CRUSTの稲妻と邪眼の話をしよう。(入荷したフレームの話です)

すっかり涼しくなってきて自転車日和が続きますね。皆さん乗ってます？

本日はCRUST BIKESからワクワクするフレーム達が入荷したのでご紹介したい話。

折角ならデモバイクを用意しようって事で僭越ながら担当させて頂いたのでそちらの紹介も兼ねて。
かなり好き勝手に組んでみたんで、ご参考になるか危ういですがお付き合いくださいませー。

クラストのモダンランドナーモデル「ライトニングボルト」。
その美しいシルエットと軽快な走り心地は、見て楽しい、乗って楽しいの個人的にはクラストのラインナップの中でも特に大好物なモデルです。
このライトニングボルトは今まで、ディスクブレーキモデル、カンチブレーキモデル、そして僕も所有してるブレークアウェイ（分割）シングルスピードモデルと派生が多いのも特徴的。
今回新たに入荷したのはブレークアウェイの無いシンプルなシングルスピードモデル。（ややこしい）
薄い紫のフレームカラーが好き嫌い分かれそうだけど僕はドストライク。ナイスカラー。

ブレークアウェイが無くなった代わりに特別な仕様になってる所がこちら。
フォーククラウンがまさかの名作クラウン【Pacenti P-B-P crown】が使われてるって事。
このPBPクラウン、ブルーラグだとBMCのモンスタークロスに使われてたり、今野さんの乗ってるOACのramblerに使われてたりします。
ハンドメイドビルダーにも愛される名作クラウンって訳です。
僕にとってはこのクラウンが使われてるってだけで購買意欲をそそられる訳ですね。

ランドナーバイクが背景にあるのにシングルスピードって仕様の時点でへそ曲がりなんでパーツ構成は王道を意識して。ワイヤーが上だしのブレーキレバーは *GRAN COMPE* gc202 brake lever。
「気軽に乗れるランドナー」がテーマなのでラックレスでハンドルバッグのみで。
丁度良い大きさと値段の*ULTRA ROMANCE* fabio’s absにスマホとサイフ、カメラやる人はカメラでも入れてあそこまで行って帰って来ようみたいな、ただ走るだけの小学生男子みたいな乗り方をして欲しい。
最近は自転車×〇〇みたいなのも多いですが、ふらっと走りに行って自販機でコーラ飲んで帰るみたいなのも良いよねって思ったり。このフレーム見て思ったり。
因みに変な色のバーテープは僕がバイクを組む時に参考にしてる海外のサイクリストの人が使ってるのを見て、カタログから探してワガママ仕入れして貰ったお気に入りです。

Flite × nitto83のサドル周りも僕のお気に入りの組み合わせ。
FLITEは *SELLE ITALIA* milano flite bonnie saddleで遊び心をプラスして。

SON deluxとPHILWOOD H/F track hubの最強コンボを贅沢に。
トラブルの少ないシングルスピードのメリットを更に加速させるチョイスをしてみました。
42Bの安心感と軽量さで、快適な乗り心地が魅力的な *GRAND BOIS* hetre 650B tireを。
前からホワイトカラーが気になってたのでこの度チャレンジ。
フレームカラーとの相性も良かったと思ってるんですがどうでしょう？

先程からチラチラ見えてるフェンダー。
折角自由に展示車を組んでもいいよーって事だったので、いつもと違うことしたいなーって思ったので今野さんの力を借りてカスタムペイントして貰いました。
お任せで！っていう無茶ぶりにも120点で返してきてくれる今野さんに脱帽。
全部塗らないでフェンダーのラインだけで表現するってとってもエッチですね。
因みにベースになってるフェンダーは*VELO ORANGE* zeppelin fender。ご参考までに。

試乗した感想はライトニングの乗り味そのままにシングルスピードの気楽さ、ラフさが加わった最高フレーム。
楽しくてニヤニヤしちゃいますね。

もうバレてるかもですが僕の欲しいを完全に詰め込んだバイクです。
もうこのまま僕が欲しい、職権乱用バイクです。
流石に自分で買う訳にいかないんでご興味ある方お待ちしてます。

*CRUST* lightning bolt single speed

勿論、フレームでの入荷なので1から組み立てたいって方も是非ご相談下さいね。

そしてこちらのモデルも入荷しております。

*CRUST* malocchio

ちょっとこちらは組み立てが間に合わなかったんですけどCRUSTのニューカマー。

特異で異彩を放ったフレームのラインナップのクラストですが、その中でも地味に一際異彩を放ってるとデジタル的に感じているこのマロッキオ。

その理由は【攻めた】ジオメトリー。全体的に詰まってる(ホイールベースが短い)印象。
分かりやすいのはチェーンステーで、一般的にロードバイクが410mmを基準に長短を区別するんですが（諸説あり）このマロッキオは405mmとかなり短め。これによって加速性や剛性感が強くなります。つまり設計上スピーディーな数字って事ですね。

それはフレームのパイプを見ても分かる通り、名門パイプメーカーのコンロバス社の高級チューブであるスピリットチューブを使う本気具合。この辺はクロモリ時代のイタリアンレーサーバイク（チネリとかデローザ）を彷彿として胸アツ。
それを意識してなのかスレッドのヘッドってのも◎。

因みにMalocchioはイタリア語で邪視とか邪眼って意味らしくこの辺もイタリアを意識してそー。
バニッシュメントディスワールドって事ですね。違うか。

小さいサイズには650B、大きいサイズに700cと分けるのも気が利いてる。
クラストには珍しくキャリパーブレーキでラックダボは無しのフェンダーダボのみ（これは嬉しい！）っていう潔さ。

もうこれは「走る」楽しさを味わうクラスト的ロードバイクって言っても良いんじゃないんでしょうか？
今、ブルーラグにあるフレームの中で1番乗っていたいバイクです。

どうやら最近上馬店に転校したシャミセンが自分用に組む様なので完成したら乗せて貰おう。
どんな風になるか今から楽しみ。

なんて言ってたら早速店頭で購入して下さったお客様がいらっしゃいまして、こちらも組み上がりが楽しみ～。

余談。
特徴的で魅力的なペイントは何処となく「まどマギ」ぽくて気になりますし、エウレカの「コーラリアン」ぽい気もして尚良し。分かる人に分かってくれれば嬉しい。

そんな気になる2モデルですが、毎度の事で心苦しいのですが一先ず店頭のみでの販売とさせて下さい。
数に限りのある事や、どちらも魅力的なフレームなのでしっかりご相談の上で組立させて頂いたらと思います。
実際の在庫状況に関しては店舗でもオンラインストアでもどちらでもお問い合わせ頂けたらと思います。
何卒ご理解頂けましたら幸いです。