とうとう発売開始になりますね…!!
何気にMASHの新しいフレームの中でMTBの次に気になっていました。
今日はこのバイクを紹介しようと思います。
この動画が出た時、STEELに見えるけども変速機付いてるしなんのバイク?!とワクワクしながら皆続報を期待していた事でしょう。
今回リリースされたのはALL ROAD。所謂なロードバイクに比べ、走破性のある車種にあたります。
MASHらしくただの一ジャンルで終わらせない車種選びだなと感服しました。
箱から開けて持った印象はややずっしり。ギアードのバイクだしこれぐらいの重量感だよなと思いつつ、
カリッカリでビュンビュン系バイクでも良かったじゃないのとも思ったりして。
STEELよろしくなヘビーデューティーなコンセプトなのかも。
最初ダウンチューブにロゴらしきものが無くて、全部B品かよっ!!と焦った…。
クリアでロゴを入れてあるのもその無骨さに一役買っています。
第一印象だけで言うとこんな感じでした。組んだ後にそのゴツさに良い意味で裏切られた話はまた後で。
色は去年のMASH STEELでもあったMATTE RAW。同タイミングでシングルのSTEELを組んでいたのもあって、違いはどこなんだろうなと思いながら店頭完成車のそれを同時進行で進めていました。
前述した通り、嫌いな人は少ない硬派な仕上げのこの色。色というよりは仕上げですかね。
金属面そのままに上からクリアのマットコーティングを施してあります。この塗膜がはがれると当然、その下の金属面が晒される訳ですが、そこに湿気が帯びる事で錆びます。
通称糸ミミズなどと言われる錆ですが、RAWフィニッシュという金属面を見せるこの仕上げには逃れられないカルマ。今回のこのフレームもそれに当たります。
ですが、その前回のMATTE RAWになってからこの腐食が目立つという事例を耳にするのが少なくなった気が。
マット(つや消し)に変更されて塗膜が少し強くなったのではないかと推測。仮に錆が発生してもその腐食を楽しめるようなラフな方向けの硬派な仕上げ。
二台並べてみても一見違いが分かりづらいのですが、大きく違う場所はずばりブレーキ。
新しいROADモデルはディスクブレーキ化されています。
フラットマウントタイプのコンパクトな収まりがMASHが作るフレームの美意識に馴染みます。
そのままフォークの話に移ります。シングルフレームから引き続きストレートタイプのスマートなシルエット。
比べてみると若干オフセットが多くなっているようにも。スリリングなトラックバイクらしい乗り心地は前STEEL、REYESに残して、
こっちは少しマイルドに操舵性の安心感を意識した作りに振って、ちゃんと差別化された乗り物に。
MASHのフレームなのにまさかこれはと思う箇所も。フォークにはケージ用(モノによってはラック用でも)のダボが付いています。
MASHのフレームにエニシングケージなんかを付けてライトなバイクパッキングが出来るようになるなんて想像もしなかった。
(因みにリアにはフェンダーダボもあるので、全天候型ネオスポルティーフなんて組み方も激シブなのでは。)
このモデルは既製STEELよりも若干大らかにトップチューブの長さが採られています。
短い距離を最速で走るというよりは、長い距離を安定したスピードで走る事に向いている設計とも感じました。
MASHのフレームにしては、優しめな設計なのがとても印象的で、MASHのスピード狂なライダー達の興味の派生がどんどん広がり、
色々なスピードの形に気付き、それを実現していっている記念すべきフレームなのではと考察します。
随所を観察しながらしみじみ感じました。
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スリリングでちょっぴりデンジャラスなイメージのあるMASH。今まで作ってきたフレームはどれも際立っていたし、乗るのに覚悟がいる形の物が多かった。
これは誰が乗ってもそのスリリングを丁度良く味わえる。かつ少し実用性も備えているフレームのように思えました。
それを踏まえた上で今回店頭完成車の組みつけを担当。
誰にでも楽しめるようなロードバイクだけど、ロードバイクじゃない乗り物を組んでみようとこのカタチに。
この提案で自分的に既視感あるのは以前組んだREW10WORKSのRR29ロードバイク。
このフラットバーロードというジャンル、レーシーではないけど街中をビュンビュンかっ飛ばす形の一つと思っています。
一つだけ以前の提案と違うのはタイヤサイズを少し太めにして路面のストレスを克服させたかったところ。
アスファルトも土の上も場所を選ばず走れるように組めるんだよ!というメッセージがこのバイクに込めたかった事。
このタイヤサイズで連想するのはシクロクロスバイクですが、そんなバイクにも全然なれそう。
シンプルなフレームの中に様々な要素を詰め込むのがMASHは本当に上手。
心待ちに、超待ちに待った試走。幡ヶ谷店裏の上り坂を立ち漕ぎでグイグイ登って、直線でペダルを踏みしめた時に感じました。
「ちゃんとMASHのフレームじゃんこれ!」っと笑いながら一人で呟やいていた。(結構デカめの声で)
踏めば踏むほど勢いがギュンギュン出るスピード感、この踏み心地は前述したフレームのずっしり感に起因していると思う。クロモリロードにしては剛性感がある踏み心地。
ハンドリングの危うさは無くとも、影に潜む紙一重のスリリングさは絶妙なフォークとフレームのバランスからだというのも。
乗って一発で、コレはなにやら…と感じれる。
悔しいけどSURLYでは味わえない独特のフィーリングが潜んでるんだよな…と、MASH STEELなどの試走の度に思っていて、
今回のこのギアードのフレームでは、果たしてどうなのかというのがとても気になっていましたが、
形や仕様は同じように見えても、これはMASHのフレームで間違いない。らしさがちゃんと浮彫になっている。
MASHファンの人も期待以上に楽しめる乗り物であって、それ以外の方もMASHファンになってしまうフレームだと思います。
発売方法は以下の通り。このフレームも恐縮ながら、入荷数に限りがある為抽選での販売になります。
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4月22日(金)~5月1日(日)までブルーラグ3店舗店頭にて抽選受付をします。
オンライン販売は5月3日(日)19時より。
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それでは。