上馬店よりタニです。
お客様のバイクチェックの前にバイク以外のことを書きます。最近久々に、「これは買ってよかったぜ」というお気に入りの買い物をしたので、それを皆さんにもお勧めする、という行為をしてみます。
これです。*SWRVE* cordura combat wool shirt。このシャツめっちゃイイです。久々の2枚買い決定。
受け売り言うとCORDURA®の「combat wool™」っていうwoolなのにハイテク素材らしいです。自分は普段着は綿100ローテク信者なので今まで着たことなかったんですが、あったかくて涼しくて(矛盾してるけど本当)、乾きやすくて臭くならない(重要)。
毎度話題なファブリックで新作を作ってくれるSWRVEがなにやら”ウールのシャツ”を作るらしい、とピットで”長袖シャツ”常習異常者の自分は入荷前から気にしていました。
普段から着れて、そのまま自転車ピットで羽織れて、そして何より頑丈で。ピットで尖ったものに引っ掛けてすぐ破れたりほつれたりするのは論外で。私服のTシャツを汚さないためのシールドという役割も兼ねます。
そして
長年愛用の通称”リチャード”がそろそろ限界だろうということもありました。
ただ古着等のワークシャツの弱点”汗かいたり汚れたりするとペタペタして気持ち悪い”って弱点がこのSWRVEのウールシャツにはないです。肌触りサラっと張り付かなくて動きやすい。イコールチャリも乗りやすい。
洗濯しても早く乾くのもピットワークシャツとして最高。今月のお給料日にもう一色(3枚目)買おうと思います。
幡ヶ谷メカニックのデジはTanカラー。彼もピットでワークシャツとしても着てるみたい。
弊社アパレル担当ティモ君はネイビー。ティモ氏もMサイズかな?178cm。
そして角刈りコンノボーイはTanカラーの半袖。この写真は一体何を表してるんだ。
このコンノボーイはX-menになる前のウルヴァリンみたいですね。ヒュージャックマン今野。
さてお客様のバイクチェック行きます。これからバイク組みたい方のヒントになれば幸いです。
*RAWLAND* ulv
ピュアなマウンテンバイクではなくて、”ダートランドナー”なんて言葉を使ったら説明しやすいかも。土の上限定のフレームじゃなくて、走れる地形が多いから、自分の家を中心に、行けない所を少なくして行き先や遊び方、行動範囲が広がっていくフレーム。
とはいえこちらのオーナーは、普段ALL-CITYのspace horseという超万能機にお乗りの方だったので、そのバイクといかに役割をかぶらせずに、どちらのバイクの長所も活かして両方に乗って欲しいなぁと想像しながら構成パーツを考えました。
ハンドルは*SYCIP* SYCIP design JJJ Bar、カモメ型のスイープながらちゃんとオフロードな僕の大好きなハンドル。ドロップハンドルでオンロードに特化させた1号機との差別化の象徴に。
*SURLY * 24-pack front rackは日常の荷物も積めるし、休日ライドからバイクキャンプまで。ラックの余ったパーツとジャンク品でライトマウントを作成。これで荷物乗っけたっときライトが影になりません。
アメリカ!山!といえばWTB。WTBのアシンメトリーリム、サドル、前後スルーアクスル、27.5+のタイヤクリアランスを活かして27.5+RANGER。ファットバイクほど極端でなくバランスよく、丁度良い塩梅。最近タイヤの選択肢も増えてきました。
フロントシングルのコンポは見た目だけでなく操作感もすっきり、右手だけで直感的に。
フレーム各所の規格はすんごいモダンなのに、スポーツ体育なバイクではなく多用途で自由で。是非このバイクでしか走れないところ、遊べない休日を過ごしてくださいな。
日本に入ってきた数量そのものが少ないRAWLAND、フレームもごくわずか残っています(ULVはあと1本)
>>>[RAWLAND STOCK FRAME]。
SURLYでもALL-CITYでもない休日最高なバイク、どなたか組んでみませんか?上馬店でフレーム実物見れますのでご興味ある方是非触りに来てください〜
続きまして・・・
*SURLY* steamroller。
普通のピストフレームとは一味違うSURLY的解釈トラックバイク。そもそももはやトラックバイク、って呼ぶのが相応しくないんじゃないか、「スチームローラー」っていう一個ジャンルなのかもしれないです。
最大35cというピストではあり得ないタイヤクリアランス。(組み合わせ工夫次第では38cも入ります)。ピストにはできない乗り方、組み方、遊び方ができるジオメトリー。そしてそんなハイカラでモダンなことを、はるか昔に設計してたSURLYが恐ろしい。多分彼らはゼーレとかメイソンとかの類なんだと思う、真理とか未来とかわかってて、いつも新しいレールを敷くのはSURLYや遊びの達人アメリカ人で、そのあとに遅れて世の中がついてっちゃう。fat bikeや32cロードバイクなんかもしかり。
ハンドルは*NITTO* b814 3-piece bar。3本のクロモリパイプから成る多用途バー。一見個性的だけど適度なスイープでブンブンハンドル振り回せる優秀ハンドル。
シングルスピードのバイクは、パーツ構成数が少ないからパーツひとつの役割が大きいです。もしくは一つのパーツの頑張りを体感しやすいです。だから要となる部分は良質なアメリカンコンポーネントを使いたくなる。このオーナーの選択したマット(つや消し)ペイントにブラックアメリカンコンポーネント、渋い。
太いタイヤを跨ぐために長いリーチのブレーキが必要なので、僕が思う世界一格好良くて整備性の良い大好きなブレーキ、*PAUL* racer medium brakeを仕込めるのもこのフレームの特権。
ギア付きのバイクより、ダイレクトにPHILハブの滑らかな乗り味を足の裏で感じられるのも良いです。そしてSURLY、タフで頑丈で、ガードレールにバーンと停めたり、悪路砂利道をグイグイ飛ばしてズザーっとコケたり。酷使して汚れて傷ができたらもっと格好良くなっていくでしょう。
最後は番外編!こちらもスチームローラー!
このSTEAMROLLERは新車にあらず。長年乗り倒した愛車をオーバーホール&リペイントさせていただきました。めちゃ格好いいのでバイクチェック。
オーバーホールの際、各所のカスタムはオーバーホールに込み込みなので、気になってるところ、いじりたい箇所はまとめてお申し付けください、お得です。
こちらもPAUL RACER MEDIUM BRAKE。WTBのオールテライン(全地形)タイヤを飲み込みます。
ハンドルは*SIM WORKS* get around bar。すでにオーナーが持っていたお持ち込みパーツや新規のパーツで再構築していきます。ブレーキパッドやワイヤー等消耗品は一新しています。
ここまでやれば、それはもう新車の心地。
特にSURLYは頑丈なので再塗装で何回でも新車のように再生することができます。たくさん乗って酷使して、ボロボロになったらオーバーホールで中までピカピカに、外側はリペイントで綺麗に労を労ってあげてくださいな。
SURLY乗りの方、いつもまたがる愛車がやれてきたらそろそろご褒美でオーバーホールしてあげてくださいね。
これらのバイク、そして今まで組ませていただいたバイクをカタログにしてまとめています↓
グッときたバイクがあったら、今乗ってるバイクのカスタムでも、これから組みたい新しいバイクでもあなたのバイクに反映させることができます。くまなくチェックして、ブックマークしてきてくださいね。
長くなりましたが今日はここまで!