MASHSTEELに乗り始めてから1カ月が経とうとしています。新たな大きい発見はあらずとも、何だか若返った気持ちになるのはこのバイクのおかげな気がする。
思えばMASHのフレームになんか乗った事なかったなぁ、なんて書こうとしてたけど違う。
スーパーイカしたバイクを持ってた。そのバイク紹介と、
何故自分はマウンテンバイクを持っていたいのか。
そんな話をします。
MASH HARD TAILの話を本当に今更ながら。
今回の入荷ラッシュでこのフレームの入荷は無かったけど、
倉庫から発掘された一本がオンラインに上がっているので気になる方は是非。
ALL ROADの時もそうだったけど、MASHブランドでギアード(変速付)のフレームが出るとは思わなかった。
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彼らなりのプロモーションと言えばライディングの動画。このHARDTAILの動画が出た時はアガった。
バイクの仕上がりイメージはマウンテンバイクそのものだったけど、BMX由来のエッセンスもちりばめたフレーム設計と謳うだけあって、
サンフランシスコのHILLYな街並みにアタックしているパートがそれを示していた。都市部でのマウンテンバイクの楽しみ方を提案しているかのように。
勿論自分はあんな身体能力は持ち合わせてない上に、コンクリートジャングルを迷わずぶっ飛ぶ度胸も無いので、
好きな山々、もしくはそれ以上の場所に行けるものとして、クラシックのお手本(1×1)を持っているならその未来の今に居るものを知りたいと購入を決めた。
1×1で全然事足りてしまうぐらいの馴染の山々。オーバースペックなのは目に見えていたけど、自転車の進化とはすばらしい。
地面をなめる様に進んでいく昨今のサスペンション。1×1に付いているのだってFOXの一級品のはず。20年前のだけど。
それですら動きは悪くなく安心して下りを楽しめたのに、それ以上のフィーリングをトレイルライダー達は求めていたんだ。
自分の遊び足りなさを痛感する。思っていたよりもマウンテンバイクは奥深く、進化が止まらない物なのだと。
違う違う、サスじゃなく自転車の話をしよう。
MASHが言うコンセプトにはアグレッシブとトレイルの間。
マウンテンバイクに馴染み無い人にはなんのこっちゃだろうけど、
確かにこんなバイク欲しかった!!と、自分は何となく分かる気がする。
「マウンテンバイク」の中でも、50年近くの歴史の間にとにかく多くのジャンルが生まれた。
じゃあ俺は何を乗ればピッタリなんだ??と目がチカチカするほど複雑で仰々しい物ばかり。
「エンデューロ」も「クロスカントリー」も「オールマウンテン」も、何が何だか…って人も多いはず。
もう自分が欲しいのは「マウンテンバイク」なのに、
そのジャンルの多さを見て二の足を踏む。自分がカスタマーだったらきっとそうだ。
MASHは、手に取りやすいマウンテンバイクってどんな伝え方だ??とマイクが考えた結果、
そのコンセプトとあの動画になったのだと思う。
このフレームはハードテイルといって後輪側にサスペンションがない仕様。
フルサスペンションに比べて後ろの衝撃も駆動力もダイレクトに伝わるけど、
見た目と乗り味がシンプルとも言える作り。
昨今のフルサスペンションのバイクは本当にすごく良いフィーリングなのは包み隠さずに認めるけど、
シングルギアと同様の趣味性というか、
ハードテイルが良いんだよ…という独特の操作感は少なからずあると思う。
スキルに応じてな部分もあるだろうけど、ある程度のダウンヒルもこなせるし、
「トレイルバイク」と言われる、近年の遊ぶ用のマウンテンバイクにパーツスペックは準じている。
下りの安心感は言わずもがな。前述した通りフロントサスペンションの恩恵が凄いのだけれど、
ここMASHっぽいなって思ったのが、
平坦なアスファルトや、トレイルではフラットも下りでも、加速がとにかく気持ち良かった。
ハードテイルの長所にちゃっかりMASHのエッセンスを余さず入れてる?と思うくらいはっきりした反応の良さ。
恐らくBBの高さとチェーンステーの長さかな?と各社比べてたらKARATEMONKEYと酷似していて、
あのバイクも反応良かったもんなぁと妙な納得をした。
サス長いのをチョイスしたおかげで自分のバイクは登りに少ししんどさが出たけど…。
トレイル向きのバイクを組むんだったらこれは本当にオススメってのがこれ。
HUNTER CYCLESのSMOOTH MOVE BARのLOW RISE。
昨今のマウンテンバイクにフィットする低めのハンドルの個人的暫定ベスト。
戻りの角度もライズも丁度良い。どんなバイクも扱いやすく親しみやすくなる魔法のハンドルだと思う。
トレイルバイクでも少しの荷物は詰めたいから、SWIFT INDUSTRIESのBANDITOをVOILEでがっちり固定。その日を過ごすためのツマミや工具を入れるには充分な大きさ。スリリングな下りで前輪が見えるってのも大事ポイント。
サスペンションの長さを欲張ったの以外はもう完璧。
自分の理想ではショートトリップも出来るマウンテンバイクを作るつもりだったけど、
思えばMIDNIGHTやSCAPEBOTもあるのだから、
これはしっかり遊ぶためのマウンテンバイクで良いやと腑に落ちています。
photo by サブちゃん
マウンテンバイクを持っていたい理由は、単純にタイヤが太いバイクがカッコ良くて好きだから(笑)。
細いのも持ってたら太いのも持っていたい。
単純すぎて恥ずかしいけど、自分はまあそういう事なのかも知れない。
そんな憧れや好奇心から山で遊ぶうち、マウンテンバイクの歴史を知るうちに、
「マウンテンバイク」という文化の影響力が、自分を取り巻くブランドや自転車や人々に強く根付いている事を知り、この文化に興味と愛情が増した事はその所有欲に大きく繋がった。
この一週間で同僚がRIVのCLEMやBLACK MOUNTAIN CYCLESをピックアップしていて、まさしくそういったバイク達ってそれなんだよなって思った。
「マウンテンバイク」では無いが、「マウンテンバイクをルーツに持つバイク」の可能性と魅力。
彼らの紹介していたそれらの遊び方と使い方にも惹かれてる自分が居ます。
それでは。