思いでもあります。
BBにおいてはピーターさんが一番情熱を注いでいるパーツでもあってか他に比べ群を抜いて完成度が高いと感じます。
それはとにかく壊れない!そして回転が良い!これに尽きます。
クランクに付いてくる純正のBBってすぐに異音がしたり、ゴリゴリになったりしませんか?
僕は過去10年でBBは何個壊したのか分からないくらいぶっ壊してきているんですがこのPhil WoodのOBBだけは一度も壊れたことがないんです。
ハブも大好きだけど、BBの異音や不調に悩まされずにガンガン遊び倒せるっていう事に感動してこのBBが僕のPhil Woodランキング不動の1位となったのです。
OBBは現在2つのタイプがあるので何が具体的に違うのか?それを説明していきましょう。
現在のOBBは第二世代へと進化し、さらに性能、互換性と使い勝手がアップ。
第二世代となっての大きな変化は使用している素材にアルミニウムタイプも追加されたと言う点でしょう。
上の写真の中央が第一世代から継続しているステンレスモデル。
左右にあるものが新規に追加されたアルミニウムモデル。
(色味は分かりにくいんですがステンレスの方が艶っぽいシルバーでセクシー)
ステンレスモデルとアルミニウムモデルの違いを簡単にいうと最強の耐久性を持っているのが前者、軽量性を重視しているのが後者です。
またぱっと分かりにくいんですがねじ山部分が第1世代よりも長くなった+スペーサーが付属しロードバイクやピストバイクの規格である68mmBBシェル、MTBなどに多い73mmBBシェルのどちらにも対応できるようになりました。
あとはアルミだからこそできるアルマイトカラーは待っていた人も多いのではないでしょうか?
あの美しいPhil Woodのアルマイトカラー全8色がOBBにも降臨したのです。
気になる重さは↓こんな感じ。
重量で比較するとステンレスが254gでアルミニウムが144gで約100gの差。
Phil Woodのパーツは重い重いってよく言われますがこのOBBに関しては他メーカーと比較してもそれほど重くは無いんじゃないかなと思います。
この重さに関しても絶対に壊れないっていう性能のために必要な重さなのでその安心を考えるとめちゃ軽量ですね。
ちなみにこのOBBの対抗馬であろうChris KingのBBとアルミニウムOBBの重さの比較はこんな感じ。
20gの差。
この結果をどう思うかは皆さんそれぞれにお任せします。
僕的には全然変わらないじゃん!って思いました。
Phil WoodとChris Kingどちらにも良さと苦手な点があるのでどっちを選ぶかはライディングスタイルなどに合わせるといいと思います。
ちょっと話が脱線しますがPhil WoodとChris Kingどちらも素晴らしい製品を作っていて両者ともに一生使えるって言うことを目指しているブランド。
同じ事を目指しているけどまったく違うベクトルで答えを出そうとしているのがこの2社の面白いところ。
Chris Kingは定期的にメンテナンスしてあげることで一生気持ちよく使えるっていう考え。
そのためにはメンテナンスサービスや専用工具類に整備性の高さも充実させています。
昨年、上馬店でテクニカルサービスの実演を行ってくれたのもその一環ですね。
対するPhil Woodは漢らしいです。
買ってからは完全メンテナンスフリー。何もしなくて一生涯使うことができます。
この完全メンテナンスフリーを実現するために重いけど最高の強度を持った素材で作りこんだり、オリジナルの耐久性を極限まで高めたベアリングを開発したりしてるという訳です。
この点から日々の足として、長距離のツーリング、とにかくガンガン乗り倒す人やメンテナンスが苦手なライダーにはPhil Woodが最高にマッチすると思います。アメリカのメッセンジャーから愛されているのもこの辺に理由がありそうですね。
(ヘッドパーツも遂に今年Phil Woodからリリースされる予定なのでChris Kingとどんな違いを見せてくれるのかが非常に楽しみです!)
で、なんでChris Kingの話を書いたかと言うとですね。
先日悲しいことが起きてしまったんです。。。
かなり恥ずかしい話ではあるんですが、MTBに付けて愛用していたChris KingのBBが壊れてしまったんです。。。
ベアリングが完全に死にました。
ハブはメンテナンスを定期的に行っているので調子は最高なんですが、BBだけ手を入れてなかったのが原因。
完全に自分のせいですね。
それでも5年の間の累計約20000kmのトレイルライドにバイクキャンピングに耐えてくれたのは凄い事です。
泥はもちろん、海水を浴びることや大雨の中のキャンプライドもあったし。笑
Chris KingのBBは滑らかな回転で軽いので気に入ってましたが同じBBをまた入れてもまた壊しそうな予感がしたので新たに取り付けたBBにはPhil WoodのステンレスタイプのOBBを選びました。
やっぱり新しいBBは最高のフィーリングですね。
ステンレスなので重量は増していますが以前より剛性感が増した気がするのは気のせいではないと思います。
乗っていてコレは絶対に壊れないなっていう感じがするってのも大事。
あと、ステンレスシェルはアルミに比べベアリングの取り付け、取り外しによるシェルの広がりにも強いので例えベアリングが壊れたとしても新しいベアリングに換えるだけで何度でも復活できるのも重要な要素でした。
自分の持っているバイクの中で一番過酷な状況で走るバイクだったので。
気持ちよくクランクが回るようになったので早速今週末こんな装備↓でアドベンチャーしてきます!
キャンプバイクやロングツーリングを楽しむ人、メッセンジャーや日々の足として乗る人はステンレスタイプが僕的には一番オススメですね。
↓現在進行形で日本一周ツーリングしている上馬店のお客さんのバイクは足回りはすべてPhil Wood。BBはもちろんステンレスのOBB!今のところ快適に旅を楽しんでいるようです!
ちょっと番外編ではありますがプロBMXレーサーの菊池雄選手もPhil WoodのステンレスOBBをレースで使ってくれています。
アルミニウムタイプのOBBは少しでもバイクを軽くしたい人にオススメ。
ロードバイクユーザーには最適だと思います。
軽量だけどしっかりとPhil Woodらしい耐久性を持っているのでちょっとやそっとじゃ壊れません。
ベアリングの打ち変えはステンレスには及びませんが10数回は問題なくできるので10年は余裕でしょう。
超分かりずらいけど僕のロードバイクにはアルミニウムのOBBがインストールされています。
写真のようにシマノ仕様のBBなので24mmアクスルのROTORのクランクにも問題なく使えます。
最近組んだ金やんのLOW CXもアルミニウムのOBBでしたね。
カラーバリエーション豊富なのでこうやって刺し色入れちゃえるのもアルミの魅力。
OBBの魅力は他にはない耐久性な訳ですが、その耐久性ゆえバイクを乗り換えても使い続けることができるのもポイント。
たとえ以前はシマノタイプであってもGXPアダプターを付ければSRAMで使うこともできるようになるし、その逆ももちろん問題なし。
(アダプターの変換は専用工具が必要になるのでBlue Lug各店舗か総代理店であるOPEN DISTRIBUTIONにお問い合わせください)
シマノ用アダプター
SRAM/GXP用アダプター
※SRAM用は実はOBBリリース当初はラインナップに無かったのですがSRAM純正のBBが壊れすぎるということで全米中のSRAMユーザーの熱望により生まれたんだとか。
自転車でもっとも負荷が掛かり常に回り続ける心臓部であるBB。
僕のように最近全然気にかけていなかったりしませんか?
このBBが気持ちよく回ると本当に驚くほど快適になるので春のライドの前に変えてみてはどうでしょう?
Phil WoodのOBBは今ならステンレス、アルミニウム共に在庫が揃っています!
BBの交換作業も即日でできますので是非ご来店お待ちしています!
HOLLA!