KENT ERIKSENの魔法のステッキ、じゃなくて美しすぎるシートポストが再入荷。
「これが良いんですよ。」「軽い。」などは聞き飽きましたよね。だからそもそもの話をしようと思います。
「TITANとは」
(以下写真等はWIKIPEDIAより)
語源はギリシャ、ローマ神話の神々、ティータンに由来するそうです。
身体が強靭でおっきいのだとか。いわゆる巨人です。
素材の強さ由来のネーミングなんですね。
(チタンの結晶体、ウィキペディアより)
1700年代にイギリスで鉱石から発見された金属だったそう。でも精製、加工したり出来ずに悶々と100年以上過ぎたそうな。
(チタン鉄鉱のイルミナイト、いわゆる石です。)
1910年、アメリカの学者が初めて純度が99.9パーセントのチタンの抽出に成功。それもちょっとしか取れなかったっぽい。
その後1946年にルクセンブルクの学者がもっと効率の良い抽出方法を見つけ、そこから期待の素材と認知されるようになります。
意外にちゃんと精製されるようになったのは最近なんですね。
酸化(サビ)に強いため海で使われるものや、(油田のプラットフォームなどにも使われているらしいです。)
1500度以上の融点のおかげで耐熱にも優れています。主に飛行機のエンジンなどに使われていたり。
VIA BELMONT
最近だとキャンプ用品などにもその特性から多く使われ始めています。
軽さはアルミには劣るものの、鉄よりも軽く、耐久性は鉄の2倍、アルミの3倍にもなるそう。
アルミ合金ほど硬くなく、ほど良いしなりは鉄のそれに近いものがあります。
自転車で使われる素材としては言う事無しのベストな素材。でも…、
良いとこ尽くしな素材ゆえにちょっと高価なので、僕たち自転車好きからはちょっと高嶺の花な存在です。
加工や溶接も、鉄やアルミより技術や設備が必要な分、手間賃もあってフレームはなかなかお高め。
なんですけど、いざ乗らさせてもらうとアルミや鉄のフレームではない、
不思議な乗り心地を味わう事ができます。(このSEVENのトラックバイクで物欲が出てしまいました。オーダーしたIFチタンにすれば良かった…。)
長くなってしまいましたが本題。
とりあえず、パーツからチタンを始めてみれば良いと思います。いざ使ってみると結構乗り心地が変わったのが分かるはず。
ゼロセットバック、20mmセットバックと2種類あります。
見た目や慣れたフィーリングに合わせてお選びください。
ちなみにこのシートポストの正式名称ってご存知ですか?自分は気になって本国サイトを見てちょっと笑いました。
“Sweetpost”
だそうです。ダジャレかよ。もっと好きになりました。
それでは。