( 工房入り口にて。ビルダーのマット ）
ちょいとここ最近僕たちのお店を知って頂いたお客様には、本日はドーーーープな世界かもしれません。
「Pass & Stow」わっっっっかんないけど、なんかカッコいいくさい。
4、５年前に初めて入荷した時は僕も同じ気持ちでした。
今日は入荷と共に、その「なんか」の裏側にお邪魔してきたお話。
（ NAHBSでのバイク達、マットwith ALL-CITYはSPACE HORSE )
3月に谷さんと行ったアメリカンハンドメイドバイシクルショーNAHBS会場にて、本人に話した時に「工房見に行きたい！！」なんて冗談半分。いや冗談ではなく本音では本気120%で言ってみたら。「カモン、カモン！！」のノリで決まった実は突如訪問でした。笑
「どんな場所で、どんな風に、、、そもそも何でラックなんだろう」
そんな気持ちでお伺いした、翌々日。
（彼が昔に作ったバイク）
（フロントラックの初期型）
聞いてみると僕たちも全く知らなかったんですが、そもそも最初はフレーム作りをしていた彼。
レジェンドフレームビルダーであるBRUCE GORDONや、HUNTERをお手伝いをしていた時期も。すごい。。
ただその後、お子さんも生まれたり環境の変化に伴って、看護師を目指してお勉強をスタート。実は今は一週間のうちで週3くらいは看護師、週3くらいでこのラック作りをしているんですよね。
この時点で「看護師？？？？」ともう個人的には衝撃だったんですが、この看護師になるためのお勉強をスタートした時に毎日たくさんの教材を背負っていくところにストレスを感じて、荷物をのっけるために作ったラックが今の原点。
(3年前に行ったFRESH AIR BICYCLES）
（NAHBS2019より。谷さん憧れ強すぎて、口が緩んでますね。笑）
西海岸サンフランシスコは老舗バイクショップ、Freewheel。
そこで働いていた経歴を持つPASS&STOWのマットと、写真はFREE WHEELでは看板メカニック、伝説のFRESH AIR CYCLESのオーナーであり、現在はPAUL COMPONENTで働くのがトラビス。
とにかく組むバイクが超クールで、自転車乗るのも超超一流。おまけに超超超ナイスガイすぎる。憧れをとっくに通り超して、僕たちからすると著名人の彼なんですが
マットがフロントラックを自身で使い始めた時にある日「そのラック何？俺にも作ってよ！」と声をかけてきたのがトラビスで、そこから友人伝えで瞬く間に広まっていき気付けば今に至ったそう。
アメリカはサンフランシスコから橋を渡って、お隣はオークランドのダウンタウンは外れた住宅街に彼の工房はありました。
大きな倉庫を知人たちと区切って、天井は日本と比べ物にならないけど広さでいうと上馬店くらい？なイメージ
作り手のマットはピュアで優しくて、行ったらすぐに準備をしてくれていて「これからサイドのステーを作るから見てて」とのこと
素材の選んだ1本の中空クロモリパイプを、オリジナルのジグにのせて丁寧に曲げていきます。
谷さんも何故か被らされていましたね。笑
ここからは溶接、パイプとパイプのつなぎ目、そして小物等をトーチでつけて
これでひとまずサイドのステーは完成なんですが、
そもそもサイドの足の高さやネジの位置がズレるだけで、高さや傾きが変わってしまうシビアな世界です。
その上で、デザインもミニマムで美しく、使い手のことを考えたダボ穴の位置。他ブランドと比べると軽く、そしてタフなPass&Stowのラックは世界で１番かっこいい上に、世界で一番最強なんじゃないかと今回工房に行って感じさせられてしまいました。
おまけに、彼の乗る最高なバイクたちも。
今回の旅で１番わくわくさせられてしまった、HUNTER CYCLESのカーゴバイク。
こっちのブラウンは、NAHBSに飾られていたモノで以前工房も一緒にシェアしていた同じく西海岸はFALCONER CYCLES。
このブルーに塗られているラックは、もうドーーープなお客様はご存知かもしれませんが、新作のリアラック！！！
発売はいまのところ全くの未定なので、海を渡って来る日を僕たちと一緒に楽しく待っててください！
リアラックの代わりではないんですが、こっちも貴重。
極少量だけ、フロントラックと共にNAHBS会場で販売していたTシャツが新入荷していますので、いつかの憧れラックをまずはTシャツからいかがでしょうか。
以上、チューヤンでしたっ〆
