【Fairweather】って聞くとバッグブランドってイメージをお持ちの方も多いと思いますが、実は自転車パーツも作ってますし、以前はフレームも作っていました。
Traveler tireはその代表的なアイテムで今でも国内外問わず人気のあるベストセラーアイテムです。

今回もそんな予感のするパーツのご紹介を今日は。

*Fairweather* tange ps head set

日本を代表するパーツブランドであるTange Seiki製のヘッドセット。
(Tange Seikiは1920年に丹下鉄工所として創業し当時はハイエンドなフロントフォークを製作していたそう。1970年代後半に「丹下精機」を結成して僕たちの知るTange Seikiになったそうです。精機とは「精密加工」を意味してるそうで、日本の精密な加工基準と可能な限り最高の品質を備えたヘッドセットとボトムブラケットを届けてくれてる歴史あるブランド)

代表的なモデルであるNJS認定品のLEVINを筆頭に、昨今ではスレッド(ねじ切り)をあえて採用したフレームブランド(RivendellやCrust等)も多い中で高品質な(重要!)スレッドタイプのヘッドセットを作り続けてくれている貴重な存在です。
また豊富な軸長を揃えてくれて、かつ回転良好なスクエアテーパーBBはブルーラグで組み立てるバイクには欠かせない大切なブランドです。
(実際1日一つはTangeのBBを付けてる気がする、、、)

既存ラインナップのモデルをベースにFairweather別注。
ベースとなるヘッドセットはTange Seikiの名前の通り、独自のCNC技術で削り出された、高剛性アルミカップを使用し軽さだけでなく、剛性・耐久性も信用出来る品質の物が採用されています。
また特許取得済みのトップキャップ構造は泥・水・ホコリからベアリングを守ってくれるのでメンテナンス頻度も少なくなります。ヘッドセットってそもそも開ける機会少ないし、家でやるには億劫になりがちなので嬉しいポイントですよね。

カップに収まるベアリングも高精度のスチール製カートリッジベアリングで滑らかなステアリングと耐久性を両立。
僕自身すでに数個取り付けをしてますが、ヌルっと回る独特の感触を実感できます。
耐久性に関しても信頼のあるブランドだけに既に期待ですが、細かなパーツまで補修品を用意してくれてるのでそういった面でも安心感ありますね。

丸みのあるハイスタックボディーはバイクに自然に馴染む形なのでフレームブランドやジャンル問わずで使って貰えそうなデザインです。

性能や機能に関しては既にバッチリなのでより多くの方が使いやすい様に別注に際してデザイン面で幾つかリクエスト。

ヘッドセットボディを通常の物よりピカピカ仕上げに。
シルバーは勿論ですがブラックもポリッシュ仕上げでバイクを引き立ててくれます。
覗くと顔が映り込むくらい磨いてあります。

ヘッドセット上カップをあえて2トーンにする事で表情を持たせてます。細やか所ですがバイク全体として見た時に案外チャームポイントに。心地良い違和感ってバイクを組む時に大事にしがち。

この上カップですが別売りでそれぞれあるので、1トーンにする事も勿論可能ですのでご安心を。

僕個人で言えばこのオリジナルのトップキャップが推しポイント。
通常モデルだとプリントでロゴが入るトップキャップなのですが、ロゴを彫りで入れて貰ってます。
これだけでも特別感出ますよね。

ずっと見てたら何かしたくなって来たので試しにこんな事もしてみました。

試しに墨入れしてみたんですけど如何ですか?昔のロードバイクのパーツって何かと墨入れしてる印象あるんですけど、実際どうなんでしょうね?意外と良い感じかなって思ったので、セルフで墨入れしてみるのも面白いかもですよ。
このバイクはバーテープの色に合わせて黄色でやってみました。

コレはヘッドセットを圧入すると見えなくなってしまうのですが、

ヘッドセット下カップに『FAIRWEATHER RECONSTRUCTION』と入ってます。
『リコンストラクション』とは『再構成する』というような意味合いがあり、少しのアイデアで再構成した今回のアイテムにピッタリなメッセージが添えてあります。
見えなくなってしまう部分ではありますが、こんな事にも思いを馳せて貰えると愛車への愛着も増すのでは。

そりゃ、インポート系のヘッドセットの性能やルックスへの憧れは僕自身拭えませんが、高価格帯なってしまうのも真実な訳で。
バイクを構成するその他パーツの値上げりも著しい昨今に高品質かつ手頃なプライスのヘッドセットは新車には勿論、中古で手に入れたフレームのレストアにも手に取りやすい貴重な存在になるのでは?

僕たちが産まれる前から業界を支え続け、大手メーカーにも採用され続けてるブランド製のヘッドセット。
プライス以上の品質は日本が誇る技術や理念の賜物なのかも知れません。
是非お試しを。