こんばんは。幡ヶ谷店のミンミンです。
CRUST入荷について、一昨日のセントさんブログに続きます。
今日は長めですが是非最後までお付き合いください。
つい最近ですがEvasionのブログを書きました。
CRUST本国やSTRIDSLANDがよく使っていて憧れもあった26+、最高のタイヤが入荷してきたのに合わせて即導入。
何度でも言いますが、Evasionって本当に懐が深すぎるくらいに深いフレームです。
サイズ展開も豊富でステップスルーもあるし、ホイールサイズも26/27.5/29のコンパーチブル設計で極太のタイヤをも飲み込む。
ドロップもライザーもオルタナティブ系なんでもバッチリだし、シングルギア可能なリアエンドを採用していたり、ドロッパーポストは内装可能。
つまりは組み幅が非常に広いので、どんな人にもオススメだし乗った先趣向が変わったとしてもその人の叶えたいことを基本は叶えてくれる。
で僕の場合、27.5のダイナモホイールはバイクパッキング込みのダートツーリングに、26+のホイールは完全遊びの狙いで組みました。
結果はもちろんサイコー!だったのですが同時にフツフツと湧き出る感情。
Evasionってあくまでもダート”ツーリング”バイクです。
オーナーMatt氏が、超絶悪路を過積載でも安心してツーリングできるバイクが欲しくて作ったフレーム。
ドロップハンドル前提(もちろん)の短めトップチューブに、たくさん積載しても安心して乗れるようBBハイトが低め(BBドロップが小さめ)だったり。
それがなんでもできちゃうEvasionをEvasionたらしめる理由なのですが、MTBのイメージでカスタムして乗るのはできるけどちょっと違うかもと。
社内で起きているMTBブームもあって、そういうバイクと一緒に乗れるバイクが欲しかったんですね。
そんなところに入荷してきてしまいました!
というわけで前置き長くなりましが、そんな思いから組んだ僕のニューバイクです。
CRUST BIKES* evasion Trail140 (M)
Evasion Trail 140というモデル名です。
名前の通りEvasionを踏襲している、いわばEvasionの別の姿。
そもそもこのフレームについて初めて世に情報が公開されたのは1年前、DROPPEDCHAINとRADAVISTの記事でした。
(DROPPEDCHAINはCRUSTのMATTさん自ら寄稿する独自のメディアです。)
抜粋して和訳を載せます。
私は長い間、ステップスルー バイクに夢中でしたが、私がいつも惹かれるのはモーター付きのステップスルー、具体的には強力なポスティ バイク、またはホンダ Trail90 および Trail110 とも呼ばれるバイクです。7 馬力の雷電があなたの足の間にあります。
私がよく旅行していた頃、旅行に誰も同行してくれなかったら、自転車よりもポスティバイクや他の小排気量バイクを選ぶことが多かった。その方が広い範囲を走れるからだが、それでも私は低速車線を走らざるを得なかった。誰もが知っているように、路肩こそが本当の低速車線だからだ。
その理由のひとつは、長距離のソロ自転車ツーリングは少々退屈で、正気を失ってしまうため、魂が砕けそうな場所や道路から比較的素早く抜け出せるのは良かったからです。
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MATTさんは元々ロングツーリング好きが高じて、乗っていたCrossCheckの真改造を経てEvasionというフレームを作りました。上のはプロトタイプ。
そんなMATTさんは自転車に限らずモータバイクでのロングツーリングも好きなようで、そのときの相棒はHONDAのTRAIL90やTRAIL110というモーターバイクです。
ホンダのカブという、昔から郵便配達員やら街で乗る原付として愛されているバイクがありますが、それのオフロードいわばトレイルバージョンというイメージ。
オフロードタイヤがついていて、排気量も多いのが特徴のバイクのよう。
ちなみに、日本のCT○○と同義でTrail○○というのは北米仕様車の名称らしいです。(この辺詳しくないので間違っているかもです。)
そのバイクをインスピレーションにしているので、Evasion Trail140もおそらくEvasionのトレイル仕様イメージのジオメトリとなっております。
ベースのEvasionと違う点は
・ステップスルー形状
・前後BOOST規格
・BBハイトが高い
・フロントセンター(トップチューブ)が長いノンドロップバー前提のバイクである
ことが挙げられます。
無印EvasionはダートツーリングバイクなのでBBも低めで安定感重視、ドロップハンドルを前提とした短めのフロントセンターを有していました。
比べてBBハイトを高くすることで、ペダルヒットしにくくトレイルでの踏み出し時力をかけやすい。
そしてフロントセンターが長くすることで、基本はショートステムにライザーバーや戻りの強いハンドルなどドロップ以外のハンドルを前提としていて操舵性の良さを意識した設計をしています。
腕をもぎ取るような 7 HP が付属していますか? いいえ。平均出力が 140 ワットと非常に弱いため、Evasion Trail 140 と呼ばれています。出力はすべてパイロット次第です。
TRAIL140という名前の所以を語られていますね。
自転車を乗る際の速さやパワーの指標の一つに平均出力というものがあって、ここで言っているのはおそらくFTPのこと。
1時間維持することが可能なW(ワット)数のこと。
ちなみに大地さんのFTPは250Wくらいと言っていたので、MATTさんのFTPはそこまで高くないのかも。
それを皮肉ってTRAIL140という名前を冠したのでしょう。
長くなりました。それではバイクチェックに戻ります。
前述の26+で組みました。MATTさん的最適解らしく僕も体験してみたかったので迷わず。
もちろんトレイルでも安心して低圧にすることのできるチューブレス。
MIDDLEBURNのホローテックタイプの方、RS8 X-typeで剛性を意識して。
これ組むなら絶対!と思っていた変速機をつけないスタイル。
専用のスパイダーにSTRIDSLANDのチェーンリングを2枚ONしています。
フロント36/32T、リア16/20Tの2×2で。SURLYのカセットスペーサー&コグを使っています。
街中では外外にかけて一番重いギア比2.25に、トレイルでは内内で一番軽い1.6。
外内のたすきがけもできます。
PARAGONロッカードロップアウトのおかげで、工具1本ブレーキの調整もなしにギア比の変更可能。
ちょっと手間だけど、その手間も楽しみましょう。
ヘッドセットはCHRIS KING。カイセイさんの手持ちを譲ってもらいました。
いつものBTCHNクロモリローライズ(BTCHNもうちょいで再入荷しますのでお待ちを)に、NITTOの日で作ってもらったMT-8のブラウンが最高にマッチ。PARAGONのスペーサーも合わせて。
僕のMサイズでトップが620mmもあります。
EvasionのLサイズが580mmでステム長95mmだったので、50mmでちょうど良かったです。
グリップはいつものESI。
手にしてから永遠に使いどころのなかったドロッパーをやっと!110mmストロークワイヤー内装のもの。
ちなみにこのフレームシートチューブが途中から内径変わるので、上から18cmしか入りません。シーポス選びに要注意です。
今とても赤の気分なのでちょこちょこと。PAULのレバー色ものあるのありがたい。
もちろんPAUL合わせのKlamperで紐引きでもしっかりとした静動力を。
MATTさんは紐引きショートプルで組んでいました。あくまでもツーリングを念頭に置いたフレーム設計なのでしょう。
僕は遊びのフィールドを広げたかったのと、上馬店中心のMTB熱が羨ましすぎたので、よりしっかり効くロングプルを採用しました。
最後にデザインに触れておきます。
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カラーもロゴデザインもHONDAのTRAIL90をサンプリングしていました。シートチューブ裏の”CRUST”は分かんないけどかっこいいからOK!
まさかEvasion2台持ちになると思っていませんでしたが、悩みが解決されたので本当によかった。
ちなみに元のEvasionはダートツーリングバイクらしくドロップで組み直して、キャンプたくさん行きます。
どちらも幡ヶ谷店に鎮座していますので、ご試乗も是非!
一緒に入ってきたBomboraのRAWカラーも展示車組みましたので、是非比較しに来てくださいね。
最後に販売方法について。
こちらは入荷数も限られているため、まずは店頭販売オンリーとさせていただきます。
フレームは各店店頭並んでおりますから、各店ご相談承りますのでよろしくお願いいたします。
もちろん電話やメールでも。
ご遠方の方はまずはメールででもご相談いただけたらと思いますし、些細な質問でもなんでもご遠慮なくです。
以下に僕のメールアドレス貼っておきますね。
minmin@bluelug.com
ごめんなさい最後に!このフレームを紹介する上でどうしても紹介させていただきたかった彼のことを。
おそらく世界最速で正式プロダクト版に乗っているふみ君
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先日簡単にですがお話させていただきました。(急でごめんねありがとう!)
素敵な写真提供も提供いただいたので一緒どうぞ。
1年ほど前?オーストラリアにバイクパッキングでツーリングに行っていた彼。
元々やりとりしていたMATTさんにもコンタクトをとって、現在のCRUST本拠地にも訪れたようです。
あちらではEvasionを借りて乗ってたり。
現在はCRUST関係のデザイン仕事もやっている彼。
お互いBMXライダーでカブも持ってて、趣味が合うのできっと自然な流れだったのでしょう。
写真のクオリティも半端ないですが、趣味多彩すぎるし人生何周目なの?感ある彼、てっきり歳上かと思っていましたがなんと現在24歳。。背筋が伸びます。
彼はホイールサイズ27.5×2.8で、より走れるセッティングですね。
元々シングルで乗っていましたが、今はギアード化している様子。
ふみ君ありがとうございました!
乗ってるところ(彼は超上手なので)見てみたいし、聞きたい話が山ほどあるし、次はライド行きましょう!
インスタグラムに乗ってる動画も半端ないのでみなさん是非!
はい!
それでは幡ヶ谷店でEvasion,Evasion Trail140,Bomboraデモバイクを用意してお待ちしております!