今日の上馬日記です。
今日は「一番人気のフレームとはなんぞや」ということについて考えてみました。おつきあいいただけたらうれしいです。
(と、その前にまずはお礼を込めて、)「#さしいれうれしい」
両方とも初めて味わう味。。。
(ありがとうございました!この日は忙しかったけどいただいたものだけでお腹いっぱいになれた。ごちそうさまでした!)
先日のお話。ピットインしていただいたお持ち込みのCROSS CHECKのカスタムに手をつけるメカニックダンカンくん。
ん??このクロスチェック、乗り込まれていてなんだかすごいヴァイブス。なんだろう格好いい。
パーツ構成が渋い、からかな?いや、フォークの肩やトップチューブのダボの位置がいつものクロスチェックと違う??
ご依頼主にお話を聞くと「もう10年くらい乗ってるんですよ」とのこと。納得。
数年単位で、マイナーチェンジを繰り返してきたSURLYの名機CROSS CHECK。これはだいぶ初期のロットのようです。
いいな〜渋いな〜、なんてスタッフ皆で盛り上がっていたら「ん?」と思いました。
スポーツバイクの多くが、年式が古くなったら型落ちとしてセールになったり、昔の規格として忘れ去られていくのに、なんでこのバイクは輝いて見えるんだろう。
なんか古着とかにも言える感覚というか、古い=終わってしまったものではなくて、今手に入らないもの、長年使い古して新品より価値を増しているもの、という感覚。
古くなったら価値が下がる、新しいものが出たら今までのものが輝きを失う。家電製品じゃないんだから。
改めて思いました。当店の一番人気のフレームは、いまだにSURLYのCROSS CHECKだと思います。
その理由を店頭では、「乗る人の用途に合わせて様々な組み方ができる」なんてご説明させていただくことが多いのだけど(それはそうなのだけれど)、なぜ僕らがSURLYが好きか、というもう一つ大きな理由として「古くならない」という普遍性を言葉にできていませんでした。「あなたが乗れば乗るほど輝きを増していくバイクなんです」という大事な項目を忘れていた。そのことをバーンと顔面に食らいサラサラと流れ出る鼻血ひとしずく。
最近は一つのフレームがベストセラーの独壇場、ってことのない群雄割拠なブルーラグですが、もしクロスチェックを気になっている方がいたらこのことを伝えたいし、「今はどんなバイクが自分にハマるかわからないけど、末長く乗っていたいなー」なんて方は是非クロスチェックを候補にして欲しいのです!
そんなことを踏まえて、最近上馬店で組ませていただいた、お客様のクロスチェック等をご紹介します。もちろん納車前のこの新品の写真より、数年後、持ち主に使い倒された後の方が輝いている、バイクたちです。
まずは女子チャリ、女性オーナーに選んでいただいたクロスチェック。
お話していく浮かび上がった、シンプルで無駄がないものがお好き、というキーワード。ギアや変速は取っ払ってシングルスピードで。
シングルにもギア付きにもどちらでも組める、っていうのもこのフレームならでは。コストを抑えるニュアンスと、あとからもしギア変速が必要になった時に簡単にギアード化できるように多段用のホイールを仕込んでいます。
カスタムペイントでマットなつや消しグレーに。お客様とお話していて本当に思うのだけど、女子は以外と淡麗なカラーを好みます・・僕ら自転車男子が想像する可愛い女子カラーってうのは幻想です。だからモテへんのかな、やかましいわ。
ハンドル周りもスッキリシンプルにフラットバー。ライズ具合が丁度いい*NITTO* for shred bar。shrinkingのヘッドセットもフレームに合わせてつや消しブラックにしました。
シンプルなパーツ構成とつや消しのニュアンスにリンクするスエードのTURBOサドル。こういう合わせは女性の直感に見習うところがあります。。太めのタイヤは通勤や毎日に、スピードよりパンクの少なさや、段差悪路でも安心して乗れますように、という思いを込めました。
乗っていく中でフロントキャリアやバスケットが必要になるかもしれないし、雨でも乗っちゃうタフ女子にはきっと泥除けフェンダーが必要でしょう。もっと速く走りたくなってドロップハンドルに変わるかも??いろんな未来にも対応できるのがこのクロスチェックです。
日々乗れるロードバイク、ってリクエストにもクロスチェックは対応できます。スピーディに乗るにはロードバイクのコンポーネントを積んで、ドロップハンドル。
といっても過度に軽量で寿命の短いカーボンパーツは避けて、made in japan日東製品を主に選んでいただきました。線の細いクロモリフレームには日東パーツがビシッときまる。
最近はカジュアルな用途ご要望には背伸びと無駄なくバーコンやローグレードなコンポをお勧めすることが多いですが、気持ち良く速度を出すバイクということで105コンポ。ビンテージ車にはハマらない現行コンポもしっくりくる丁度良い塩梅がSURLYの持ち味。今っぽすぎず古臭すぎず。
広いタイヤクリアランスが長所の一つなフレームですが(最大45C)、シャープにクロスチェックを組むときは700x28cが丁度良い気がします。
キビキビ走るのに普通のロードバイクより地面の凸凹を吸い取ってくれるなめらかな乗り心地。これ以上細いとちょっとスカスカ感が出てしまうかな??
今はシンプルなクロモリロードの佇まい。このまま末長く乗っていくのももちろん良いし、ゆくゆくはリアキャリアとパニアバッグを仕込んで荷物は全て自転車に持ってもらう、なんてスタイルもありですね!
アクセントのヘッドセットの強い赤。*PHILWOOD* 1 1/8 headset。 すRLYのフレームと同様。超軽量!ではないけど頑丈で美しくて、壊れなくて長く使えて、ボロボロに酷使すればするほど美しくなるヘッドセット。
ロードバイクとして進化していってもよし、いつかドロップハンドルに疲れたらプロムナードバーで楽チンポジションにしても似合いそうなフレームカラーだな、と思いました。
またまた全く別の用途のお客様がいれば全く違うクロスチェックがそこには在ります。
自転車以外のアウトドアアクティビティが大好きなオーナーのご依頼で、これから広がっていく乗り手の遊びに寄り添えるよう想像しながら組んだクロスチェック。
特徴的なJONES loop H bar。持つところが多い=いろんな姿勢で乗ることのできるオフロードツーリングハンドル。
おそらく今後バイクキャンプやバイクパッキングに繰り出しそうなオーナー、*FAIRWEATHER* handlebar bag等のナドルバーバッグも仕込みやすい形状。
広いタイヤクリアランスを目一杯利用して、700×45c
*WTB* riddler tire、このタイヤならいつも遊びに行く山やフィールドでもこのまま乗っていけるかな〜なんて妄想とともにお勧めしました。このタイヤ見た目も好きです。
アクティブにアウトドアで乗るならディスクブレーキ搭載の兄弟機stragglerって選択肢もあるのだけど、コスパと整備性はリムブレーキに軍配。カンチブレーキではなくVブレーキを選んでもらいました。バキッと効きます。1
泥だらけになって、遊び倒された姿はもっともっと格好いいんだろうな〜って想像しながら組みました。そして他のアウトドアギアと違って、もちろん日常でも使えるのが自転車の良いところ。通勤でも、週末のお買い物でも。
乗りながら不便を潰して、便利を追い求めていきながらカスタムを楽しんでくださいね。きっと比例して素敵なオンリーワンなバイクになっていくのが、 SURLY CROSS CHECK、だと思います。
新しく自転車生活を始めたいけど、自分に合うフレームがまだはっきりしない方はクロスチェックを気にしてみてくださいね。もちろん沢山の対抗馬も用意して店頭にてお待ちしております。
どんな風に乗るのか、そんバイクがお好きかをいっぱい質問させてください。大概クロスチェックが叶えてくれますがそうじゃない場合は他のフレームをご紹介させてくださいな。
長く乗って欲しいので、一番あなたに会うバイクはなんじゃろう、と一緒に考えます。ちなみに試乗車もあるので動きやすい格好で来ていただけると楽しいと思います。
>>他のお客様はどんなクロスチェックを組んだのかしら?過去にお組みしたクロスチェック一覧<<
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