上馬店のタニです。
僕の脳みその自転車を司る部分は、Rivendellへの愛と「ハンドメイドバイク」への敬意、の半々で出来ています。
今日はその「ハンドメイドバイク」について書きます。
先日のシャミのブログは見ていただけましたでしょうか?
次の週末、こんな催し物をやります。

「HANDMEADE BIKES & PARTS in KAMIUMA」
日時:6/13-14 (土-日) お昼12時よりスタート
場所:ブルーラグ上馬店とその近く、徒歩1分の工房
シャミはブログの通り工房にて、

Tom LaMarcheと共作のライトマウント販売や、溶接ワークショップ、過去の溶接仕事の展示などを。

その裏で僕は一周と上馬店舗にて、「ハンドメイドバイク」をズラッと並べてプチバイクショー&試乗会を行います。(スタッフや常連様の力を借りたら25台ほど集まりました、壮観だと思います)
皆様にハンドメイドバイクを知っていただく、触れていただく、そして乗っていただく機会にできたらな、と思っております。

・・・(そもそも)・・・
「ハンドメイドバイク」
フレームビルダーという職人に、自分の理想やバイクの用途を伝えて、身体と今乗っているバイクの採寸をして、自分だけのバイクジオメトリーを引いてもらい、パイプの選定からカット、溶接、フレーム制作をしてもらう、その人のためだけに作られた、本当の意味で世界に一台だけのオーダーメイドバイクのこと。

もちろん量産の既存フレームに、部品一つ一つを選定して組み上げるバイクもスペシャルな自分専用機ですが、そのさらに奥。フレームから自分のために設計されたバイク。

僕はこのシーンを知り、魅入られ、よりもっと自転車が好きになってしまいましたし、頭もおかしくなりました。
・・・
15年前のブルーラグではこのハンドメイドバイク、「僕らスタッフも、お客さんも一番憧れるバイク」として煌々と君臨するものでした。
そもそもブルーラグ上馬店は”ハンドメイドバイクのオーダー窓口”を備えた「あなたの次のバイクをご用意できるブルーラグ」というのがコンセプトで生まれたお店です。

(僕が2012年に初めてオーダーしたハンドメイドバイク)
しかし時は流れ、台湾製の良いバイクが増え、正直あの最盛期と今は違う。
実際最近ブルーラグに入社した若手スタッフや、ここ5、6年にお店に来てくれるようになった常連様も、もしかしたら「ハンドメイドバイク」自体あまり知らないかもしれない。

(そして一番最近にオーダーしたハンドメイドバイク)
それでも途絶えず、上馬店では ”裏メニュー”的にオーダーを受け続け、組み続け、乗り続けてきたハンドメイドバイク。
でも断言します、今なお「Blue Lugで用意できる最高のもの」であることは変わっていません。

(過去オーダーの時に引いてもらったジオメトリー、このまま制作に至ったものもあれば、この図面をベースに要望をぶつけてブラッシュアップしていったものもあります)
だから皆さんに知ってほしい。自転車の魅力に取り憑かれた人の終着点として「いつかはきっと」と思ってもらえるのはハンドメイドバイクであってほしいんです。
・・・なーんていう暑苦しい想いが、今回のイベントに込めた僕個人的な気持ちです。
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フレームビルダーは世界中、日本中に存在します。
スタッフのバイクや常連さまのバイク、現在オーダーを受けているビルダーさんのバイクから過去レジェンドビルダーのバイクまで色々展示予定です。

例えば、先述のTom LaMarche。
長くトラックバイクに乗っている人にはヒーローかと思いますが、あの時のトリックスターは今やトラックバイクに限らず、ジャンル問わず制作ができて、デザインや色彩感覚まで含めて天才と思います。

そしてこの人の何よりの説得力、まだまだ健在なライドスキル。
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同じ乗り方はできなくても、こんなことができるビルダーのロジックが詰まったジオメトリーでライドがしたくなりませんか?僕もそのクチで、次のバイクは彼につくってもらおうと企んでいます。
そして一周が敬愛するレジェンドROCK LOBSTER CYCLES。

ビルダーのPaul Sadoff。ベイエリアの伝説的なビルダーのバイクもオーダーすることができます。
40年積み重ねたノウハウとロジック、合理的でロジカルで一周が崇拝するのもわかる。日常的趣味なバイクだけでなく、競技者やレースバイクまで作り続けてきたところに説得力があります。

一周私物のトラックバイクを試乗Readyにしておきますので、爆発的な乗り心地を試してみてくださいね。
そしてRock Lobster、弊社取扱では珍しく「アルミフレーム」も作れるビルダーさんです。クロモリ大好き人間ですが、この人が作った軽くて硬いアルミはめちゃくちゃ興味ある、、それでいてシングルスピードで、、なんて妄想が捗ります。
そして僕の私物を中心に、FALCONER CYCLES。

僕が大好きなフレームビルダーCameron Falconer。

この人の作るバイクはジャンル問わず、「道具感」というか「実用に基づいた美しさ」を放ちます。それは「工場地帯」や「現場の重機」の美しさのような(伝わるでしょうか)。装飾的な美しさでなく、目的を果たすための形状をした物体の美しさのほうです。
僕個人の場合ですが、僕はこの人にはマウンテンバイクとかトラックバイクとか、狭い用途のバイクしかオーダーしません。だってこの人にエブリデイバイクとかもっとマルチな自転車を作らせたらそれしか乗らなくなるから。それが怖い。

Zo BagのエリックゾーのバイクもFALCONER、という説得力も僕の心をグサリでした。
他にも色々なビルダーさんのバイクを並べる予定です。
・・・
そして、彼らビルダーに作ってもらった自分専用機、乗った瞬間自分だけがわかる特別な感覚。ALEXがアムロの元に渡ったていたらどうなっていたか、想像してください。
もちろん量産のフレームより高価だし、オーダーしてから出来上がるまで時間もかかる。すべての人にお勧め、というBIKEではないのだけど、僕のブログみたいな訳わかんないものを読んでいただける方には、「いつかはきっとハンドメイド乗りたいな」と思っていただけたら嬉しいのです。
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(AllezのKyleのニューバイクはLa marche!このビデオ、FIXED乗りたくなる)
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・・・とはいえ今回のイベント、初の試みで、少々マニアックな内容ということもあり、お客様たくさん来ていただけるか不安になってきたので、蛇足を書き足します。
週末お店に並ぶ25台のハンドメイドバイクのうち少しをチラ見せ、僕は6台ほど持ち出す予定ですがその一部のバイクをご紹介します。その他は当日のお楽しみ。
お客様にお借りしたバイク以外は試乗ウェルカムなので、是非乗りに来てください。写真は納車前撮ったものなのでピカピカですが、それぞれオーナーが乗って汚れたり傷がついているバイク達です。




うーん写真で伝わるでしょうか、実物もっとゾクっとします。
FALCONER、La Marcheともにに影響を与えたビルダーです。

マウンテンバイクの楽しさを教えてくれたSURLY Karate Monkeyを数年乗って、それをベースに採寸して2012年にオーダーしました。
僕はそういう「今乗ってるバイクのMk-II」的なオーダーが好きです。パワーアップを実感できるのと、パーツ載せ替えで組めるので新車より安く乗り出せるからです。
当時は29er全盛期だったので29er(27.5はまだ市民権がなくパセンティのタイヤとVELOCITYのP35リム一択しかなかった)

今は別でメインのMTBがあるのでダイナモが付いてたり、グリップより転がりの良いタイヤを装備して、「駅まで10km自走→輪行→トレイルライド」なときや、「グラベル以上シングルトラック未満」のライドなんかの用途で活躍しています。
そして上記のHUNTERをベースに採寸して、数年後にオーダーしたMk-IIIが、

ここ数年の僕の定休日のお供のFALCONER。このバイクが出来てからグラベル遊びをしなくなってしまった、、

(追記、今日も乗ってきました。雨上がりウェットだったけど最高やった)
ちょっとずつ練習して、ライドを重ねると僕みたいなクソ下手センスなし人間でも少しずつ上達する、すると欲が出る。「初めてちょびっとスキッドができたとき」くらい今はMTBが楽しくて、このバイクに毎週乗るのが楽しみ。

ビルダーさんには自分の乗り方や、乗る場所を伝えて「ビギナーの僕が1日中乗っていても楽しいバイクにして欲しい」と添えてオマカセジオメトリーでオーダーしたものです。
そして一番最近のオーダー、

FALCONERのAll-RoadならぬAll-Track。
「歳もとってきて、今の自分にシックリくる固定ギアのバイクってどんなだろう?」というテーマと妄想からスタートしたバイクです。
Trackといっても太いタイヤが履けたり、

PAULのブレーキを溶接した台座に直付けたできたり、ハンドメイドバイクならではで僕のワガママとビルダーさんの提案とで叶えてもらったバイク。
その根っこにはSURLY STEAMROLLER世代な趣味嗜好があったりするのですが、これも変なバイクで面白いので是非乗ってみてください。

ハンドメイドバイクとなると、みなさん遠慮して試乗してくれないこともあるんですが、全くの逆で「乗ったら伝わる」のがハンドメイドバイク。僕のももちろん「乗るためにオーダーしたバイク」達ですし遠慮なく乗ってください。僕のはコケてもいいです、僕が何度もコケていますので。
そして、
「自分だったらこんなバイクオーダーしたいな」なんて妄想を是非して欲しいですし、野望、要望をお店で聞かせてください。
そして今持ってる愛車のことも教えてください、僕みたいにそのバイク採寸してMk-II的に後継機を開発するようにオーダーするのも醍醐味ですので。
一応すぐ採寸できるように僕と一周はメジャーを常備しておきますが笑 でもフレームオーダーを煽りたいわけではなく、まずはこの世界観を知って欲しい。
自分がそうだったように、みなさんがハンドメイドバイクで自転車乗るのがもっと楽しくなって欲しいです。
・・・
長くなりました。最後まで見てくれた方ありがとうございます。
週末は上馬店でお待ちしております。タニでした。
