今日は個人的気になるフレームのお話です。
超絶怒涛の(もう古い?)入荷ラッシュで皆様にしっかりとご案内が出来てない商品が山ほどあります。
こういった時メカニックってのは役得で新入荷のモデルをいち早くチェックできるっては嬉しい限り。
ましてや、それが気になるフレームなら、
「フレームで吊ってあってもイメージしにくいっしょ?なら俺、店頭用に組みますよ!」
なんて大義名分、誰よりも早く向き合える訳です。
*VELO ORANGE* polyvalent (51)
メリーランド生まれのバイクパーツブランド“VELO ORANGE/ベロオレンジのオリジナルフレーム”polyvalent/ポリバレント”です。
僕はねぇ、入荷前から気になってました。
以前から彼らのインスタでも露出してたので早く現物を見たくて、わくわくしてました。
https://www.instagram.com/p/BamJL2shWaF/?taken-by=velo_orange
https://www.instagram.com/p/BYLyUMaBKfS/?taken-by=velo_orange
このフラットバーのコミュータースタイルでも、ドロップのツーリングスタイルでもばっちしハマる存在にやられてしまい入荷後すぐに組み立てさせてもらいました。
バイクフリークの方なら気になったでしょう?
大きくベンドしたフロントフォークにクラシックなスレッドステム。
ブレーキはディスクブレーキという温故知新スタイル。
メカニック的に気になっていたスレッドステムにディスクブレーキでしたが特段ネガティブな要素は無さそうです。
逆にネオクラシック感がかっこいい!
ベロオレンジのフレームで特徴的なのはリアブレーキのワイヤーがフレームの中に入るインナールーティング。
入口と出口に添えられた控えめな装飾が何とも好印象。
このフレームの紹介をきっかけにベロオレンジのパーツ類も気にかけて貰えたらなーなんて思ったんでマナー的に多めに取り入れてみました。気の利いたラインナップばっかりなんで是非是非チェックしてくださいね。
「Wavy Fenders」
正直このフェンダーがカッコよすぎてこれを付けたいが為に組んだと言っても過言じゃないです。
このpolyvalentは650B×47mm or 26 x 2.3″に対応するコンバーチブル仕様なんですがWavy Fendersは650Bのみ。
ならばここはWTBのBYWAYでいきましょうと自画自賛。
この特徴的な波模様のフェンダーはSURLYとかにも似合いそうなのでフェンダーからバイク生えちゃう系な魔性パーツ。
因みに黒もあるんで挑戦者求む。
26インチで組んで女の子が乗っててもかわいい気しかしないので、そちらも是非デジタルご指名での組み立てお待ちしてますね。
そもそもpolyvalentって「多価」って意味があるらしくて、サッカー好きの方はいろんなポジションをこなせるって意味で聞いたことがあるかもです。様は乗る人に合わせて様々に組めますよってコンセプト。
今回はランドナー的アッセンブルで組みましたが多く用意されたダボ穴を利用して本格キャンプ仕様、はたまたフェンダー無しのダート仕様でもフラットバーのコミューター仕様でも、組むのを想像するだけでも楽しいフレーム。
自分のアイデアを形にするにはもってこいのモデルかと。これでフレーム価格が10万切ってるんだから驚き!
そんな万能フレームpolyvalentよろしくお願いしまーす!
なんてブログを書こうかと思ってたら、完成に合わせた様になんとたまたまビッグなゲストが遊びに来てくれました!
左のナイスガイはなんとベロオレンジプロダクトデザイナーのクリントさん。この日もブルーラグのキャップを被って来てくれるというめちゃくちゃいい人!
今回のpolyvalentもこの人のデザイン!(多分年下!すごい!)
こんな機会は滅多に無いのでいろいろ質問してみました。
Q, 「組んでて気付いたんだけどトップチューブが若干楕円状になってるのはなぜ?」
(これ是非現物見てもらいたい。)
A,「楕円にすることで縦の振動を和らげて横には強くしてるんだよ!ほんのちょっとだけどね!それと持ちやすいでしょ?」
なるほど。イメージとしては地面からの振動は吸収してダンシング時は横の力が逃げないって事かな?
ふむふむ持ちやすい。確かに。
Q,「ベロオレンジのフレームには珍しくセンタースタンドの台座付いてるけど?」
A,「アッセンブル次第でシティサイクルにも使ってもらいたかったからね。あったほうが便利でしょ?pass hunterはもう少しスピーディーな乗り味だから付いてないけどpolyvalentはいろんな組み方をして欲しいんだよ」
ここでもその「多価」的な答えが。デザインしてる人の考えや狙いなんか知れるのってメカニック的すごく参考になるなー。
Q,「デザイナー自らお気に入りのポイントとかチャームポイントある?」
A,「ダボに付いてる星型の装飾は古くから自転車好きの方は喜んでくれるんだよね。後は特徴的なフロントフォーク。セグメンタルにして力強くしてるんだよ。それでいてスレッドステムにディスクブレーキでクラシックかつモダンなフレームなんだよ」
確かにな。デザインした人自ら聞くと説得力&魅力が増してくるなぁ。これはちょっと欲し。。。
おっとまずいまずい。
Q,「最後の質問。個人的お気に入りのWavy Fendersだけど元ネタみたいなのあるの?特徴的だけど今まで見たことないから」
A,「うーん、ブランドは覚えてないけど昔のフランスのバイクのスタイルを参考にしたよ。」
うーん、昔はユーレーとかで作ってたのかな。なんとなく新鮮に見えるけどオールドな感じもするのはそのせいか。やはり魔性フェンダーであるのは間違いないや。
なんて質問の数々を長旅の疲れも見せずにひとつひとつ答えてくれたクリントさん。
こんなナイスガイがデザインしたフレームってだけでも欲しくなるんじゃないでしょうか?理由としては充分!
実際に僕もその一人なのです。はい。
ってあれ?チューヤンさん、早速組み立ててるの?そっちの色もいいよね?
え?スタッフ用?誰が乗るの?
え?内緒?
俺も乗ろうか真剣に考えてたよ?
そんな感じでスタッフ感でもお熱気味なpolyvalent。
組みあがったら本人から紹介があるかも?皆さん誰か予想しててくださいねー。
またひとつ魅力的なフレームを取り扱えてメカニック万歳!
polyvalentを以後お見知りおきをー!