皆さん、こんにちは。
幡ヶ谷店のカイセイです。
本日はBLACK MOUNTAIN CYCLESのmonstercrossとmod.zeroを組ませていただいたので2台続けてバイクチェックをお届けします。
*BLACK MOUNTAIN CYCLES* monstercross (53)
まずは、monstercrossから。
職場の後輩の方と一緒に自転車を楽しむためこれまでの相棒であった一台をバトンタッチし、新たに一台を組むという漢気溢れるオーナー様。
元々シングルスピードの自転車に乗られていた事もあり、これまで通りギアは付けず必要最低限のパーツ構成、そしてリムブレーキであることを条件にこちらのフレームを選んでいただきました。
monstercrossは、BLACK MOUNTAIN CYCLESが設立された2007年に設計をはじめ、今もアップデートを繰り返し作り続けられているブランドの中でも代表的なモデルになります。
ハンドルは名作であるB352 albatross bar を選んでいただきました。
オーナー様の自転車の乗り方として、スピーディーにというよりは街をクルージングするような乗り心地が好みとのことでこちらをチョイス。
スウィープバックハンドルは乗車姿勢が前傾姿勢にならない為、リラックスしたポジションを作ることができます。
使っていく中でもう少し前傾姿勢にしたいときはハンドルをそのまま反転させる事でセミドロップハンドルにもなるのが魅力的なポイント。
ハンドル界の501(Levi’s)と言われるくらい、手馴染みが良いのは使ったことがある方であれば共感していただけるかと。
GRIPは、ぼくも大好きなファイヤーパターンの物を選んでいただきました。
ヘッドセットは、とにかく頑丈でお馴染みのPhilwoodをお選びいただきました。
シルバーのみアルミ製とステンレス製の2種があるのですが今回はよりは耐久性を上げたいという理由から後者へ。
ステンレスはアルミに比べて重量感が増しますが、その分強度や耐食性もあり心強いです。
普段はVINTAGEのお洋服を纏うことの多いオーナー様にとって、パンツの選択肢を少しでも狭めない為にDIA-COMPE製のチェーンカバーも取り付けさせていただきました。
大切なズボンの裾が巻き込まれる事もなく、安心して自転車に乗ることのできるパーツです。
チェーンリングが剥き出しになっているといつの間にか裾が汚れてしまう悩みもこれで解決してくれます。
サドルはSDGのbel-air V3 animal throwback saddleを。
パーツ決めの時、オーナー様は3種のアニマル柄(ヒョウ柄、トラ柄、牛柄)の中からどの柄にするか悩みました。
お選びいただいた牛だけは唯一、BLACK MOUNTAIN CYCLESのお店があるポイントレイズステーションという土地に生息していそうだよねという理由からこちらの柄に決めていただくことに。
後からポイントレイズステーションに牛が生息するかどうか?を調べてみると、なんとたくさんの牧場があったり、広大な草地で牛がのんびりしている様子が身近に見れたりするみたいです。
後付けではありますが、結果的に良いチョイスになったのでは無いかと。
気になる座り心地は、荒地でもガシガシ使えるほどクッション性があるサドルとなっています。
なんでもbel-airというモデルは90年代に誕生して以来、バージョンアップを繰り返して今まで作り続けられている超ロングセラーアイテム。
そしてSDGは数々のMTBライダー達をサポートしていたりと、プロのライダーからも熱い信頼を得ています。
ちなみに、こちらのアニマル柄は限定で生産された復刻モデルなので、気になる方は是非GETして下さいね。
フロントにはバスケットも取り付け、生活に必要最低限のパーツ構成で組み上げることが出来たのではないかと思います。
今はシングルギアでお乗りですが、将来的にギアを付ける事も可能なのでアクティブな乗り方がしたい時は改めてご相談いただきたいです。
最近はバージョンアップを施してニューカラーも入荷しているmonstercross。
”SAVE THE RIM BRAKE” の気持ちが溢れる方にはとっておきのフレームになっているのではないでしょうか。
以上、monstercrossのご紹介でした。
O様、この度はご依頼いただきありがとうございました!
*BLACK MOUNTAIN CYCLES* mod zero (44)
続きましては、mod zeroを。
ありがたいことに国境を超えてのご依頼でした。
フレーム選び、パーツ決め、それぞれのタイミングで来日していただき最後の納車日もわざわざ来日してくださりありがたい限りです。
オーナー様はこれまでにMASH SteelやOLD MTBなどを所有していたのですが、もう少しグラベルやトレイルのような場所をハードに楽しみたいとのことでこちらのフレームをお選びいただきました。
タイヤクリアランスも700×50Cもしくは27.5″×2.25″と広く、荒地を走るには十分なクリアランスがあります。
その上、想像以上にスピーディーな走り心地が得られる不思議なフレームのmod zero。
実際に試乗も兼ねて、これまでお持ちの自転車には無いポテンシャルを感じていただきこちらのフレームに決めていただきました。
ハンドルはBAR NONEを。
アメリカ出張に行った際、マイクさんにライザーバーの制作をお願いしたことがきっかけで生まれたハンドル。
ブランドのオーナーであるマイクさん自身は、ドロップハンドルで乗ることがほとんどですが、我々はフラットバーもよく使います。
そこでもし、マイクさんがフラットバーを使うならばどんなのにしますか?というリクエストに応えていただき生まれたのがこちらのハンドルとなっています。
皆さんお馴染み、日本が誇る自転車メーカーNITTOさんによってこのリクエストが実現したのもロマンあるストーリーですよね。
「ハンドル(BAR)に名前なんていらないよ(NONE)」というネーミングも凄くCOOLです。
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ヘッドセットは、white industriesを。
mod zeroのプロトタイプ、マイクさんはwhite industriesを取り付けていました。
BMCのSNSを見ているとwhite製のパーツをよく使っている印象があります。
それはもちろん、製品のクオリティや仕上げの美しさも大いにあるかと思いますが、それ以外にもBMCとwhiteの工場は車で約40分ほどと比較的ご近所さんだったりなんて事も大きな理由なのかなと思ったり。
そして、西海岸を代表する伝説的なハンドメイドフレームビルダーのひとりであるSoul craftのSean Wallingさんの存在も大きいのかなと。
BMCには、過去にMCD(monster cross disc)というモデルが存在しました。
そのフレームの一部にSeanさんの考えるデザインが採用されていたのですが、そのデザインを決めるのに2人して少し苦労したなんて場面もあったみたいです。
苦楽を共にしたSeanさん、現在はフレームの製作をストップしwhiteに所属しているのです。
そんな背景もマイクさんがwhiteのパーツをよく使う理由になっているのかななんて思うとBMCにwhiteのパーツが使いたくなってきますよね。
ハブもヘッドセット同様、white industriesのcld hubを軸に組ませていただきました。
リムは、astral cyclingのoutback rimを。
この2社は姉妹ブランドという事もあり、whiteのハブをお選びになるのであればリムはastralにすることで統一感がより一層増します。
回転性能やハブシェルの頑丈さは使い続けた先に選んで良かったと感じていただけるクオリティになっているwhite製のハブ。
うるさ過ぎない、ジーっとなる気持ちの良いフリー音も一緒に楽しんでいただきたいですね。
そしてastralのリムはとにかく頑丈な印象があります。
彼らの作るリムについて調べてみると、数々の社内テストをクリアしてようやく製品化されるみたい。
ドラム缶の上を時速72kmのスピードで数千km走らせる衝撃試験を行っていたり、剛性を確認する試験などとにかくテストをクリアするのに時間がかかるであろう試験項目の数々。
実際にastral製のリムを使ってホイールを組んでいると、リムの精度の良さ、剛性の高さを馴染み出しをする時や振れを取るときに実感します。
これからホイールを組もうとお考えの方はぜひ候補にしていただけると嬉しいです。
納車直後はまさかまさか鹿児島店にも遊びに行ってくださり、ぼく自身の故郷でもあるので非常に嬉しく大変感動するサプライズくらいました。
自転車ももちろんですが、鹿児島の食や景色も存分に感じていただけて生まれ育った身としてはこれ以上ない喜びです。
本当に嬉しかった。
そんなオーナー様、実は個人的にもお世話になっているUPPER DEVICEというアパレルブランドを営んでいます。
ぼくはキャップを被っていますが、気に入り過ぎて別のカラーも欲しくなっています。
ぜひチェックしてみてくださいね。
T様この度はオーダーいただき、ありがとうございました!
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それでは、今日はこの辺で。
夏の暑さには十分気をつけて、チャリ楽しんでいきましょう!