nbです。
昨日のお休みは友人と最高のアドベンチャーをしてきました。
それは満月の日の夜に自転車で峠を登るというMOON CLIMBという満月の日にしかできない幻想的なライドです。
今回目指した場所は山梨県の大弛峠。
2年前のRapha Gentlemen’s Race Koshinで登った標高2,365mの峠でRGRの時とは逆の塩山駅からの34km、
標高2000mを一気に登り上げるコース。
塩山駅に火曜日の夜の終電で向かいスタートしました。
バイクは2人ともロードバイク、頂上は気温5度くらいという予報だったので10月にもかかわらず真冬の装備で。
あとは頂上でキャンプする為の必要最小限のキャンプ用品を持ってスタート。
駅周辺、住宅地、畑を越えどんどんと山に向かっていきます。
先日のナイトグラベルライドでも活躍したKNOGのBLINDER ARCがこの日も活躍。
体も良い感じに温まってきた頃に峠の入り口に。
街頭は一切無く、空と森と道しかない都内では絶対に感じることのできない本当の闇。
スタート時は曇っていた空も僕達を山へ迎え入れてくれるかのように次第に晴れ、満月の明かりが差し込んできます。
そのままどんどんと山の頂上を目指し進んでいきます。
最初の森を過ぎて少し森が開けた辺りで相棒のJulienが「ライトを全部消して」と。
おいおいマジかよと普通は思うところですがこれがこの満月の日にしかできないライドの醍醐味。
自分が想像していた以上に月明かりはとても明るく、道や夜空ははっきりと見え、はじめはビビっていましたが気が付けば気持ち良く登っていました。
この写真はまるで昼間のようですが深夜2時過ぎ。
標高1500mを越えたあたりで空気も澄み、空も晴れ、この満月の光はとても神秘的でした。
昼間とは違い、月明かりの下は色のないモノクロームの世界でまるで夢の中なんじゃないかという錯覚まで起きる本当に不思議で楽しすぎる初めての感覚。
五感のみを頼って走るので本当に感覚全てが研ぎ澄まされていて、目から入る素晴しい夜の山の風景、耳からは動物の声、鼻からは木々の匂い、肌は登るにつれ変化する空気の違いなどどれも全てが普段の何倍も感じる事ができナチュラルハイとはこういうことを言うのかと思うくらいテンションが上がっていました。
夜にライトなしなのでもちろん危険は多いので、ライトを消すのは開けた場所のみ。
暗い森や路面の悪い場所や車が近づく際はしっかり点灯します。
この峠は頂上で車は行き止まりのためゆっくりと4時間ほどかけて登ったけれど通った車は2台のみという交通量の無さも重要でした。
そんなこんなでゆっくりと満月の夜のすばらしい景色を楽しみつつ頂上へ到着。
頂上はほぼ無風だったけど気温5度。汗のかいた体では寒すぎるのでささっと着替えてテントを準備。
パーティーの開始です。
温かい味噌汁にチーズ、レーズン、そしてご機嫌なジンとラム。
山の上で食べるものは何でも美味しいけれどこの日は最高の仲間と体験をした後だったので特に格別だった。
パーティーは朝まで続き結局寝たのは明るくなった5時頃でした(笑)
今回使ったテントはアウトドアギアを作るJulienが作ったプロトタイプのULテント。
ハイテク素材のタイベックをメインに作ったもので3人用なのに驚くほどの超軽量さ。
寝袋と一緒に丸めて小さなバックパックに入るサイズ、内部もすごく広く、内部は暖かく快適でテントパーティーにはバッチリでした。
まだまだ改良していくとのことなので今後も楽しみです!
彼の作る超軽量の輪行バックも凄いので是非チェックしてみてください。
■FAIRMEAN■
3時間ほどの睡眠でしたが気持ち良く寝る事ができ、軽く朝食を食べて朝の散歩へ。
標高2500m近くなので雲の上の世界。
夜に続き快晴で最高の朝を迎える事ができました。
気持ちよすぎるぜ。
昨夜と変わって鮮やかな色の世界という対比も良かった。
頂上付近はもう紅葉し始めていて早くも秋を感じる事ができました。
最高の朝の風景を目に焼きつけた後は荷物をささっと片付けて極上のダウンヒルの帰路へ。
あれだけ時間をかけて登ってきた道も下りはあっという間。
なんだかもったいなく思う気持ちもあるけれど素晴しい風景の中を走り抜けていくのは本当に気持ちが良い。
予定よりも早く下りてきてしまったので道端で仮眠してから東京に帰りました。
たった12時間ほどの冒険だったけれど最初から最後までこんなに濃密な体験は無かったかもしれない。
本当に刺激的で最高に楽しかった!
Julien本当にありがとう!また満月の日に行こうぜ!