全米最大のバイクショーであるINTERBIKEで初めて見掛けたのは確か7年とちょっと前。
AFFINITY CYCLESというブルックリン生まれのそのバイクブランドのブースは、ビジネスライクな会場内で一際やんちゃでストリートな印象をかもしてた。
きっと多くの人々は近付きづらかったろうと思う。
ちょっと柄の悪そうな、学生の頃は一人や二人の登校拒否児童を生んだであろう張本人達がたむろしてた。
僕もご多分に漏れず、目を合わせないように一度通り過ぎてから、はるか遠方よりガン見した。
多分その時の僕の視力は、一時的にアフリカの方々とどっこいどっこいまで達してたと思う。
そんなみんなの中では見えないことになってるブースの中に、John Prolly(現Radavist)とAustin Horse(NYの有名メッセンジャー)がいることに気付いた僕は、かつてのささやかな面識を頼りにワッサしにいった。
内心は向こうが僕らを覚えているかドキドキだった。
社交辞令か本気かは分からないけど、覚えてくれていた体で彼らはAFFINITYのボスであるJasonを紹介してくれた。
なに喋ったかは覚えてない無いけど、僕の目にはとにかくクールなバイクブランドに映ったし、時の人である彼らに勧められては、取り扱いを断る理由も見つからなかった。
かくして立ち上がったばかりのAFFINITYとBLUE LUGは出会い、日本で一番最初に扱うことになり、こうして今でも付き合いが続いている。
でもその7年ちょっとの中でもお互いにいろんな変化があり、彼らはブルックリンの路面店を閉めてメーカー業に専念することとなり、逆に僕らはお店が増えたり、扱い車両が多岐にわたることとなった。
そしてそんな歴史の中でもいま最も大きな変化が訪れた。
それはAFFINITY CYCLESとしてのリブランディングともいえる、新しい方向性の提示であり、再起動。
ロゴが一新され、とてもクリーンでソフィスティケイテッドな世界観。
シビれる。
いじめっ子というより、いじめられっ子を助けるヒーロー的世界観。
ズルい。
そして現在進行中のフレーム各種は、今も昔も変わらない、抜群の感受性と時代の先を行く提案力を感じさせる。
AFFINITYのフレーム在庫が日本中から無くなって久しいけど、2015年初頭にローンチされるこのラインナップは、待たせた期間のご迷惑料を圧倒的な感動で清算してくれる到達感。
もちろん日本流通分は交通事情に合わせた前後ブレーキが気持ち良く取り付けらえる特別仕様になっており、アメリカ流通分とは大きく違う。
ここ重要。テスト出ます。
そしてまだ詳しくお伝えするには時期尚早だけど、フレーム以外のオリジナルコンポーネントも進行中で、先に述べた「AFFINITYはメーカー業に専念します」という言葉が指し示す未来は明るい。
そんなこんなで再起動を果たしたAFFINITY CYCLES。
僕らはあれから随分といろんな経験をしてきたけど、今だからこそ組みたい、組めるトラックバイクがある。
ややこしいこと抜きにして直感的な感性に響きかけることの出来る数少ないこのブランドは、自転車を好きになるきっかけに、0から1を生む触媒に、もっとも適していると思われます。
なに言ってんだか分かりませんが、とにかくAFFINITYが好きなんです。
街が似合う、本当にカッコいいバイクブランドだと思います。
また入荷情報などの進捗は当ブログにてご報告致します ( ̄^ ̄ゞビシッ!