■引っ張り出し系
・長く乗らずに置いていた系バイク
・昔親が乗っていたものを譲ってもらった系バイク

■リフレッシュ
・消耗品類などを必要箇所に応じて交換
・交換ついでにいっそカスタムしてしまう

 

これ僕が作った造語に近いですがきっと伝わってると思ってます。

それでは紹介していきます。

完成形をまずご覧いただいて。

まずは1台目のリフレッシュの紹介です。
こちらのお客様は中古で手に入れてきた完成車をベースとして自分好みでアレンジしていきたいとご相談をいただきました。

もちろん調子の悪い箇所はそのままにせず、むしろラッキーと言わんばかりについでに交換、カスタムしていっちゃいます。

 

BEFORE → AFTER をお楽しみいただければ。

↓↓「BEFORE」↓↓


↓↓「AFTER」↓↓


まずはハンドル周りのビフォアフ。

選んだハンドルは*NITTO* B352 albatross barを。
このハンドルを使うときの大半が楽ちんポジションになりやすいように上向きにつけることがほとんど。
が、今回は下向きにつけて。どこかこれだけでヨーロピアンなスタイルに見えてこなくもない。

ステムは*VELO ORANGE* threadless stemの角度の少し浅い6°を今度は上向きにてチョイス。
これでハンドルポジションの帳尻合わせが完了。

ついでにブレーキ周りを。
レバーは、*DIA-COMPE* DC-189 brake lever、いわゆるリバースレバーです。
リバースレバーとは、本来ハンドルの中ほどにあるブレーキレバーがハンドル後端に差し込みハンドル側に戻ってきているレバーのこと。ちょいと説明ムズイ。
写真が一番伝わります。

このリバースレバーの特徴として、支点から離れた部分を握りやすいのでテコが効きやすくブレーキが効きやすいとされているそうな。

このリバースレバーにするだけでハンドルと相俟ってかなりクラシックな印象に生まれ変わります。

↓↓「BEFORE」↓↓


↓↓「AFTER」↓↓


サドルは*BROOKS* b17 special copper
このサドルは通常のB17とちがい、サドルのリベットが職人さんの手打ちリベットだったり、サイド部がカットされて末端処理されていたりと通常のB17スタンダードよりもずいぶんと手がかかっています。
ちなみにこのスペシャル1つ完成する間にスタンダードモデルは25個製作できるんだとか。
そういったロマンとか機能にあまり影響のない部分にする投資って自分の価値を上げてくれるので素敵です。

クランクは*BLUE LUG* RMC crank setでやっぱりシンプルさを崩さずに。
チェーンリングはナローワイドのチェーンリングを使用してチェーンの脱落防止に。
もともとは3速のMTBクランクを使ってましたが今回の使用用途は「街乗り、通勤」がメインだったので3速もそもそも要らない。
インナーの小さいチェーンリングは使わないことが予想されたので思い切ってシンプルにフロントシングルに。
かなり見た目変わってくれます。おすすめ。

↓↓「BEFORE」↓↓


↓↓「AFTER」↓↓

実はホイールも前後とも組み換え。
ホイールに関しては使うこともできたのですが最初のホイールよりももっともっとクラシックに仕上げたかったので思い切ってホイールも新調。
おかげでずいぶんとクラシックにまとまってくれています。

↓↓「AFTER」↓↓


ここら辺はカスタム。
リアバスケットスタイル。
これでクラシックなヨーロピアンスタイルの完成。
めちゃくちゃでかい荷物載せたらまたぐのに影響が出てきますが正直ちゃんとわかってればそこまで大した問題じゃないです。
けど足めっちゃ上げないとまたげないの忘れていると結構危険なのでそこはご注意を。

シフトレバーはフロントシングルになったおかげで片側しか使わなくなりました。
そしてハンドル周りをすっきりさせるためにあえてダウンチューブにWレバーを。なのでハンドル周りはブレーキレバー以外なし。
正直Wレバーよりも使いやすいシフトレバーはいっぱいあります。「不便を楽しむ」じゃないですけど機能だけを求めすぎて自分の理想を妥協するよりも理想的なものを使ったほうが何倍も満足できます。

 

お次のリフレッシュバイクは。

いわゆるオールドMTBです。
このMTBのオーナー様は以前から乗られていたようで、それまでの不満点や消耗個所を中心にカスタム&修理。





ドンドコ変えてきます!!

「少し手前に戻ってくるハンドルがいい」
それならばと、*NITTO* b355 kite barカイトバーを。
僕の大好きなハンドルの一つでスポーツバイクらしいスピード感を残しつつも乗車時の視野が少し広くなり乗りやすくなるいいとこどりハンドル。
程よい前傾ポジションが作れるハンドルです。

グリップ部ではない部分に巻いたのは*PDW* Yo! pdw wraps (taco tuesday)でこのバイクのチャームポイントにもなってます。

余ったテープでチェーンステーのガードにも。


ブレーキは *DIA-COMPE* DC980 retro canti brakeでクラシックスタイルなカンチブレーキを。
よっぽど山を激しく下るわけではないのでカンチブレーキの制動力でも問題なし。で、あらば見た目を。

クランクは先ほど同様*BLUE LUG* RMC crank setにナローワイドのチェーンリングを。
この方も最初はフロントに変速がありましたが結局使われていない、使う場面がない、とのことだったので要らんものは外そうってことでフロントシングルに。


サドルは *CINELLI* unicanitor saddle Barry McGeeでカッチリしすぎない雰囲気で◎
バーテープもそうですがいい塩梅の外しになっているかなって。

消耗品のタイヤはMTBの雰囲気を崩しすぎずにノブの大きなブロックタイヤをチョイス。
かといって街乗りを捨てたくはないのでセンターにノブが集中しているものを選んでます。
そうすることでバラバラに配置されたノブのものよりも路面抵抗が減ります。

さて、いかがでしたでしょうか。

 

各店オーバーホールに関しては現在いただいているほかの受注に追われ時間が思うように割けず未だお受けできる状況が整っておりません。
申し訳ない気持ちでいっぱいですが、今回のようにフルオーバーホールではないけど、箇所ごとに修理やカスタムを多少お時間いただいてお受けすることは可能です。
できるだけお力添えできればと思ってるので困ってることあればなんなりとざっくりめに相談してもらえれば最適解を一緒に見つけれられると思いますのでぜひに。

 

ではでは、ちょっと長くなってしまいましたが今回はここらへんで。

 

シャミセン