nbです。
元旦にTeam Blue Lugの新チームキットを公開したり例年以上に力を入れて今シーズンはシクロクロスに参戦してきましたが早いもので3月12日の茨城シクロクロスが最後のレース。
前半も楽しかったけどチームキットできてからのチームの一体感というかグルーヴが出てきてからの楽しさは更に上回るものでした。
さて今回は今シーズンも僕の相棒として戦ってくれた愛車GEEKHOUSE BIKESのMUDVILLEについての機材編。
GEEKHOUSE BIKESとはアメリカ、ボストンでビルダーのMarty Walshによって手がけられるハンドメイドフレーム。
ビルダーのMarty本人が元ダウンヒルエリートレーサーであったりシクロクロスチームを立ち上げていたり(もちろん彼もレースします)
特に土系のバイクに特化しているブランド。
シクロクロスチームはエリートレーサーも数名いてボストンを含むニューイングランドではなかなかの強豪チームなんです。
そんな彼らのフィードバックにより生まれた生粋のレースバイクが僕の乗るMUDVILLEというシクロクロスレースフレーム。
土の上の遊び方、走り方を知っている人が作るバイクは乗り手がどういうのを好むのか、欲しいのかを分かっているのでやはり間違いないです。
僕のバイクはフルカスタムで自分の身体をすべて採寸し自分の身体と乗り方にぴったりと合うカスタムバイクを作ってもらったもの。
自分専用なので手足のように扱え、キレの良いハンドリング、バネ感のある加速力は本当に走ることを気持ち良くさせてくれるので最高に気に入っています。
気が付けば長いものでこのバイクはすでに丸々3シーズンを共にしています。
古い順にどんな感じに進化&変化してきたかを並べてみます。
これがフレームが完成し一番最初のシーズンのために組み上げた初期。
2013-14シーズン仕様。
一番の違いはフレームカラーですね。この年のGEEKHOUSE BIKESのチームカラー。
今見るとこの色もやっぱりかっこいいな。
この時はSRAMのフロントシングル、ナローワイドのCX1システムがなかったのでFORCE22でフロントダブル仕様でした。
ハンドルはZIPPの丸ハン。
ホイールもZIPPだったのでこの時のバイクが最軽量で8.6kgくらいだったと思います。
タイヤはこの年はChallengeのGrifo Team Edition。
こちらが翌年2014-15シーズン。
フレームカラーが2014年のチームカラーにチェンジ。
この年の春頃にアドベンチャーライドでディレイラーとエンド破損でフレームの修理と塗装でボストンに里帰りした時にリフレッシュしました。
コンポーネントは変わらずFORCE22でホイールをHED. Belgiumのチューブラーで組んだものに。
ZIPPやめた理由はめちゃくちゃ古いリムだったってのもあるけど悲しいことにレースでちょっと割れちゃったんです。
カモのバーテープも気に入ってました。
この年以降タイヤは全部Challenge Limus Team Edition。
そして昨シーズンはレース走ってなかったので最新の今年の2016-17シーズン仕様。
久しぶりに大きな変更点があってコンポーネントを念願のフロントシングルシステムFORCE CX1に。
歯数は38Tでリア11-28T。
シーズン通して感じたのは40Tの方が良いかなと思ったので来シーズンは40Tにしようかと。
FORCE CX1については皆から話は聞いていたけどチェーンの暴れが皆無でトラブルがまったくないのは本当で感動。
シクロクロスレースに限って言えばコンポーネントはFORCE CX1以外考えられないほど気に入ってしまったくらい良い。
ステムを110mmに伸ばしてハンドルも変更。
ハンドル幅は変わらず420mm。
あとペダルはもう5年くらいずーっとTIMEのATAC(特にモデルチェンジ前の旧型が最高。現行はバネ感と耐久性が微妙でいまいち)
BBには個人的に最強と思っているPhil WoodのOutboard BBのアルミニウムモデルを。
今年の野辺山の雪と泥、そして先週のお台場の砂もくぐり抜けてきているけどまったく問題無しで気持ち良い回転。
やっぱこのBB別格です。
BBがポリッシュシルバーなので今年からカラーを合わせてPhil WoodのQR Skewersも今年から搭載。
足回りがピカピカしているのでなんか気持ち良いです。
DT SWISSほどじゃないけど固定力も抜群でかなり安心感あります。
とまあパーツ構成はこんな感じでした。
パーツよりもやっぱり乗り味の良さ、楽しさが勝るのがGEEKHOUSE BIKESのMUDVILLEの一番の良さ。
スチールなんですがレースバイクなのでパイプも最軽量、高剛性のものをセレクトしてありフレームが想像以上に軽いのも良いですね。
カンチブレーキ仕様なのもありますが8.6kgで組めたりするので十分すぎると思います。
そんなGEEKHOUSE BIKESのMUDVILLEの良さを知ってしまった仲間がとんでもないバイクを組み上げたのでこれも紹介しないわけにはいかないでしょう。
GEEKHOSUE BIKES MUDVILLE SSCX。
組み上げた仲間というのはTeam Blue Lugのチームメンバーであるシュガー君。
実はこのMUDVILLEは彼の2台目のMUDVILLE。
1台目はストックフレームとして入荷してきたものにビビっときてしまい組み上げ、レースやトレイルライドを楽しんでいくうちにMUDVILLEの走りの良さに惚れ込んでしまったのです。
そして2台目を2年ほど前にフルカスタムでオーダーしてくれたんです。
彼の身体を採寸し、彼の遊び方や要望をすべて詰め込んでカスタムオーダーしたものがこのバイク。
1代目のMUDVILLEやいろんなバイクを乗って遊んだ結果、彼が行き着いたのはSSCXのレースバイク。
軽さ、トラブルの無さ、見た目のシンプルさ、実際にレースだとそんなにギア使わなかったりもする。
だからSSCXにする。
フルカスタムのバイクとしては究極の選択肢だと思います。
このバイクはさらにスペシャルな要素があるんですが気が付きましたか??
ドライブトレインがなんとベルトドライブ仕様なんです。
ベルトドライブはメーカー的にはチェーンオイルなど一切使用せずにメンテナンスフリーと言っているので本当に究極のシングルスピードコンポーネント。
フレーム自体もベルトを入れられるように分割できるものでしか使用できない。
色々難しい要素と僕たちも実際に扱うのは初めてだったし調子良いのか?悪いのか?も謎だったから正直お薦めではないんだけど、シュガー君本人が試してみたいという熱意からこの仕様に決定。
自分だったらシングルスピードならまだしもベルトドライブはカスタムでは選ぶ勇気ないから凄いぜほんと。
このバイクはレースバイクなので納車後はガンガンレースに投入しています。
フレームのフィーリングもばっちりでベルトドライブもめちゃくちゃ調子が良いらしく一安心。
レースでもかなり熱い走りしてたからそれが言葉よりも良く伝わりました。
ちょっとだけ乗らせてもらったけどベルトドライブ独特の漕ぎ心地は最初は不思議なんだけど驚くほどスムーズ。
言葉じゃ説明しにくいのでレース会場で彼を見かけたら是非声をかけて乗らせてもらってみてください。
凄いんですほんと。
あ!あともう一つ!
シュガー君と同時期にオーダーしてもらっていた札幌NORTH WHEELIEの羽山くんのMUDVILLEも最近完成して先日のお台場シクロクロス東京でレースデビューだったんです。
彼はあえての伝統的なレーサースタイルでカンチブレーキ仕様なのもイケてます。
バイクも軽く仕上がってシュガー君と同様に走りの良さを気に入ってもらえているようで本当に嬉しかった。
この間のお台場のレースを見ていて楽しんでレースしているのが見ていて分かりました。
来シーズンは野辺山シクロクロスにも来るかも?とのことなのでGEEKHOUSEのライダーが集まりそうでそれも楽しみです。
フルカスタムオーダーのGEEKHOUSE BIKESのバイクは納期がだいたい2年ちょっとくらい。
かなり時間はかかってしまうけど自分の理想を詰め込んだ最高のバイクを作ってくれるので気になる方はぜひお問い合わせください。
そんな待てないよ!ってひとに最後に朗報があります。
GEEKHOUSE BIKES MUDVILLEのストックフレームが3本だけ入荷してます。
サイズ52、54、56の3サイズが1本ずつ。
前後ディスクブレーキ、フロント12mmスルーアクスルのENVEフォーク、リアはフラットマウントで142X12mmスルーアクスルと文句なしの最新レーススペック。
来シーズンのレースバイクにどうでしょう??
価格は税別308000円、サイズ52は幡ヶ谷店、サイズ54は上馬店、サイズ56(売約済み)は代々木公園店にあります。
是非足を運んでチェックしてみてください!
HOLLA!