こんにちは金子です。
さて皆さん、この物体、何に見えます??
少なくとも自転車パーツには見えない風貌をしていますが実は…、
まさか!!そのまさか、ステムでございます。突き出し130mm。漢の130mm。
俺はこれにアルバトロスバーでも突っ込んでとんでもないツーリングバイクが組みたくて最近ずっと触ってます。てかでか過ぎ。
これまた私物なのですが、MACHINE TECHという遥か昔のマウンテンバイクのパーツメーカー。
PAULだったり、PHILWOODだったり、CHRIS KINGだったりが、明日のバイクシーンのために躍起になっていた時代、
世界各地では同じようにバイクパーツで一山当ててやるぜ!!なブランドがいっぱいだったようです。もはやパッションでしょう。
(これマジかよ…。)
ですが、淘汰されていくもの。時代の流れと、多くの試行錯誤の上に出来た揺るぎない「パーツ規格」により、
こういったパーツブランドたちは消え去っていく事しか出来なかったのです…。
話し長いよ。
なんでこの導入かって??脱線してしまったけども、要するにカラーパーツがすごく好きなの自分。
もちろん自分のバイクにはどこかしこにカラーパーツを散りばめるのだけれど、お客様に提案する時、
「レベル高いっすねー苦笑」っていわれることもしばしば。
だから今日はね、カラーパーツをいい感じに使っててかつ、
なんだったらカラーパーツを選びたくなっちゃうようなバイクチェックを優しい順に書きます。
まずはこちら。
ALL CITY Mr Pink LTD 49cm
このバイクのオーナーさんは女性の方。フレームのカラーに一目惚れで選んでくださいました。
フレーム自体に既に色が3色(赤、青、白ね)入っているので、パーツはもう色入れなくても十分かっこよく組めるのだけれど、
もう1つパンチが効いててもいいのでは!!という提案に快く乗っかって来てくれて。
ヘッドセットを決めるの本当に迷った。ブルーという同色に纏まって正解だったって思うけど、
実は二つ目に選んでくれてたピンクやゴールドなんかを入れてたらまた違った組み方になって面白かったかも…なんて思うのも事実。
でも大切なのはバイクがお客様に似合っているかっていうのが一番。
その点、やっぱり正解でした。らしさ出てます。
なかなか色を入れることのない場所、ペダル。これはバイクカラーとドンピシャで同じ色だったので、是非入れようと合意。
なかなか見ないアクセントになって、最近ペダルに色入れたいです自分が。
クイックにも色が入れられるって結構いいよね。このバイクにも、最初は普通の黒いクイックレバー入れてたんだけど、
色を入れただけで随分と見た目が優しくなった。こういう箇所からカラーパーツ入門してもいいんじゃないでしょうか?
次、クールなバイクにカラーパーツを散りばめた好例。
SURLY CROSS CHECK 52cm
この方はバイクの色を決める前に、まさかのパーツを揃えていくっていう、面白く楽しく自転車を組んでいってくれたお客様でした。
最初に買われたのは確かホイールだったような。食材買い揃えてから料理を作るっていうの、俺も好きです。違うか。
ホイールに合うクールなフレーム色を決めてからも、ヘッドセットは悩みました。
これまたブルーなんですが、グレーのフレームにベストマッチ、こちらも正解なんてないけど、やはりしっくりお客様に合ってます。
チラッと見えるパープルのバーエンドは、自ら選んでくれました。この辺りの色使い、しびれました。俺が嬉しかった。
タイヤのスキンサイドっていうのもいわば1つの‘‘色‘‘だと思います。
チャレンジのタイヤのサイドは濃い目のイエローなんですが、しっかりと主張があるし、
大人っぽい?クラシック?玄人っぽい?そんなニオイがあって好きです。
ブレーキはPAULを黒で付けて、締めるとこ締めてます。
ですけどワイヤーの処理に注目。こういった遊び心でカッコつけ過ぎない、ほどよい優しさが残るバイクに出来るんです。
(ちなみにグリーンが付いていますが、実はBBのというチラ見えなパーツにグリーンを入れてます。大人の色遊び。)
そして最後。
SURLY CROSS CHECK 58cm
リムにパープルが入ってて大胆!!ワイヤーにも?ってくらいと思いきや…。
なんとフレームがブラック&レッドのグラデーション!!リヤホイールにはあえて色を入れず黒のリムを使う辺り、ワビサビが効いてます。
チュウヤン君が担当のお客様だったのですが、フレームカラーが決まってからパーツチョイス聞いてて、
もう、すっごくイイじゃない…って、密かに横でズキューーーーンしてました。完成したの見て思わずイイねっつっちゃったもん。
タイヤのグレーをここに合わせてくるかって!!サドルのプリントっていう横から見たらわからないさり気ない合わせにも脱帽。
SURLYロゴが白で気張らず、でもはっきりと見せてるっていうのもすっっごくイイです。口調変わっちゃう。
(グリップもしっかりグレー入れてる…。好き。)
こんなに色で遊んで、でも完成した時にはしっかり纏まってる。ちょっとジェラシーなバイクでした。
こういうバイクはヤれてきた時もまたカッコいいんだこれが。
利便性や、高性能でモノを選ぶのもいいですが、それにプラスアルファ、
‘‘色‘‘
を入れてあげて楽しむのも、オツなもんなんじゃないでしょうか。
新しくバイクを組むにも、今乗っているバイクのリフレッシュにでも。
自分のカラー、しっかり考えてみると面白いし、
実は自ずと色を消したがってる自分が見えたり。いい事言ってる風。
とこんな感じで今日のバイクカタログはおしまい。
じゃーねー。