こんなこと言うの本当にアレだと思うけど、Hi-barがこんなに売れてくれると思ってなかった…。
買ってくださった方々にも感謝だし、無茶言ったけど満足のいく物を作ってくれた日東さんにも有難い気持ちでいっぱいです。
おかげさまで完売していますが、再生産のお願いをしているので、再入荷までもう暫くお待ち下さいね。
でも実は正直に言うと、3本くらい秘蔵ストックとして隠し持っていました。
だってもし全部売れちゃったら見本として見せれる物がなくなっちゃうから。
このハンドルの話になると、「だって全部金子っぽくなるじゃん」みたいに言われます。
それが心に引っかかってて、そうじゃなく組めるのってどんなだろう?と思いながら最近働いていました。
店頭の完成車も少なくなってきたので新たに参考完成車を組みました。
その秘蔵ストックが日の目を浴びる時が来たわけです。
結局自分が導き出した答えで自分が組んだ自転車だから、
どうせ金子っぽくはなるんだろうけど、
自分的には新しい扉が開く音がしたんです。
伝わってくれ!!
まずは一台目、
って肝心のハンドルが見えてないじゃないですかという声が聞こえますね。ごめんなさい。バックビュー。
SURLY STEAM ROLLER 53cm
スチームローラーにこのハンドルはもうそれっぽくなっちゃうじゃない。とは思ってました。
でももし、自分じゃない人間がその組み合わせで乗ってたら?というお得意のアナザーストーリー(現実逃避)を想像して作った一台です。
(via coast bike share)
その昔、アメリカには新聞配達をする少年たちがいたそうです。(今でもいるのかな?)
彼らは「PAPER BOY」と呼ばれ、アメリカの平和な朝の訪れの象徴ともいえる存在でした。
多分アメリカの平和な朝の訪れの象徴ともいえる存在でした。
この時代のこういう子たちが、もしSURLYのスチームローラーに出会ったら…なんて考えてたわけです。
なんとなくその時代感あるディテールを今あるパーツで揃えていった結果、
ほら、意外とそれっぽく見えたりしません??
今っぽい形や匂いのするパーツをできる限り付けぬよう選ぶと、
結構マジで自転車が歳をとった様に組めます。
タイヤサイドの色も最近は気になります。これくらいの飴色が今はなんだかすごく好き。
ちょっと日焼けして黄ばんだ感じに見えるのも良い。
あまり最近だと付けなくなった真っ白なROLLS。
ちょっと気恥しかったり、今の自転車だとテイストが合わなかったりするんだけど、
こんなバイクだったら似合ってるでしょ。
違う時代のヤンチャな見た目と思って組んでみたけどいかがでしょう。
このハンドルのイメージと使い方が、あなたにとって少し変わったり膨らんだりしてくれたら幸いです。
対して次は、超ド直球なHi-barの使い方です。
SURLY BRIDGE CLUB M SIZE
こんな見た目ですがマウンテンバイクにあらず。
SURLYのカテゴリー的にこの自転車はツーリングバイクに属します。
こんな感じに荷物をモリモリつけて旅先を走るバイクでもあります。
でも今回はそういった組み方じゃなくて、じゃなくて…、
とりあえずイカしてて地元をLAID BACK出来るゴキゲンなマシンを組んでみました。
要するに町をぶらつくのに丁度良い自転車を組みました。
インスパイアを受けたのはお察しの通りBMXです。
(via bmxmuseum.com)
中でもクルーザーという、車輪も大きくてトリックよりかはお散歩向けの車体があります。
Hi-barはこういったバイクに付けんのもカッコよさそうだよなーと思いつつ、
では僕らが用意できる自転車のどれに付けたらそれっぽくなるかな?という悩みも生まれました。
LOWSIDEもいいけど少しマウンテンバイク感が強いしなぁ、
と思っていてふと思い出したのがBRIDGE CLUB。
実験的でもあったのですが組んでよかった。こういった乗り方も気持ちがいい。
サドルは少し下げ目にして、ハンドル位置が高いことによってリラックス過ぎるポジションが得れます。
元々BBもマウンテンバイクの高さとは違うので、サドルを下げても足がもたつく感じはあまり気になりません。
そんな古き良きお散歩バイクテイストに、今の機材が入っていたら怖い物なし。
ギアだったりディスクブレーキだったり27.5インチのタイヤだったり。
あの頃の行動範囲を軽々超えてお散歩ができることでしょう。
これからどんどん組む事が増えていくであろうBRIDGE CLUB。
まだまだ試したい組み方があるけど、今はこれが抜群にお気に入りです。
タイトル通り、この完成車はお店にもあるので是非見に来てください。
それでは。