危険な情事。それは「恋人の聖地」から始まった。
ここでは愛し合う幾千のペアが永遠の愛を誓ったとか誓わないとか。
そんな「恋人の聖地」から始まる危険な情事。情事と言っても男女のもつれではなく、ちょっと危険な自転車あそびだ。
この物語の主犯はこの人物。ん?誰だっ?
そう、フルフェイスでバッチリ決めたおかげで顔が映る写真が1枚も残ってなかったダンカンだ。
シクロクロスやトラクロなど毎年何かしらのレースに参加するBlue Lugいちのスピードマン。ジャンル問わずあらゆるスポットへ走りに行ってるダンカンのアテンドによる“ちょと危険な自転車あそび”はリフトに自転車を載せるところから。
これだけでワクワク。
富士山のふもとに位置するふじてんMTBパークは、8月でもカラッとした暑さで日差しを避けれないリフト上でもめっちゃ快適。この避暑感を味わえるだけでも相当気持ち良くて行く価値ありです。
普段のライドでは必死で登った後のご褒美としてアっという間の気持ち良い下りがあるけど、ゲレンデではリフトで登りはカットできて、ただ下るだけな事にもいちいち感激。
スキー・スノボでは当たり前ですけど自転車だと何だか贅沢な感覚。何本走っても汗だくにならない新感覚の自転車あそび。
実際、ボトルなしでライドし途中休憩で給水するだけで十分でした。
さて、リフトを降りコースをチェック。
今回参加したトミー、セント、サブは皆ふじてん初挑戦!って事で、ひとまず初級~中級コース(緑とブルーのライン)を走ってみる事に。
いざ!
えっ?
ええっ!?
ええええっ!!!これが初級なん!?
かるく身長くらいの落差あるんですけど(汗)。
出発前にダンカンさんから説明は受けてました。「ふじてんはリジットでも行けなくはないけどサスペンション推奨で、フルサスがあれば楽しいよ。」
そんな中トミー君はAll-Cityのelectric queen、セント君はCRUST wombat。両人フルリジットでの挑戦(サブはダンカンさんのSpecializedフルサスをお借りして)。
こんなハードなコースをサス無しフレームでも「ワー!キャー!」言いながら楽しむトミー君、セント君のライドスキルには脱帽。
(※本来はサスペンション推奨なので、気軽に真似しないようにご注意ください!)
そしてダンカンさんはフロントサスのMASH MTB。
正直サブはフルサスでもこの3人のスピードに付いて行けませんでした。コケずに下るだけで精一杯。なんて危険な自転車あそびなんざましょ(汗)。
「この段差突っ込んでいけるのか?あぶね!曲がり切れん!!思ったより飛んでしまった!やべっ!スピード出過ぎ」
普段味わえないハラハラシーンの連続にゾクゾクしながらひたすら下ります。
ヒリヒリと危険を感じながらもこの難コースを何とかうまく走ってやろうと挑戦する感覚に中毒性を感じたのはサブだけではなかったはず。
下ってはリフト、また下ってはリフトを繰り返します。
ブレーキをかける手や衝撃をいなす腕、バイクコントロールでこわばる脚の疲れはあれど、登るしんどさが全くないのは本当に楽ちん。最高に贅沢な体験でした。これは絶対にまた来たい。
そんなこんなで初ふじてんを満喫した3人とダンカンさんは、「必ずまた来よう」と“恋人の聖地”で誓うのでした。
帰りの車。これまで全く興味がなかったサスバイクを調べ出してしまうサブ。また一つ欲しバイクが増えてしまった。
色んな意味でなんて危険なあそびなんでしょう。ひと夏では終わりそうにありませんね。
動画も作ってるのでぜひ見て下さい。
(YouTube担当サブ)