9月6日(金)、7日(土)の臨時休業、ありがとうございました。
幡ヶ谷店にとって、有意義な時間を過ごすことがてきました

今日は、そんなRapha PRESTIGEの報告と感想を書かせて貰おうかと、、、
でも、まずは写真を見て欲しい。
フォトグラファーの辻 啓さんが撮ってくれたもの
Team BLUELUG
写真右から
チューヤンさん
金子さん

デジさん
ダンカンさん

良すぎる写真達が走ってた記憶を蘇らせてくれる

景色とかすごいでしょ?
今も、活動中の活火山って事もあり、山の途中から煙がモクモクしてました。
硫黄臭が鼻を攻撃&窓を閉めてくださいという看板が生々しい

ブログを書くつもりがずっと写真見返してましたそのせいでおわらねぇ


ココからは、感想も書きながら写真多めで、その時の心情も踏まえて行きたいと思います。

実際のレースは土曜日なのですが、エントリーがあるため前泊
幡ヶ谷店集合で自転車を積み込んでドナドナと福島県に向けて出発~ホテル着






自転車はホテル内の一室に置かせてもらえるので安心
こう並ぶと圧巻の景色→まじまじとみながら皆心の中で勝手にバイクチェックを始めているはず
その後、部屋に荷物を置いて大浴場で汗を流し、束の間のチルタイム

次の日は4時に起床なので早めに就寝


同じく、別チームでレースに参加していたお客様のS君がカメラをぶら下げながら、僕達を撮ってくれてました
ありがとうございます!

自転車乗りの朝は早い
意外と眠たくないのが不思議。眠気よりもライドに行けるワクワクの方が大きいんですよね←僕はイベントの前日ワクワクで寝れないタイプ

僕達は5時52分スタート
そこから12時間以内にここまで戻ってこなければならないという制限時間があります

走行距離151km 獲得標高3381mの長い道のりが始まります。
獲得標高ってのは、上にどれだけ登ったかを示す数字なのですが、今回のコースで言うと、常に坂道を登ってるか下ってるかというようなコース
平坦な区間はあんまりなくて登った分、下りの道があるって感じです。

レースってのは名ばかりで、5人で走り、ゴールするというテーマがあります。
チーム内の速い人が飛び出してゴールするってのはNG
途中で千切れた人をほったらかしてゴールするってのもNG


サイクルロードレース用語集『千切れる』

グループや集団から遅れること、脱落すること。登りだけでなく平地や下りで前の選手について行くことができずに遅れることも千切れると言う。


目標は【全員で完走】



スタートして5キロ地点から始まる、本日1発目の登り区間がスタート
UPがてらサクサク行きたい所だったのですが、金子さんは膝に爆弾を抱えているというドラマティックなシナリオ
スタート前から「爆発したらゴメン。」のお言葉をいただいてます

この後、僕の電動コンポのバッテリーがほぼない事に気付きました
とりあえずFDとRDのバッテリーを入れ替えて持ちこたえる事に
ここから僕のアウター縛りがスタートした

同じくして金子さんの膝アラートが鳴り響く
鳥のさえずりなのか、膝アラートなのか分からないぐらいに


コース内に3つのチェックポイントがあり、関門時間が設けられています
間に合わなければ、そこから最短コースでゴール地点に戻らなければいけません

スタートから34km地点のチェックポイントを無事にパスして第2ポイントに向かいます

ココからがメインの登り区間
距離24kmで1000m UP



登りの中間地点に2つ目のチェックポイントがあります
ここですこし長めの休憩と補給食でカロリー摂取

そして再スタート
どんどん登っていきます





走っても走っても終わらない
っていうか頂上にたどりつかない
気が付けば周りの山よりも高いところを走っている
そして景色が綺麗
しんどいのに、景色という名のドーピングが効いてくる


↑この写真の違和感
実はダンカンさんもアウター縛り実施中


少しずつ、少しずつ、塵も積もれば山となるという言葉の様に、今回のルートの最高標高に到着した時の1枚
「標高1622m」
金子さんの膝アラートは鳴りやまず

そんな金子さんは、何度も登りの途中で猛アタックを仕掛けて全員をぶち抜いていきます
15m先で垂れるしまうんですけどね。通称【黄金のタレ】
急に来るもんやから腹抱えて笑いましたよ


サイクルロードレース用語集『たれる』

途中で力を使い果たして失速すること。力を出し尽くして失速するというよりも、ペース配分を見誤うことによる失速を指す。「脚が売り切れる」とも表現される。とにかく調子が良いと見せかけて突如失速する場合は、敬意を持って「黄金のタレ」と呼ばれるとか呼ばれないとか。



Google ドライブに入っていた自撮り
どこ?どのタイミング?なんとも言えないこの表情
レース中にも笑わせてくれて、レース後もブログを書きながら笑わせてくれる金子さんはエンターテイナーでしかない
勝てねぇ、、、悔しい

小言。
金子さんのハンドルバッグをチラっと見たらチーザが入ってた。
この人、補給食を勘違いしてる、、、



これまでの景色とは一変
木が生える事を拒むかのようなむき出しの岩肌



浄土平レストハウスに到着
ここで枯渇したエネルギーを補給
スープまで飲み干して胃で味わい尽くす。うまぃ。

絶景を見ながらダウンヒル
ここの区間、猛烈に風が吹いてしっかり目にハンドル握っておかないと危なかった


下り切った先のコンビニで補給食を確保
デジさんワイフからの、ようかんの差し入れ(おおきにです)で次の登り区間に備えます
自転車ってずっとエネルギーを消費してるので、こういった補給食が長く走る為のコツですね


ここがスタートから102km地点
制限時間まで残り4時間

「ここからの登り区間が正念場です」とチームに伝えてスタート
距離15kmで900m UP
さっきのペースで登るとギリギリ完走出来ないかも、という不安もチラつきはじめます

少しペースを上げて引っ張っていきます
きついのは勿論承知の上で
サイクルコンピューターとにらめっこしながら、、、


長い、ただただ長い

これだけ登ってると、感覚が麻痺して少しの斜度は平坦と勘違いするようになってきます





15:37に最後のチェックポイント到着
登り三昧で流石に少し休憩
とはいかず、
ダンカン「45分には出発したいですね」
ダイチ「ですね。」

チューヤン「えッっ(早ない?)マジ?」
ダイチ「行きます(すんません)」

すでに時間的余裕はなかった
制限時間まで2時間
ゴールまで29km
登りの山場は超えたけど、細かいのが幾つか残ってて
ジワジワ足を削られる

ここで、チューヤンさんが覚醒
怒涛の追い上げで先頭を走ります


チューヤンさんの追い上げのおかげで、余裕が生まれたので最後の小休憩
ココだけの話、僕が冷たい飲み物飲みたかった笑

そして僕のiPhoneは電池切れ


ココが最後の峠だと思ってたんですけど
最後に強烈なのがありました。
僕たちはあの坂に名前を授けた【競輪坂】

ようやく見慣れた景色のところまでやってきました。
約半日振りの帰還です。

長かった5人の挑戦にも、ついに終止符が





photo by Kei Tsuj

経過時間11時間32分
無事に【完走】
team BLUELUGは5人揃ってゴールラインを越えました。

辛くて、下向いてた時もあったのに
150kmも走った後なのに
なんで皆こんなにも笑ってるんだろう
そして、なぜ僕は前を向かなかったのだろう

ゴールが嬉しくも、どこか寂しい気持ちになってしまう
そんな気がしました。

今回のイベントに向けて、練習会を行ったり、それぞれパーツを変えたり、縫製チームは特別なバッグを用意してくれたり
1つの目標に向かって、チームで過ごした時間は人生の思い出になると思うんです。
大人になって経験する事ってかなり少ないんじゃないでしょうか


Raphaプレステージのコンセプト
サポートはなく立哨もいない、世界各地に点在する「自転車で走るべき」魅惑の地を1日中仲間とともに冒険する


 

皆で乗り越えた、いくつもの峠の記憶が
自分を成長させたのではないかと思います。


photo by Kei Tsuj

最後に、我らがサブちゃんが爆速で今回の模様を撮った
動画を仕上げてくれました
金子さんの【黄金のタレ】に注目してほしい

ほなまた