前回のブログでplatypusの美しさを機能美と言いました。

確かに1つの要素として間違ってはないと思うんですけど、「機能美って言ってしまえばだいたい何でもそうやん!」って自分にツッコミを入れてたりもします。「機能美」って言ったもん勝ちワードですよね。

ネガティブな評価の後に付ける「・・・、いい意味で」や、なんだかんだ解説した後の「・・・、知らんけど」と同じ臭いがします。

さて戻って、今回は改めてplatypusの“美しさの要素”について考えます。おまけで“命名の謎”についても僕なりの答えを出しましたので最後までお付き合いください。

承知の通りRIVENDELLの醍醐味の一つに美しいLugがあると思います。platypusも例外なくラグが美しい。
(※Lug:フレームのパイプとパイプを繋いでくれる部分、簡素なものから装飾的なモノまで色々ある。そもそもLugを使わないフレームもある)

大抵のRIVENDELLバイクには魅力的なLugが使われていて、何を今さらって話しでもあるんですが、ちょっと違います。

platypusはステップスルーであるがゆえの他には無いめちゃくちゃ美しいLugが使われてます。

どこだかわかりますか?ここです。

美しいでしょ!

サドル下にトップチューブが集合しなことで、そこには自由な表現の場が広がります!!これはステップスルーでなければあり得ない。当然そこを見逃さないグラントさんのお仕事が素晴らしいのです。裏側にもハートありますからね。

勿論、他のLugも美しいですが、ステップスルーゆえの価値と言う意味ではシートLugでしょう。同じくステップスルーのclem smith jr.なんかにも同じLugが使われてますが。

続いて、グラフィックスを良ーく見て命名の謎に迫ります。ちょっと生物としてのプラティパスの説明がしつこいですが最後まで読んでください。

その名の通りプラティパス=カモノハシが描かれてます。このプラッティから出てる矢印が気になって調べてみました。

卵を産みお乳で子育てする半水生のヘンテコ哺乳類であるプラティパス。お乳で育てるけど乳首は無い。卵とウンチとオシッコが出てくる穴は全部同じの単孔類。オスは後ろ足に毒針を持っていて哺乳類で毒を生成できるのってめちゃくちゃ珍獣だそうです。半分爬虫類みたいな哺乳類ってこと。

そしてもう一つの特殊能力が矢印の答えです。

プラッティはくちばし部分が電気受容器になっていて獲物を捕らえます。餌になる甲殻類やミミズ的なモノが動くときに筋肉から出る微弱な電気を感じ取れるらしい。ちなみに水中に潜る時は必ず目を閉じるらしいので、この鋭い瞳のグラフィックスはちょっとフィクションです。愛らしいですね。

ダウンチューブ裏にはお目当て獲物。

では、まとめです。

プラッティについてややしつこめに調べたことで、platypusがプラティパスと名付けられた意味に気づけたような気がしてます。

ダウンチューブに描かれる∞の中に潜むテキストともつながりました。

「the animal of all time.the bicycle for all reasons」
(史上最強の動物。あらゆる場面で活躍する自転車。)

前回のブログの最後でも触れたんですけど、platypusはアパルーサやアトランティスの要素を併せ持ったステップスルーフレームです。

つまり、アパルーサの万能さアトランティスの安定感に加えてステップスルーにすることで最もストレスなく自然体で乗れる万能バイクに仕上がっています。

これまさにカモノハシじゃありませんか?爬虫類の要素も哺乳類の要素も併せ持ち、陸でも水中でも活動でき電気受容器で濁った水中でも捕獲でき、毒も持つ。絶滅危惧種に認定されているものの爬虫類と哺乳類がハッキリ別れる以前から現代まで形を変えずに生き抜いてきた珍獣。つまりあらゆる環境変化への対応能力が高かったから形を変える必要が無かった完成度の高い生物。

platypusは最強のオールマイティバイクであることから、種の全部乗せで最強動物であるプラティパスの名が付けられたんだと思います。

これは、あくまでも僕の考察ですので、グラントさんの真意は知りませんが、大きくハズレてないんじゃないかなーと思ってます。

 

(YouTube担当:サブ)