皆さん、こんにちは。
幡ヶ谷店のカイセイです。
本日はニューバイクの組み立てではなく、元々使っていたバイクをリビルドするご依頼がありとてもカッコよく組ませて頂いたのでそちらのバイクチェックをさせていただきます。
オーバーホールという書き方ではなくリビルドと記載したのは、組み上げる中で新たに新調して頂いたパーツも多数あった為 ”リビルド” という言葉を使っています。
少しでも参考になれば幸いです。
それではバイクチェックを始めます。
*SURLY* pacer (52)
1台目はこちらから。
今はなき、名作のひとつであるロードフレームの ”Pacer”。
2003年頃〜2018年頃まで生産されていたモデルですが、オーナー様曰くご購入されたのは2008年とのこと。
約18年も乗り続けてきたことにまずは大きな拍手を送りたい。
そして、こうして長く乗られてきた1台を触らせていただけるなんて、ありがたい限りです。


18年という長い月日の中でたくさん乗られていたんだなというのが、オーナー様との会話でも実際に自転車を見ても所々に感じられました。
トップチューブに広がる多数の擦り傷、ボロボロのバーテープ、そしてホイールにこべり着く汚れたち。
ネガティブな意見かと思いますが、ここまで乗り込むSURLYはただただカッコいいですしちゃんと道具として使ってきた証です。
お気付きかと思いますがまずは心機一転、COOK PAINT WORKSによるフレームの剥離再塗装のご依頼をいただきましたのでパーツをバラしてフレームの状態へ。

約2ヶ月の時を経て塗装が完了し、無事に幡ヶ谷店に到着。
生まれ変わったフレームを目の前に、オーナー様と改めてパーツ決めをして行きます。
これからどのようにこのPacerを使いたいか、どのような乗り心地を求めているのか、パーツの色味はどうしたいかなどのヒアリングをしながら実際に使う予定のパーツを決めていくこの作業はきっと至福のひとときですよね。
そして、出来上がった車体がこちら。
元々はドロップハンドルが付いていたのですが、少し楽なポジションで乗りたいとのことでライザーバーへ。
街乗りや通勤がメインになるのと、オーナー様の体格的にもB802 riser barがジャストフィット。
元々使われていたステムは、ポジション的にも問題なさそうだったのでそのまま使いました。
使えるパーツは無駄にせずにしっかり使ってあげることは個人的にも大切にしているアイデンティティーなので、とても素敵なハンドル周りになったのかなと思っております。
ヘッドセットは元々使われていたのが限界を迎える寸前だったので、せっかくならということでCHRIS KINGをインストール。
フレームカラーに差し色でワンポイントになっているだけではなく、ここから更に何十年と使えるパーツになっているかと。
最近来日していたTom Lamarcheですが、彼は自分のバイクに同ブランドのヘッドセットを付けていました。
驚くことに約15年ノーメンテナンスで使っているとのこと…
それを聞いてから、尚更CHRIS KINGへの信頼は上がりました。
足回りも丸っと新調させていただきました。
というのも、スプロケットやチェーンリングは長年使ってくると刃先が削れてきて変速に支障が出てしまったりします。
実際に前に使われていたパーツ達もかなり使い込まれていたので新調して大正解かと。
元々はフロントダブルだったのですが、これを機にフロントシングルへ。
街乗りをメインとしていて、これまでフロントのギアをほとんど使うことが無かったなみたいので思い切ってクランクから交換していただきました。
フロントシングルにする事によって、使うパーツも減りますし何より見た目がスッキリするのでとても良い引き算になったのかなと思います。
ちなみにぼくのエブリデイバイク ”Dodo” も同じ1×9スピードですが、街乗りとしては十分な変速数です。
次はこのカラーで20年間乗り続けていただきたいですね!(冗談です)
これからもこのPacerにたくさん乗っていただきたいのでまた何かあればお気軽にご相談下さいね。
M様、この度はありがとうございました!
このまま、2台目いきます。
*SURLY* disc trucker (58)
お次もなかなか使われてきたDISC TRUCKERのリビルド案件をご依頼いただきました。
バイクチェックの前にまずは下記に添付してあるInstagramを見ていただきたいのですが、信じられないほどの旅をしてきた様です。
この投稿をInstagramで見る
なんとポルトガルから日本までやってきてしまったとんでもないDISC TRUCKERだったのです。
旅のことや実際に走ってきたMAPを見ると正直想像が出来ないレベル…
ただ、それと同時にこんなにもツーリングが出来てしまうDISC TRUCKERってやっぱり凄いなと現車には圧倒されてしまいました。

こちらはIanさんが日本に来たタイミングでご友人の方へすでに譲っていてその方からのご依頼でした。
この佇まいを見ただけでもポルトガルからの道のりは過酷だったことが分かりますよね…
お持ちいただいた際、オーナー様と話し合いハンドルやラックなど使えるところは使って使えないところや新調した方が良いところは思い切って新調する事に。
Pacer同様、こちらのDISC TRUCKERも使い込まれていてカッコいい。
そして完成した1台がこちら。
見どころ満載な1台となっておりますが、まずは個人的にも推しているSINEWAVEを取り付けて頂いたことが嬉しかったです。
ツーリング車であるDISC TRUCKERですが、新たなオーナー様も日本をツーリングしたいと仰っていたことやキャンプライドにも行きたいなどの声もありダイナモライトであるSINEWAVEをお薦めさせていただきました。
ご存知の方も多いかと思いますが、このSINEWAVEはただ明るいだけではなく走りながら充電することも出来ちゃう魔法道具のようなダイナモライト。
特に日中はライトを使うこともないので充電優先モードへしておくだけでバッテリー関係の心配は無用かと。
そして、今回はリアライトもご一緒に取り付けていただきました。
真っ暗闇な田舎道さえも安心して走れるのは、ツーリングをする上では欠かせません。
また、過去にこのSINEWAVEに関した動画も撮っていてサブちゃんにカッコよく編集して頂いているのでよろしければ是非。
こちらもギア周りはかなり消耗していた為、思い切って新調していただきました。
フロントにもギアが欲しいとのことでぼくらのオリジナルクランクであるXMCクランクをチョイス。
元々はトリプル仕様なのですが、ダブルに変更できたりアウター側にバッシュガードを取り付けられたりとなかなか便利なクランクです。
そして、ブレーキは制動力・デザイン・メンテナンス性に長けているPAULのKlamperを。
個人的にはどこを取っても機械式ディスクブレーキの頂点だと思っています。
どんな下り坂をもしっかり制動してくれることはハードなライディングも安心できるのでガシガシ乗りたい方は是非インストールをお薦めします。
バーテープはこちらも個人的にも愛用中のGREPPをお選びいただきました。
このSUNSET STREAMのカラーリング、やっぱり好きですね。
フレームカラー(pea lime soup)とも相性抜群かと◎
汚れてきたりしたときは洗って再利用も出来ちゃう優れもの。
かれこれぼくも1年以上使い続けています。
以上、DISC TRUCKERのバイクチェックでした。
相当な距離を走っていてもまだまだ走れるようにバッチリ組ませていただきました。
DISC TRUCKERの一番得意とするツーリングでまた新たな物語を聞けるのが楽しみ。
D様、この度はリビルドていただきありがとうございました!
改めて今回の2台をリビルドさせていただき、SURLYって良いな、かなりタフだな、想像以上に長く乗れるフレームだな、などなど色々なことを思わされました。
何年使っても、たくさん乗り過ぎてもまだまだ乗れちゃうのがSURLY。
たまにはリフレッシュしてあげると自転車もきっと喜ぶと思いますし、単純に乗っていて気持ちが良いのでもしも心機一転したいと思っている方がいれば是非ご相談下さいね。
この先何十年も使い続けられるようにお供いさせていただきます。
今日はこの辺りで。
それでは!

















