こんばんは、金子です。
今日はこの二台をご紹介。
姿かたちは全然違いますが、お客様のご要望はどちらも「旅に出掛けれるバイク。」というコンセプト。
外出規制の緩和もして来た今日この頃、生憎の梅雨時期だけど、その間に少しづつ準備するのも良いのでは。
それぞれのスピード感と走りたい道、それぞれの積載量と楽しみ方。
バイクチェックというか、今日は2台の紹介に積載性や機動性を織り交ぜながらご紹介してみようと思います。
こちらはLOW BICYCLESのオールラウンドなモデル、MK Gravel Road。
その名の通り巷でよく聞くグラベルバイクというものです。砂利道も走れるロードバイクって言えばイメージしやすいかな。
シクロクロスもそうなんじゃないの??と聞かれたら困ります…。なんですが厳密にいうと意外に違うんです。
それは話が長くなってしまいそうなのでまた後日。
スピード感がある自転車において、今一番オールマイティーな車種かも知れません。
SURLYで言えばMID NIGHT SPECIAL、ALL CITYで言えばCOSMIC STALLIONなんかがお友達です。
特徴といえばタイヤサイズでしょうか。700cだったら40cくらい、650bだったら47cくらいのタイヤを履かせて、
舗装路メインで走るけど、急な未舗装路も行けちゃうよ。っていうコンセプトの物が多いと思います。
パーツの規格などもロードバイクのものが適合します。
このLOWもそうですが、近年のこういったバイクはディスクブレーキが主で、
700cも650bも両方対応できるフレームというのも少なくありません。一粒で二度おいしい。
(これは650bのホイールを履かせたヴァージョン。ペイントもろもろ渋い…。)
故にスピード感を求めた走りに、プラスで悪路などでの安定感を付け加えたバイク。という位置づけだと思います。
そしてその安定感を、旅に際してのパッキングに活かすと…
憧れのこういったスタイルになるわけです。オーダー頂いた方もこんな風にも使いたいという思いからこのフレームに決めたそう。
中でもこのバイクはかなりソリッド。フェンダーやラック用のネジ穴などはほとんどなく、積載するには自転車に直接バッグを取り付けるという方法になります。
こんな感じ。これにフレームバッグを足せばかなりの積載量になるので、テントなどのキャンプ道具をコンパクトな物さえ選べば一泊二日のキャンプには全然いけます。
荷物を載せる事で俊敏性はある程度はどうしても失われます。が、ベースとして速い自転車なので、スピードを意識したロングライドが出来る組み合わせだと思います。
昨年も多くの国で開催されていたグラベルレース。こういったレースで本領発揮するバイクは、
アウトドアギアのチョイス次第ではとてもコンパクトなトラベルバイクになるよという事を改めてお伝えしたい。
オーナーはトラックバイク文化が大好きなお客様なのだけど、この車種を選んだ事に組みながら妙に納得しました。
こういったバイクだけど競技感が無いブランドイメージ、なのに乗るとやっぱり早くて、でもスマートにトラベルバイクにもなる形ってそうそう無い。
新しい楽しみ方を愛車と共に探しに行ってほしいです。
好きな物、あれもこれも持っていきたい。早いに越したことはないけどゆったりしたペースで旅するほうが多いかも。
っていう人はこういった選択肢も。
SURLYのツーリングバイクカテゴリーに位置します。名前はECR。
兄貴にTROLLとOGREがいて、この末っ子ECRが意外に一番太っちょ。3インチの幅のタイヤが履けます。
その兄弟もめちゃくちゃ似まくってて、いつか徹底的に違いを追求したいしお伝えしたいんだけど、
それは話が長くなりそうなのでまた後日。
カテゴライズ出来る欄があるのか不安なバイクですが、アドヴェンチャーバイクって呼んでおきます。聞き馴染みがある感じするでしょ。
お客様は購入を決めてからインスタの「♯SURLYECR」ハッシュタグを検索して参考になるものを探したそうです。
おじさんか大地と共に移っている自転車の写真ばっかでしたと聞いたときはめちゃくちゃ笑いました。
でもそれが妙に惹かれる。というかその非現実は見てたら経験したくなるのがKIDSだと思います。
これでもかというぐらいに積載できるように、先程のLOWとは真逆のネジ穴がマシマシのこの自転車。
大体のラックとボトルケージなどがまとめて付けられます。その付けれる付けれないの兼ね合いすら生まれるほど色んな所に付いています。
見た目でもわかる通り、マウンテンバイクに近しいその形故に、大体のパーツ規格はマウンテンバイク用が適合します。
乗ってみると、いわゆるマウンテンバイクよりもなんだか進み心地が良いと感じます。だけどマウンテンバイクらしいアクティブな動きもちょっと感じれます。
マウンテンバイクのフレーム設計(パイプ角度や高さなど)にツーリングバイクの要素を出来る範囲で取り入れている為、
見た目と反したハイブリッドな乗り心地を得ています。この見た目ですがチューブレスにもなっていて思いもよらず軽快な走り。
ドロップハンドルで乗るのにはこだわりがあったようで、
とんでもないハンドルを持ってきてくれました。赤子の身長ほどの幅があります。
あのFAVIO Lサイズがすっぽり収まるドロップは見たことなかった。意外に乗れちゃいます。胸筋が少し鍛えられます。
どこでも何時でも走れるように、ライトは不自由なくありたい。給電出来るギミックも世界のツーリストから得た知恵です。
何気にラックはPASS AND STOW。どんなバイクにも不自由なく付けれるいいお手本になりました。
フロントシングルで32t、リアは11sで最大ギアは42tなので、一番軽いギアで0.76。成人男性だったら大荷物でもある程度の坂は余裕で登れちゃいます。
土の上でももりもり進めるどこでも進めるバイクになりました。
如何だったでしょうか。個性の違う用途が共通した二台のバイク。
あなたに合った旅の形がこの二台で手掛かりになったら幸いです。
それでは。