時は2年前、
2024年のMADE bike showに遡ります。
Custom Steel Track
このRockLobsterCyclesのトラックバイクはフレームビルダーである、
Paul Sadoff氏にお会いして作ってもらった宝物の1台です。
海の向こうのフレームビルダーの中でもアメリカのバイクシーンを語る上で欠かせない、一際特別な人物として認識しているポールさんに作っていただいた。
といういち事実だけでも震えるものがありますし、未だに信じられない自分の歴史上のひとつの出来事でもあります。
先日アメリカに出張をしてきたタニさんとカメラマンのサブちゃん、(と裏ボスわかこさん)
なんとPaulさんの工房にお邪魔してきたようで、羨望のまなざしでFlickrのアルバムを舐め回すように見ていました。
チームカラーであるseafoam greenの壁紙に痺れる憧れる!
アルバムをパラパラと見ながらうおおおっと個人的に高まったのは、
Paulさんの新作であり個人的な1台のアルミフレームのボリュームタイヤロードバイクである新作 “Bro Tour Plus”。乗ってみたいぜ〜コレ。
クロモリでフレームを作成するビルダーが多い中、より軽量でレース向きなアルミを用いる少し珍しいビルダーでもあるポールさん。
そんな本格派なアルミフレームに跨るのは全米チャンピオンクラスの優秀な成績を収めたライダー達も居ます。
(過去のフレームの手書きの設計図の数々、アナログにこの作業をしているフレームビルダーは現代では珍しい)
まだ世の中にマウンテンバイクというジャンルが認知されるよりも前の話、
1970年代からフレームビルダーのキャリアをスタートしたPaulさんは僕らが憧れるアメリカのバイクシーンの生き字引のひとり。
現在ではMTBの聖地として世界的に有名でもあるカルフォルニア州はサンタクルズにて工房を構え、
フレームビルディングにまつわる塗装以外のことは全てお一人で行われています。
非常に貴重なインタビューも収録してきたそうで、 いつアップされるかと首を長くして待っているヒュージファンの一人がわたしです。
なんせカメラマンはサブちゃんひとり、編集するのもサブちゃんひとりのワンマン部署なので急かすことなんてもってのほか。
ゆっくりとみなさん一緒に待ちましょう。。。
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そんなPaulさんの工房訪問についてはまた別の機会として、

このご時世にNot AIなリアル画像から。
(こういう時はノリで無駄に体張りがち後悔しがち)

今回はRock Lobsterのボトルが新入荷しましたのでご紹介。
いつものボックスロゴとロブスターを用いてクリアボディとチームカラーであるseaform green、、、
に近い色のグリーンのボディを使った2色展開になっています。(色ドンズバがなかった)

自分のトラックバイクにはボトルケージをつけるダボを付けていないので、
ボルトオンで綺麗にケージを取り付けることができないのですが、
こんなボトルを作ったならとベルクロで取り付けられるボトルケージを付けてでも使いたさがあります。

あ、あとすっかり忘れていたのですが、
ソックスも再入荷しているのでご紹介を。

以前と同じデザインと思いきや、足裏の文言が前ロットとは変わっています。
毎生産ごとに文言が変わるので自分は毎ロット買っているのですが、
ブログでウィットに富んだ表現をするポールさんならではなマイフェイバリットアイテムのひとつ。
定番のSock Guyボディにて。
とまぁこんな導入とあらば先日オーダーから1年越しに旅立って行った、
Rock Lobsterのバイクのご紹介もしたいわけですよ。
お付き合いくださいませ。
Custom steel track
リビングレジェンドにお願いして上がってきたフレームもこちらのオーナーで3本目になりました。
70年代からフレーム作りのキャリアをスタートしたPaulさん。
キャリア50年という途轍もない轍を踏もうとしている今なおシーンの第一線でフレームビルディングを行っています。
多くのフレームビルダーは形がある程度定まった雛形のモデルがいくつかあり、
その雛形モデルの自由度の範囲内でカスタムすることも少なくないのですがPaulさんのすごいところは1台1台がほぼ全て、
ひとりひとりのオーナーにこと細かに内容を合わせたワンオフのカスタムなこと。
Team Tig 853
一時期工場のラインで作られた量産モデルのデザインを手がけていた時期もあったので、
そんなバイクをネットの海で目にすることもありますがやはり真骨頂はカスタム。
ご年齢が70代に入ったPaulさんがそんなとても労力のかかることをされているのにびっくりするとともに、
少しやっていることは異なれどいち自転車に携わる者として仕事の姿勢に畏怖の念すら持っています。
今回のオーナーは見ての通りトラックバイク。
兼ねてからお乗りのアルミニウムのピンっピンのトラックフレームから時間を重ねて、
トラックバイクとの向き合い方も変化、もう少し気軽に乗れるようにとスチールフレームのオーダーを頂いたのが1年前ほど。
前バイクで定まっているポジションをネクストバイクにトレースすると共に、それまでのフレームでは叶えられなかった要素を組み合わせてオーダーをしました。
最たるところはタイヤクリアランスでしょうか。
タイヤクリアランスは純トラックフレームには見られない32C以上のタイヤクリアランスを持ち合わせます。
それに伴ってSURLYのsteamrollerのようなミドルリーチのキャリパーブレーキが必要なのですが、
ブレーキキャリパーはSHIMANOのミドルリーチタイプをお使い頂き、
ローグレードのキャリパーながらブレーキシューはKOOL STOPの制動力の高いものに変えています。
きっと更に時を重ねたらばフリーギアにして楽ちん号にしたくなるんじゃないかな?
そうなったらばPaulさんが気を利かせて広くしてくださった太めのタイヤクリアランスが活きてくるはず。
今の時間軸だけを考えた特化型バイクも美学を感じますが、長い時間軸で考えられた一生ものの1台もやはり良いのですな。
もとのピンピンのトラックバイクだとハンドリングが不安定な(トラックバイクという車種の特性上しょうがないのですが)
ところを少し安定感のあるフォーク形状へと設計をPaulさんに調整していただいて。
この「今持っているバイクのマーク2」だからこそのあぁしたい、こうしたい、のゴール地点が明確に見えている上でのオーダーはより精度の高い仕上がりになるでしょう。
逆に持っていないジャンルのバイクの初号機はざっくばらんな希望は固めつつもPaulさんに全て委ねる、ともかくビルダーお任せにして口を挟まないというのが一番のコツかと。


フレームは無塗装の状態で送っていただいてcook paint worksで塗っているのですが、
こちらはシートチューブ裏のロゴとPaulさんのサインはもちろんとして、
(サインひとつとっても格好良く見えるから困る)
半分ニュアンスの部分はペインターおまかせにして頂いたからこそな特別な部分が1つ。
このリアエンドのSAMSONロゴの白のロゴ入れがスペシャルなポイント。
昔のNJS、競輪フレームを手がけていた日本のリビングレジェンドなフレームビルダーのひとりであるSAMSONの原田氏。
氏がデザインするフレーム部材をアドリブで盛り込んでくれたのはPaulさんの粋なところ。
ビルダーによってはフレームを作るのためのパーツを自分で金属を加工して作っちゃう!なんていうLamarcheのTomのようなケースも稀にありますが、
Paulさんは手持ちのビルドパーツをオーダーに合わせてランダムにチョイスしてくれます。
こんなBBシェルやラグ、エンドやパイプがPaulさんの工房にはたくさん有るようで、
自身で購入したものはもちろんですが、引退されたフレームビルダー達から脈々と受け継がれてきたモノもかなり多いそう。
そんなビルダー達の手を長年渡り歩いて日本のビルダーがデザインしたラグが日本のカスタマーのもとに里帰りした、
ってストーリーはなんだかロマン感じちゃうんですよね。
そしてこれはたまたまの偶然なのですが、
オーナーの生まれ故郷とSAMSONのファクトリーが位置するのが九州は福岡県。
こういう奇跡的なアドリブの合致って妙にテンションあがっちゃいますね。
この濃いグリーンとネイビーをコンビネーションしたフレームカラーはサンプル元があるのですが、
サッカーに詳しい方はポンと思い浮かぶかもしれません。。。
自分はサッカーわからない人間なのでアレですが横でサッカー(バルサ)狂の谷さんはフガフガしていました。
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(フレームビルダーになるかギタリストになるかで悩んだくらい、ギターの腕前が凄いことで知られるポールさん)
自分はたぶん生涯で今このタイミングしかない!って思うくらいひとつのことに特化したバイクを少し前にPaulさんにオーダーしました。
それを経験したことのあるPaulさんだからこそオーダーしたい、しなきゃいけないな。と使命感に駆られたと言ってもよいかも。
達成する為にサイクリストとしては優秀でない自分は、Paulさんの素晴らしいバイクの力を借りないと達成できないかもと思ったんです。
来年の春くらいにはお見せできるでしょうか。
もちろん楽しみではありますがPaulさんが手がけたバイクに跨る以上絶対に達成しなきゃな、なんて少しばかりのプレッシャーも背負いつつ。
今それの為に頑張ってお仕事をしているのですがこの待つ時間もいかに楽しめるか、もハンドメイドバイクオーダーのひとつの醍醐味だなと思います。
決してお求め易い価格でもないですし、リードタイムも短くはありませんが手元にやってきた時のよろこびは格別なものがあります。
そんな時間も合わせてお楽しみいただける方は上馬店にてオーダーお待ちしていますね。
ではでは

























