先日の上馬店谷さんBlogでもちょろっと触れてましたが、Blue LugのRIVENDELL乗りを見渡すと、最も多いモデルはplatypusだったりします。
なんでなんだろう?
サブなりにも考えてみますが、まずは本国の『Who Rides ?』シリーズに倣ってBlue Lugのplatypus乗りをご紹介。7名もいてビックリ!!
Who Rides a Platypus?
名前:アンちゃん
仕事:BLUE LUG 縫製チーム
スポーツバイク歴:15年くらい
RIVENDELL歴:4年
自転車に乗るようになったきっかけ:姉にお下がりの自転車をもらったから。
platypusを選んだ理由:ステップスルーなところ。乗り降りが楽で気に入っている。
主な用途:日々の通勤用
他にも所有するバイク:SURLY straggler (50)、BROMPTON。
お気に入りの本:DARUMA color sample book
好きな食べ物:シーフードドリア、茶碗蒸し
バイク詳細/身長/サイズ:flicker画像 /163/50
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名前:ダンカン
仕事:メカニック
スポーツバイク歴:19年
RIVENDELL歴:9年
自転車に乗るようになったきっかけ:友人が乗ってたトラックバイクの乗り味に衝撃を受けて。その数日後にブルーラグに駆け込んで組んでもらった!
platypusを選んだ理由:子どもを乗せたかったからステップスルーで太めのタイヤが履けるところ。
主な用途(乗り方):保育園の送り迎え、ご近所のお散歩
他にも所有するバイク:MASH AC-4、MASH Steel、CRUST bombora、ENVE melee、他たくさん!!乗れる状態は7台くらい?
お気に入りの本:全く本を読まないから無いです…オススメあったら教えてください。
好きな食べ物:お寿司、ピザ
バイク詳細/身長/サイズ:flicker画像/172/50
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名前:シャミ
仕事:メカニック
スポーツバイク歴:13年
RIVENDELL歴:7年
自転車に乗るようになったきっかけ:かっこいい自転車で毎日過ごしたいと思ったから
platypusを選んだ理由:シングルトラックなどのオフロードをRIVで走ってみたかった!
主な用途(乗り方):街乗り、オフロードライド
他にも所有するバイク:Sam hillborne、steamroller、brompton、他多数!!!
お気に入りの本:ハンター×ハンター
好きな食べ物:味が付いたご飯(親子丼とか)
バイク詳細/身長/サイズ:flicker画像/163/50
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名前:Tani-fun
仕事:Blue Lug Kamiuma manager
スポーツバイク歴:20年前の競輪ピスト
RIVENDELL歴:10年前のCheviot
自転車に乗るようになったきっかけ:それはお花見の季節。前職お洋服屋さんに勤めていた時、帰りの原宿駅ホームの人混み、満員電車のカオス、残業で疲れた身体に絶望とめまいを感じたとき、赤い実が弾けた。
platypusを選んだ理由:パートナーと兼用で乗れるサイズ感と、Rivendell HQを訪れた時、本国スタッフのほとんどが乗っていて、口を揃えて「一番だ」と言っていたのに感化されたため
主な用途(乗り方):街乗り、通勤、休日の二子玉東急シネマズ、あるいは上野公園美術館までの足
他にも所有するバイク:A.HOMER HILSEN、Sam hillborne、Joe Appaloosa、Clem Smith Jr.、Charlie H. Gallop
お気に入りの本:Grant Petersen著全般、冨樫義博の系譜を感じる少年漫画全般
好きな食べ物:Beerに合うもの全般
バイク詳細/身長/サイズ:flicker画像/173/50
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名前:サブ
仕事:Blue LugのYouTube 制作
スポーツバイク歴:20年
RIVENDELL歴:4年
自転車に乗るようになったきっかけ:街を行く人、映画やCM、雑誌、洋服屋さんのディスプレイ、これまで見かけた自転車のイメージが少しずつ僕に影響を与えた。
気づけばホリゾンタルフレームが美しいと感じ、カッコイイ乗り物だと思うようになっていた。
自力で組み立てられ、燃料もいらない、時刻表にも縛られない、ドアtoドアでどこへでも行ける。
まだまだ経済力がなかったあの日、僕にとって唯一の選択肢が自転車だった。
platypusを選んだ理由:スポーツバイクと言えば、ロードバイクしか頭になかった自分がBlue Lugに入って初めて知ったRIVENDELL。レースバイクとは真逆を行くスポーツバイク。その神髄を知りたい好奇心から。
ステップスルーはその最たるもので、ともするとママチャリと見間違う形。真髄を知るのに最適やん!で購入。
主な用途(乗り方):9割通勤と日常使い。1割林道ライド。
他にも所有するバイク:CRUST romanceur、alumalith、Black Mountain Cycles La Cabra、MASH Steelなど
お気に入りの本:リリー・フランキーさんの『美女と野球』。
好きな食べ物:帰省すると必ず出てくるオカンのテールスープ。
バイク詳細/身長/サイズ:flicker画像/172/55
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名前:sakiさん(代々木公園店まっちゃんのパートナー)
仕事:不動産屋
スポーツバイク歴:3年5ヶ月
RIVENDELL歴:2年9ヶ月
自転車に乗るようになったきっかけ:映画「アメリカン・ユートピア」のエンディングで、デヴィッド・バーンが自転車に乗ってニューヨークの街を駆け抜けるシーンに心わし掴みにされました!
platypusを選んだ理由:夫からのプレゼント
主な用途(乗り方):毎日の通勤、物件までの移動。ときどきアウトドア(願望)。
他にも所有するバイク:SURLY straggler
お気に入りの本:伊丹十三の台所
好きな食べ物:春巻き、びわ
バイク詳細/身長/サイズ:flicker画像/164/50
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名前:ノブ(Lug HATAGAYA)
仕事:バリスタ
スポーツバイク歴:10年
RIVENDELL歴:1年目(8/1 ちょうど1週間!)
自転車に乗るようになったきっかけ:通勤の手段として探していたところ、当時勤めていた職場から近くにあったブルーラグ代々木公園を見つけて、アフィニティのメトロポリタンを乗り始めたこと。
platypusを選んだ理由:仕事の関係で以前みたくロングライドなどができなくなり、それでも自転車を楽しみたいという思いがきっかけ。
エブリデイバイクとして、オフロードでも乗れるバイクをブログなど読み漁りにリベンデルに辿り着いた。
一年間悩み続けて、ようやく決心がつき松本さんに相談。
僕の要望に合うベストな自転車と出会うことができました。
主な用途(乗り方):メインはエブリデイバイク。オフロードにも行きたい!
他にも所有するバイク:AFFINITY × HENNESSY MAJOR、LOW BICYCLES MKi road、ALL-CITY* cosmic stallion、UNVER RAPID、BROMPTON P LINE M4L。
お気に入りの本:茶と美
日本の美学が詰まっていて、何度も読み返してしまう。
好きな食べ物:瓜系を除いて食は全部好きです!
世界中のレストランに行きましたが、やっぱり日本食は改めて素晴らしいなと思います。
バイク詳細/身長/サイズ:flicker画像/178/55
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以上、7名の『Who Rides a Platypus?』でした。
みんなそれぞれの理由があって面白いですよね。
一言で乱暴にまとめると「誰にとっても過不足なくて、丁度いい!」になるのかな?
基本的には街乗り用途ってのが根底にある中で
・ステップスルーが楽。
・適度な太さのタイヤは日々の安心感と山遊びにも対応。
・かと言って持て余す威圧感はない(これ大事)。
・多少のアバウトさを許容するサイズ選びで兼用も視野に入る。
・サブなりの乗った感想としては、見た目に反して結構速い??
(計測してないので、疲れ難いから速いと感じてるだけでスピードは出てないかも。いや、でもよく走る気がする)
時空変わって、6月にグラントさんとウィルが来日した時の答えはこうだった。
【グラントさんとの会話】
サブ:「platypusがとってもよく走るんだけど、理由は何?」
グラント:「わからないけど、2本の指に入るお気に入りのフレームだよ」
(答えはケースバイケースで変わるけどね)
サブ:「もう1本は何?」
グラント:「clem smith jr.かな。それぞれ用途が違うから街乗りならplatypus。ダートならclem smith jr.」
サブ:「リア三角にパイプが一本多いのは、platypusの走りに関係ある?実はリアだけ高剛性とか?」
グラント:「関係ない。ただ、あの形が好きなんだ」
【ウィル君との会話】
サブ:「platypusのどこが好きなの?」
ウィル:「色!(lime olive)」と「わからないけど、よく走るんだ!」
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Grantさん、Will君を含め本国スタッフも多くが乗るplatypus。その魅力はアメリカでもにじみ出るように伝わっているはずで、本国サイトを見るとその熱気は日本以上かもしれない。
(日本より一足先に販売開始されたアメリカでは、かなり早い段階でSOLD OUTの文字が並ぶ。)
これを見て思い出すのは、僕が4年前にBlue Lug初入荷のplatypusを購入した時のこと。
サブの入社とほぼ時を同じくして、届いたファーストロットのplatypus。
Blue Lugの誰も乗ったことのないこのフレーム。しかもごく少量。
今思えば、こんな貴重なフレームにその価値もわからず乗るなんて恐れ多いけど、その時は興味本位で購入させてもらった。
僕以外の先輩たち、メカニックたちは、その価値を知り、希少性を理解していたからこそ、手を挙げ難くかったのかもしれない。
その後、platypusもロットを重ね、気づけばBlue Lugスタッフに最も選ばれるフレームになっていた。
やっぱりあの時、「みんな乗りたかったのに、譲ってくれていたんだ」と今ならわかる。
ありがとうございます。
おかげで、狭かった自転車の価値観が広がり、自転車の本当の楽しさを知ることができました。
最後に失礼して、自身のインスタ投稿からグラントさんとの想い出を。
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グラントさんとウィル君が来日し、hubbuhubbuhに乗っているところを撮れたのは大切な宝物。
きっとこれ、アメリカだと逆に撮れないと思う。
旅先でちょっとハイで、背中を押す皆がいて、楽しい雰囲気で。いい条件が揃った。
コーヒーアウトサイドでは、前代未聞の大行列。
滞在中にちゃっかりYouTube撮影もさせて頂いてるので、それはまたのお楽しみでお待ちください。(編集急ぎます!)
撮影終わりにサブplatypusにサインをいただきました。
自分だけが優先的に頂くことに葛藤もありつつ我慢できずお願いしてしまった。
RIVENDELLを知ってまだまだ浅いですが、サブが知らなかった自転車の楽しみ方を創造し続けるレジェンド。
自転車の世界を広げてくれたレジェンド。サイン欲しかったんです。
繰り返しになりますが、RIVENDELLを知る前と知ってからでは、自転車観が大きく変わった自覚がある。
黙々と登り続けた峠の先に絶景が開けた時みたいな感覚。
こんな景色に繋がってたのか!自転車ってこんなに広かったんか!自転車のこと半分もわかってなかった。
全貌を見れたから登ってきた道が必要だった事もわかる。
大げさかもだけど、けっこう真剣にそう思ってます。
軽い自転車も好きだけど、重くてもいいし、遅くてもいい。泥だらけで傷ついてもいい。のんびり進むのがこんなに楽しいなんて。
ロードバイクだけでは知れないことを知れた。
気づかせてくれたのがplatypusです。
platypusを選ぶ理由が人それぞれなのは、リベンデルの真ん中にあるフレームで、いろんな人の様々な方向からの要望を許容できるからなんだと思います。
きっと20年後も形を変えつつ乗ってると思う。