シングルスピード。

ギア(変速)のついてないバイク。1速のみ。
漕いだ分だけ進む。ダイレクト感。自分次第。
シンプル。壊れにくい。
なんとなく自分でもいじれちゃいそう??

変速なしのいわゆる「シングルスピードバイク」。
メリットの感じ方って人それぞれですが、シングルスピードの魅力っていっぱいあります。
逆説的にパーツの数が少ないからこそこだわりが顕著に出たりも。

ギア比だったり、ハンドルとの相性であったり、思っている以上に底のない奥深い世界だったりします。

今回のバイクチェックはそんなシングルスピードのバイクで絞って紹介しますのでお付き合いくださいませ。

 

*MASH* steel size:S

 

*MASH* steel (S)

*MASH* steel (S)

まず一台目はこちら。
シングルといったらというくらい代名詞になっているMASHのオリジナルフレーム「STEEL」。

色を見てピンときた方は鋭いですね。
このカラーは今季のカラーではありません、前回のロット時のカラーになります。
人間ないものねだりが常なので、僕はこのカラーを今更ながらほしいな。なんて思ってしまってます。

 

*MASH* steel (S)

*MASH* steel (S)

*MASH* steel (S)

ヘッドセットはこちら。*PHILWOOD* 1-1/8 headset
その時偶然まだあったものを即決していただきました。
昨今のインポート系のパーツは機会を逃すと次がわからない状況のものがほとんど。ある時にってやつですね。

ハンドルは、*THOMSON* MTB aluminiumのライザーバーをチョイス。
これまではロードバイクをメインに乗られていたオーナー様。いきなり750mmのノーカットは流石にギャップがありすぎたので少々カットして使用。
ながけりゃいいってもんでもないですが長めがかっこいいのも事実。いい塩梅にて。

ステムは、*NITTO* UI-12 ahead stemで日本製のクロモリ。
クロモリの細身のボディをそのままにハンドルのクランプ径は31.8mmと気の利いたステムが個人的にも大好きです。
アルミハンドルとの相性抜群。

 

*MASH* steel (S)

*MASH* steel (S)

*MASH* steel (S)

*MASH* steel (S)

前後ブレーキにはAVIDのカンチブレーキを前後に。
偶然の赤が他の部分とマッチしていい感じの差し色になってて効いてます。

ホイールに至ってはアメリカ製の組み合わせで*VELOCITY* A23 rim (MSW all black)×*PHILWOOD* high flange track hubと、もはや定番と化した組み合わせで。
それなりに太いタイヤもいけるし、軽量だし、チューブレスにもできる。願ったり叶ったりのリムに一度は絶対に使ってみたいハブの文句なしの組み合わせにて。

今回はご納車の時点で既にチューブレスの仕様にて組み付け。
バルブなんかも他との色合いを気にしてもらってレッドのチューブレスバルブを。

 

*MASH* steel (S)

*MASH* steel (S)

*MASH* steel (S)

各所に散らばる「MASH」のロゴ。
これらすべてがもはやかっこいい。こういうのくすぐるでしょ?ってな具合にまんまと乗せられつつもやっぱりかっこいいからワクワクしてしまう。
今回は太めのタイヤでフリーコグ仕様。けれど気分変わってちょい細めのタイヤにして固定コグに変えて次はスキッドなんかのトリックにも遊びを派生させていろんな楽しみ方をしてほしいです。

 

*MASH* steel (S)

*MASH* steel (S)

*MASH* steel (S)

 

 

*SURLY* steamroller size:49

 

*SURLY* steamroller (49)

*SURLY* steamroller (49)

続いては、サーリーのシングルスピードモデル「スチームローラー」。
ちょこっと異端児な匂いのするこのモデル。どこらへんが?って言われると具体的にこれって言う理由は見つからない気もするんですが、ピュンピュンなトラックバイクではないってことは確か。
それでいて純粋なトラックバイクでは叶わない太タイヤが履けちゃう。あとはカネコさんの650Bカスタムされたスチームローラーのように幅広いカスタム域をもった懐。
意外とあった。

 

*SURLY* steamroller (49)

*SURLY* steamroller (49)

*SURLY* steamroller (49)

まずはハンドルバーは、*FAIRWEATHER* b903 bullmoose bar。ステム一体型で真ん中の三角形が特徴的なこのハンドル。
そもそものハンドル幅も程よく長いのに慣れていなくてもこのくらいならいきなりでも全然乗れちゃう長さかと。

ブレーキレバーは、*PAUL* canti leverを左右。
ブレーキのタッチ(簡単に言うと握り心地)がここで決まります。
もちろんブレーキ本体も言わずもがなですが、レバーの剛性がブレーキタッチのほとんどを決めてます。
そして何より、使ったことがある人しかわからないけどアルミの削り出しの質感。高精度なのが指先から伝わってくるくらいのスチャっと感。これに関しては本当にやみつき。意味もなく握ってしまいます。
細かいところに芸があって「USA」の文字に心躍ってしまう。

ならばと。*ODI* maiden america grip グリップにもUSAを感じたかったのでしょう。ぶっちゃけ色物感あったのですがフレームのカラーといい色のバランスうまく取れていてバチっとハマってしまった。嫉妬するくらい似合ってて悔しいです。お見事。
つけるときに気がついたんですけど、付属のバーエンドも左右で色違いなんですね。そういうのが好きです。

 

*SURLY* steamroller (49)

*SURLY* steamroller (49)

*SURLY* steamroller (49)

前後のホイールは以前僕が紹介した組み合わせにて。
*VELOCITY* quill track wheel A23よりも太めのリム幅に、縦剛性はほぼ2倍。ちょい太めのタイヤなんかと抜群の相性。

ペダルは*MKS* RMX pedal*FAIRWEATHER* pedal strapの組み合わせ。
あえてリフレクター付きがいい。と選んでいただきましたがその感性にここから自転車にどハマりしてくれる未来を垣間見た気がしました。
ペダルストラップで固定ギアを存分に楽しんでいただきたいです。

 

*SURLY* steamroller (49)
*SURLY* steamroller (49)

*SURLY* cross check size:52

 

*SURLY* cross-check (52)

*SURLY* cross-check (52)

お次は度々登場してる「クロスチェック」を。
まずご説明したいのは、クロスチェックなんだけど、シングルスピード仕様。ここまでは今までもいくつかありました。今回はそれに加え「固定ギア」の仕様も追加。
全くなかったわけではありませんが後ろのハブが限定的になるためかなり思い切った組み方となります。
そこの思い切りに今回はグッときてしまった。

 

*SURLY* cross-check (52)

*SURLY* cross-check (52)

*SURLY* cross-check (52)

ハンドルは先ほどのスチームローラーと同じく*FAIRWEATHER* b903 bullmoose barでハンドル周りにインパクトを。

そしてそのハンドル操舵を支える部分には安心安全高性能を、*CHRIS KING* nothreadsetを。(OSサイズがだいぶ欠品中。)

ブレーキレバーにはフィンガーの短い、*DIA-COMPE* WIN brake leverを。これが結構個人的にも好きだったりします。
そして、モデルはクロスチェックなのでブレーキ本体はやはりカンチブレーキ、*DIA-COMPE* DC980 retro canti brakeを。クラシックな見た目のブレーキをお探しの方はこちらですね。

 

*SURLY* cross-check (52)

*SURLY* cross-check (52)

*SURLY* cross-check (52)

今回は前後に変速のないシングルスピードにて組み上げたので普段使っているシフト(変速)小物は一切必要ありません、なので*BLUE LUG* downtube shift boss coverで蓋をしちゃいます。この気の利いた小物を左右に1個づつ。
露出させないだけで全体で見たときの収まりが全く変わってくるので侮れません。

前後のホイールは先ほど同様、 *VELOCITY* quill track wheelいわば僕の組み合わせ的な。クロスチェックにはスチームローラーよりも太いタイヤが履ける設計なのでこれからの楽しみ方の幅を潰さない工夫もここで。

 

*SURLY* cross-check (52)

*SURLY* cross-check (52)

*SURLY* cross-check (52)

 

今回オーダーいただいたこちらの方、実は学生さんだったのです。
僕も過去にアルバイトの経験があるのでよくわかるのですが学業にバイト、ましてや部活まで。なんだかんだやることの多い時期なはず。
それにプラスアルファで今後の時間の使い方を半分を奪われかねない遊び道具を手にいてれてしまって、まじで寝る時間ないんじゃないの?とも思うんですが逆に奪われて結構、むしろ本望。と思ってた自分もいるのでオーナー様の彼にもぜひそうあってほしいと思ってしまいました。
何事にも体力のある限り一所懸命に遊び尽くしてほしいです。

そして周りもちゃっかり影響しちゃって気づいたら周りの友達みんな自転車乗ってたわ、みたいになったら嬉しいでっす。

 

 

車種、ブランド、バラバラ。けれど共通して「シングルスピード」の3台のご紹介でした。

 

 

 

シャミセン