EVASIONが新色で久々の入荷です。
毎度おなじみブラックをベースにした一本は、ファンシーなパステルカラーの塗料を散らした「Pastel Speckle’d Black」
もう一本は過去のラインナップを見返しても意外に無かった、シンプルだけど味のあるシルバーペイントの「Romantic Silver」
どちらも好みがきっぱりと別れそうな色味。
近年のEVASIONフレームはCRUSTなりの「置き」にいくカラーチョイスをしてる様に感じるのは、
きっとEAVSIONをもっと世の中に浸透させて行きたいっていう彼らの姿勢なのでは勝手に思い込んでます。
先日挙がったこちらの動画では色んなEVASIONを見ながら3人でとにかく盛り上がりました。
正直時間が足りなかった。もし飲み屋でやったら朝までコース必死。
それくらいEVASIONはこねくり回せるフレームというのをあのラフな会を経て改めて気付いた訳で。
新色フレームをお店の展示用で組む時、改めてどうすっかなーと考えていました。
動画内でも話していた内容ですが、ドロップハンドル×シンプルな色のパーツで組むのが最近の気分でした。
以前SCAPEBOTのレヴューを書いた時、調べているとEVASIONの歴史も一緒に遡る事になり、合わせて興味がムクムクと。
マットさんらが経験した幾多の旅を基に、
「とにかくどこでも走れるランドナーを作りたい」
という鬼気迫る想いが生みだしたこのフレームを知るには、
ランドナースタイルの伝統でもあるドロップハンドルの形をちゃんと組んでみたいと思っていた矢先、
タイミング良く有難いオーダーを頂けて組んだのがこの一台でした。
試乗をした時、自分がこれまで経験し思っていたEVASION観がまた刺激され変化した一台でした。
何処までも乗れる気がして、ちょっとした遊びも楽しめて、
どちらかと言えばゆったりな気がするけど、見た目よりも速く走れるビックリがある。
過去にもドロップハンドルで組む事はあったけど、
「伝統を崩し切った先に見えるもの」的な何かを感じずには居れなかった。
まあ多分超デカいTOWEL RACK BARの所為かも知れないけど。。。
この一台を経て、また僕はEVASIONに心を引っ張られて今に至ります。
多分もっと色んな物を隠し持っている気がして。
本題の今回組んだEVASIONは、ならばもういっそのことと、今までの経験や知識を一回全部しまって、
「もし26歳の自分がEVASIONを手に入れたら」をイメージして組みました。
はじめましてEVASIONの状態。とにかく、目の前にあるイカしたフレームを早く形にしたい。
故に選んだパーツ群にセオリーは無いです。
付けたら絶対カッコいいでしょと信じて疑わなかった物をとにかく盛り込んでみた。あの頃の様に。
タイヤ?そりゃ極太がCRUSTだろ!!リムの色はガツンとインパクトあるゴールドが昔のマウンテンバイクっぽくて最高にイカしてるぜ。
オールドマウンテンバイクのイメージにひっぱられてブルムースバーが渋い。誰がなんと言おうと渋いんだ。
もはやCLASSICのハンドルだったらなんでも良い。ド真っ直ぐなLITTLENICK BARなんかも良い。
リムで色を入れたからまだ色を足したいな…、サドルとグリップはコレにしよう。
GRIPはVANSでもブリっとしたCRUISER GRIPがこのフレームのノリに合う気がする。
WTBのPURE-VはハードなライディングからASSを守ってくれそう。なんだかjah rasta fari!!
そうだ、なんかバッグを付けよう。REALMってブランドってなんだ?このTIEDYE色ぐっちゃぐちゃ。良いね。
こんな具合で勢いに任せて選んだパーツで組んだ一台。乗り心地とかそういうのは一旦抜きにして、
あの時の自分だったらこう組んでみたいと思っただろうな、を想像して真正面からぶつけてみた。なんかハズい。
結局、どんなパーツを使おうがEVASIONはEVASIONになっちゃうなーと、
撮ってもらった写真を観ながら浮かんだのはそんな感想。多分グラフィックの所為。
そして超良い意味での表現と前置いて、どっち付かずな絶妙なルックスなんだというのに改めて気付かされる。
TROLLではこうならないし、DISC TRUCKERでもこうならない。
このバイクに中性的な魅力を感じてしまった自分は、ふと多様性なんて言葉を思い出した。
まさにそれなのかなというのが現時点でのEVASIONへの答えなのかも。
元祖万能バイクの代名詞でもあるCROSS CHECKを基に生まれたというEVASION。
偶然でも必然でもそのDNAは確実に受け継がれていると思うと胸アツで少し怖い話ね。
目で追いつけないぐらいの多様性を持つこのバイクが手に負えないかも…と感じる人も中にはいるかも知れない。
それはそれで全然良い。
でも時が経ってその多様性を受け入れたり理解が出来た時、このバイクは変わらずに、
少し変化したあなたに当たり前の顔をして手を振ってくれるはず。Yo!!遊ぼうぜと。
見た目のガタイの良さとは裏腹に、超オープンで、対応力も包容力も、理解力も独特の個性も持った、
根明だけど意外にオタクで、散歩の日課は欠かさない旅好きなヤツ。的なバイクです。
改めて、長い付き合いになりそうだEVASION。楽しい自転車の世界にもっとしていこう…。
それでは。