上馬店のシャミです。

先月の開催をきっかけに溶接関連のサービスが受けられる、シャミセンが溶接ができる奴ということが少し知ってもらえたのかなと思います。

急ですが少しだけ自分の過去について遡ります。
学生時代(高校生)に”スポーツバイク”という乗り物に出会いそれまでママチャリしか乗っていなかった僕はそのスピード感とママチャリにはない雰囲気、それに乗っているという自分に魅了されて自転車という乗り物にハマりました。

ただ移動するだけの乗り物だったものが自分がかっこいいと思ったものに乗り、最寄りの駅に行くだけ、買い物に行くだけ、なんならコンビニに行くだけでも全てが楽しく感じるようになりました。
自分で選び納得したものに囲まれて生活するのはやはり楽しいもので誰しもジャンルは違えど当てはまることだと思います。

ハマりやすい、影響されやすい性分なようでさらにこの世界について知りたいと思った自分は、自転車の専門学校なるものがあることを知ります。
そこは自転車にまつわることを学べる場所で、整備に関する技術的な部分、デザインや、パイプの状態からフレームを作り上げる、その工程を学べる場所でした。
当時の僕にはそれ以上魅力に感じる進路がなく親を説得したのを覚えています。

その学校に進学し学んでいく中で最も楽しいと感じたのが部材を加工し溶接し、物を生み出すということだったんです。

 

内容を元に戻します。
そして第一回目の内容どうするか悩んだんですが、これまでのことをまずは振り返ってみようと思います。

 

 

僕が作業をしている場所はその前「REW10WORKS」があった場所なんです。
その場所にREW10WORKSがあったときは何かと訪れては作業を依頼したり、アドバイスをいただいたり個人的にもとてもお世話になりました。

そんなREW10WORKSは現在拠点を山梨の甲府に移しさらに広い工房と店内になり活動をしています。
お一人で切り盛りされているので興味がある方は一度ご連絡のうえ足を運んで頂ければです。
すこし脱線しましたがそんな旧REW10WORKSの跡地で今度は僕が作業をしています。

写真汚くてすみません。
まだすっからかんで照明もまともにない状態でした。
そんな状態からどの大きさのどの機械を入れるかなど分からないことたくさんの状態でREW10WORKSのブレンディさんにも相談させてもらいながらやっとの思いで機械を決めました。

そうして機械を搬入してもらい、徐々に工房らしくなっていきました。
そんなこんなで現在のシャミセンワークスの工房は設備が整いつつあります。

 

もうひとつ書いておきたいハイライトがあります。

 

海を渡った先、アメリカのオレンゴン州ポートランドにいる、僕が憧れるビルダーの1人がプライベートを兼ねて日本に遊びにきてくれました。
彼は「La marche」のビルダーで「トム・ラ・マーシュ」です。
彼のことは前に書いたブログと動画を時間があるときにおさらいしてください。
とても気さくでいろんなことを興味津々に吸収していく探究心の塊のような人です。

動画置いておきます。

 

トリックライダーとしての過去を持つ彼、ビルダーとしての道を歩み始めてたくさんの経験を積み上げて現在ではアメリカ国内外で人気と信頼を得ている彼です。
乗れる人が手がけるバイクにはやはり理解と説得力が伴っていてバイクからカッコよさが滲み出てきます。

そんな憧れているビルダーが僕のやっていることに興味を示してくれて、東京に来たら見学したいと言ってくれました。
憧れを抱いている本人に対して図々しいお願いをするのもどうかなと思いましたがこんな機会もそうないと思い、思い切って「一緒になにかやろう!」と伝えてみた。
杞憂でしたね。本当に二つ返事で「いいね、やろう!」と答えてくれた彼。めちゃくちゃドキドキして興奮したのを覚えています。

工具や、機械大好きなトム、日本で使われている有名な測定機械やらなんやらに興味津々。
ちなみに普段使っている測定具は一部日本製のものをつかってるんだって!
ただあまり出回らないのと高価なので希少なんだとか。

トーチを握った瞬間のトムの表情は一気に本気の目になり話しかけられないほど鬼気迫るものがあった。
トリックライダーとしてではなく、フレームビルダーとしてのトム・ラマーシュを垣間見てこの表情と空気感で普段仕事をしているんだなと触れられて形容し難い感情になりました。
その場にいた全員が黙り込んでトムの作業に見入って集中してしまうほど彼の集中力は凄まじく恐ろしくカッコよかった。

彼との共作で先日のワークショップで作ったライトマウントを作りました。
僕が作業しているところもじっくり観察して必要であれば口出ししてくれて、トムがやってる姿をじっくりみてるとやっぱりなんでも勉強になる。

この日のためにパイプをちょっと曲げたり、部材を削りだしたり、実際にトムに溶接の工程をいくつかやってもらい粗仕上げではあるけど綺麗に整えて。
僕が担った工程もいくつかあるLa Marcheのビルダー、トムとの共同作品が完成しました。
そこからさらにブラッシュアップして改良したのが先日みなさんと一緒に作ったライトマウントだったのです。

彼はフレームビルディングの過程で一番好きな工程は「溶接だ」って言ってたんです。
そんな彼が「いいね、楽しい!」なんて言いながら快く作業をしてくれたのにすごく感動しました。
「誰かと一緒に何かを作るのも初めてだし、日本で溶接するのも初めてで楽しいよ」
って言ってくれて思い切ってよかったと思いました。
“楽しい”と思えることが何においても重要なことは世界共通ですね。

異国の地でトーチを握るのは初めてと言ってて、場所が違えば道具などの勝手も全然違うようで「シャミ、トーチがデカすぎる、もう少し小さいものを使った方がいいよ!」なんて的確なアドバイスもくれた。
「けどね、日本だと今使ってるそのサイズがフレームビルディングにはトラディショナルなサイズで、小さい方だよ。」
「これより小さいのはジュエリーで使うよ。」と伝えると
「クレイジー…」って。笑笑
彼が使っているトーチは貴金属用の小さいトーチと日本で一般的なサイズのトーチの間くらいのサイズを使っているんだって。

 

そんな小話なども交えながら1日の終わりの疲れているところ3時間くらい一緒に作業をしました。
僕にとってはとても貴重な時間だったし、彼は彼で疲れてるはずなのに楽しんでもらえたようでとても有意義な時間となりました。

 

 

そんなことがここ数ヶ月で起こってました。

 

 

これまでにお受けした作業もたくさんあるのでそっちも紹介したかったのですが、さすがに長くなりすぎるので
第1回目はここらへんまでとさせていただきます。

なんだかんだで様々な作業をさせていただいたので次回は作業内容の紹介を中心にしましょうかねぇ。
ぜひ楽しみにしてもらういたいのと、ご自身のカスタムの参考にしていただければとお思います。

 

 

シャミセン