12月はその年の出来事を振り返る機会が増えると思いますが、みなさんにとって2024年はどんな1年になりましたか?

私の所属する縫製チームは、今年も自転車にまつわるバッグや洋服など、いろんなプロダクトを作らせていただきました。

こうやって毎年ものづくりを続けることができるのも、いつもブルーラグをご利用いただいてる皆さまのおかげです。いつもご利用いただき、製品をご愛用いただき、ありがとうございます。

今年はそんな感謝の気持ちを込めて、12月14日(土)、15日(日)の2日間、クリスマスハンドメイドマーケットというイベントを幡ヶ谷店で開催させていただくことになりました。



初めての試みなのでどんなイベントなの?という感じですよね。
マックスさんからのお題は1つ。作りたいものなんでも作っていいよ〜!とのこと。

ということで、いつもは自転車に関連するものを軸に、チーム内で話してその時必要だと感じたものを作ったり、スタッフやお客さまからのフィードバックを参考にさせていただきながら製品をアップデートしたりしている私たちですが、今回は純粋にいま自分が欲しいものをピュアに作らせていただきました。

“なんでも”って難しいお題な気がしますが、日々ものづくりをしていると、作ってみたいものっていつでも心の中に秘めているようで。手が止まることなく作業しているみんなを見て、根っからのクラフトマンだなと嬉しくなりました。

それぞれ作ったものへの想いや経緯があるので、ここからは本人の言葉と共にご紹介させていただきます。




こんにちはMAXです。
今回、僕が好き勝手に作ったのはバイシクルトラッカーウォレット。お財布です。

名前の通りトラック乗りのための財布が起源で、分厚い革を使って免許と札とコインがある程度入ればいい簡素でワイルドな仕様と見た目。

遥か遠い昔に分厚いサドルレザー製のゴリッとしたのを気に入って使っていました。

あのシンプルさは昨今のコンパクトでイージーな財布の考えと近いところあるなと思う。ただ、使い勝手なんかは別物なので、その辺をアップデートできたら、現代生活に調子の良い、ネオで自転車フレンドなトラッカーウォレットが出来上がるかも。ってことでこの機会に作ってみることに。

ポイントは以下こんな感じ。

・自転車乗る時に調子いい、後ろポケットへの収まりの良い形と厚み
・カード2枚を仕切れる
・お札は畳まないでも入れられる
・小銭とスマートタグ(AirTag)を入れられる
・へたりにくい素材
・ズボンの生地へのダメージが少ない
・イージーな見ためと構造

これらに配慮した作りになっています。



メインの素材はレザーではなくて、厚みを抑えながら耐久性もあるコーデュラナイロン。さらに薄さを抑えたい部分にはライトオンスな生地を使用してます。配色もバラバラに用意してます。色選びを楽しんでいただけたらです。



それとですね、「トラッカーウォレットならやっぱりレザーもいいよな…」という欲が湧いてきたので試しに作ってみることにしました。

とても良い。うん良い感じです。
ただ、ある程度の厚みは出てしまいました。レザー用に厚みを抑える構造に少し変えてはいます。

それと、使い始めからお尻の動きにフィットして欲しい理由もあるのでしなやかなソフトレザーを採用しています。ですが、強度の部分で実験的な要素が多いです。テスト期間3週間そこそこなので、その辺もご理解ご容赦していただける方に使ってもらえたらです。



画像の黒色のはラム革。販売当日はシボ革(キップの黒)も用意しようと思ってます。素材に限りがあるので極少量になりそうです。気になる方は当日聞いてください。



販売当日は完成品を用意していますが、売り切れてしまったら、縫製しながら営業するつもり(十分な在庫を作るのに間に合わないだけ)なので、タイミングがよければお好きな色にパーツを組み合わせてその場で縫い上げることができるかもです。常にカラーオーダーができるということではないので悪しからず。

そんなわけで、ご都合よければマーケットを楽しみにいらしてください。




どうもジャグです。

僕は、サコッシュの軽快さ(サイズ)とメッセンジャーバッグの操作性(ベルトの操作性)を両立した「ライト・メッセンジャーバッグ」を製作。(正直な所、どんなものができるか実験的に自分で作ってみたくなりました、、、)



・インナー(内側)生地を排した一枚仕立て。

・デザインは、「フラップありのクラシックなメッセンジャーバッグの構造」と、「フラップのないオープンマウス+口元スナップボタン留めのデザイン」(よりサコッシュな面構え)の2種類。どちらもマチが12cmあるので思ったより沢山荷物が入ります!先日来日していたリヴェンデルのジェームスから「マチのしっかりあるこの感じいいね!」とお墨付きをもらえたのはお世辞とは言え嬉しかった。

サイズは某雑誌(ポ○イ)が余裕を持って入る縦横の比率。(縦25cm x 横34cm x マチ12cm)



使った生地は、、、

サンプルで取り寄せた各種テック系の生地!(Challenge Sailcloth “ULTRA”各品番、X-PAC”UX10”、DCFハイブリッド(表地を張って強度を出したキューベンファイバー)そして先日shtakで使ったナイトカモ(AP BLACK)の予備分があったのでそれも放出!珍しい生地たちなので是非お手に取ってもらえたら、遊びに来て頂けたら嬉しいです。





ベルト・バックルの操作性はカムバックル(バネの入ったバックル)を使い、より簡単に「上げ下げ」が出来る構造を試行錯誤。この操作性も是非体感してもらいたい。(ベルトの幅は15mm、20mm、25mm、38mmあり)そしてバッグとベルトは着脱式なので右肩、左肩関係なく使えるユニバーサルデザイン。

それでは幡ヶ谷店でお待ちしてますー!




私は、2024年1番使ったお気に入りのバッグ「ミニサコッシュ」を、気分な生地で作りました。



サンプル帳で見つけたかわいいニット地と、海外から取り寄せたまま眠っていた超薄手のナイロン生地を使用したパディングミニサコッシュ。

冬の装いに合いそうな色合いでたくさん作ったので、お好みの色を探してみてください。



そしてもう1つ。ずっと欲しかった、うわぐつバッグをハイテク素材で作りました。



うわぐつを履いてるでお馴染みになりつつある私ですが、そのうわぐつを持って帰るための袋を作りたかったわけではなく、サッと出かける時用の、ミニサコッシュよりももうちょっと荷物が入るバッグが欲しいな〜と最近ふと思ったので、今気分の、”取手が1本で、横から物の出し入れができる(面倒くさがりですみません)”うわぐつバッグを作りました。



このバッグの構造、本当に画期的だなといつも思うんです。最初に考えた方へ敬意を込めてハイテク生地+中綿で作りました。なんだかハイテクなのかローテクなのか分からない感じが気に入ってます。

Dカンにテープを通した瞬間、うわぐつを持って帰ってたあの頃の記憶がよみがえってきて、きっと懐かしくなるはず。



どちらのアイテムも共通な”中綿”。全部の製品に中綿を入れたいくらい中綿が好きです。丸みが出てほかほかで愛着が湧きやすいからですかね。

冬にぴったりのふかふかアイテムをお楽しみください〜!




はじめまして!

店頭でお話しさせていただいた方もいらっしゃるかも知れませんね、只今絶賛バッグの縫製修行中、6月に入社しましたスズキです。

改めましてどうぞ宜しくお願いします。



さて、今回はブルーラグ定番のメッセンジャーバッグを日本の伝統的な工法で染めた生地を使って作ってみました。

機能面からナイロンなどソリッドな印象の生地が使われることの多いこの商品。

これと相反するような、天然染料ならではのムラやかすれのある素材と合わせてみたらどんなものができるのだろう?きっと面白いものに仕上がると思うんだよな〜

という思いを、この機会を生かして形にさせていただいた次第。



黒いほうは泥染め。
独特の鈍い光沢と、べたっと真っ黒ではない有機的な染め上がりが特徴です。太さが均一でないムラ糸を使って織られているので、ちらりちらりと格子状に線が走っています。

茶色のほうは柿渋染め。
濃淡、シワ感があり、すでに長らく使い込んだような素材感。少し起毛してみっしりとしたモールスキンという生地を染めています。古いフレンチワークジャケットに使われているアレですね。

どちらも使っていくうちに経年変化する素材ですので、育てていくおもしろさも感じていただけるかと思います。(ぜひ感じてほしい)




また当日は、私たちの食堂LUG hatagayaからニューカマーの南部くんがコーヒーをサーブしに来てくれます。

元メッセンジャーの彼。コーヒー担当として、これからブルーラグのいろんなイベントに参加してくれるとのことなので、よかったらお気軽に話しかけてみてくださいね。





繰り返し使える有料の布製ギフトバッグも、たくさんご用意してます。
この2日間は縫製チーム全員お店にいますので、ギフト選びでお悩みの方はお気軽にご相談くださいね。



手が空いたらその場で何か作ってるかもしれないので、お近くにお越しの方は、寄り道してみていただけると嬉しいです!



一期一会の出会いをお楽しみください〜🎄