上馬店のタニです。
今日は自由研究。Rivendellのフレーム”Joe Appaloosa”について書いてみます。自分も長いこと乗っている大好きなフレームです。
夜な夜な考えたことをこれから書きます(多分長くなる)、まずはバイクのプロポーション、まずは「格好いいから気に入ってる」が僕の動機。それでいいと思っています。

これらはどちらもグラントさんのAppaloosa。組んだばかりの頃の写真と、

こっちはここ数年の状態でしょうか。
近年はステップスルー形状や跨ぎやすいフレームデザインが続くRivendell。今のところグラント=ピーターセンがデザインした最新のダイアモンド型フレーム、それがJoe Appaloosaです。
ーー寄り道から入るーー
Rivendellって各モデル世界観は統一されていますが、乗り味はぜんぶバラバラ全然違って、それぞれ得意なことが違います(そこが面白いところ)
でも他メーカーと比べ、「グラベルバイク」とか「ツーリングバイク」とか「マウンテンバイク」とか、モデルごとに明確なジャンルのラベルを張ることができなくって、そこはちょびっと説明しにくい。

もし設計したこの方にその辺を聞いても、全てのモデル基本的に「まあ色々なことに使えたら便利だよ」って答えが返ってくるんだろうな、って思います
・・・
そんなRivendellの中でもさらに「オールラウンダー(万能)」の冠がつくAppaloosa。

(新色の「general use green」、日光浴びるとこんな様相)
つい僕は「なんでもできるフレームです」って書いちゃうんですが、この「なんでもできる」の中身をもう少し説明できれば「あ、自分に合いそうなRivendellはAppaloosaかもな」って方が沢山いるんじゃなかろうか、と思うわけです。
なので今日は、「僕が知る限り」ですがAppaloosaを紐解いて、大好きなこのフレームのご紹介とプレゼンをしたいと思います。本当に良いフレームなので!
・・・
Appaloosaは、ブランド初期からあるモデルAtlantisの後継モデルとして最初は生まれました(補足すると最初はSAMとHanqaの間を埋める役割で生まれて、後に復活した現Atlantisの設計思想がAppaloosaと同じなため後から”後継機”の冠がついた、というストーリーかと思います)
僕の好きな写真、

若き日のグラントさんとジョンさん。Atlantisにしこたま荷物を積んで、S24O (24時間で戻って来れるショートキャンプツーリング)から帰ってきたときの写真だそう。きっとキャンプ楽しかったんだろう、二人の顔からそう見える。
このAtlantisも「オールラウンダー」という位置付けだったんでしょうけど、当時こういう「荷物を積んでのツーリング」や「旅バイク」として活躍してるビルド例が多くて、僕は「AtlantisはRivendellのツーリング専用フレーム」なんだって誤解していました。SURLYで言うところのLHT的な。
・・・
そして、そのAtlantisの後継モデルが開発されている、なんて情報が本国ブログから漏れ出し。Rivendell乗りのフォーラムからプロトタイプに乗っている人もすでにいるらしい・・とドキドキしたのを覚えています。

これがおそらくそのプロトタイプかと思います、まだPCの中に画像が残ってました。このバイクの詳しいストーリーはよくわからないけど、
「なんじゃこの長ーいチェーンステーは!格好いい!」

このプロトタイプを駆るテストパイロット。子供乗せて送り迎えに使ったり、マウンテンバイクのタイヤでオフロードを走ってたり、パンパンのサドルバッグでキャンプもしたり。。
今思えばまさに「オールラウンダー」な運用をしていた。答えはもうここにあったのか。
・・・
今でこそ長いチェーンステーはRivendellの代名詞になりましたが、当時「チェーンステーは短ければ短い方が良いことがいっぱいある」って自転車界のセオリーみたいなものに毒されていた僕は衝撃を受けました。(「チェーンステーは短い方が”取り回し”しやすい」なんて台詞を、取り回せたこともないのに根拠もなく口走っていた)
Appaloosaも「きっとツーリング用のバイクなんだ!」と。このスーパーロングチェーンステーが、荷物積んだ時にすごいんだ!と、未熟な結論に取り憑かれたのを思い出します。
影響をモロに受け、僕がApploosa乗りになった最初の理由は「ツーリング」「キャンプ」でした。

(いつしかのSWIFT CAMPOUT)
先述のグラントさんとジョンさんのように、テントを積んでキャンプツーリングをやってみたかったから。そんな遊びに使えるバイクが欲しかったから。
そして案の定、長い車体はユサユサと荷物を積んでもまっすぐ安心。ツーリングバイクとしてとっても優秀で、過去CAMPOUTに臨んだバイクで一番快適でした。あと、ハイテクバイクパッキングじゃなくてRivendellでやってみたかった。
・・・
しかしCAMPOUTも終わったのに、パニアバッグを外して通勤バイクについ選んでしまう。徐々に気づく、Appaloosaは「ツーリング専用フレーム」ではなく「ツーリングもできるフレーム」だったこと。その長所はツーリングだけじゃなく、街乗りやオフロード遊びでも発揮されること。

あのテストパイロットもその後二人目の子供を乗せて公園を走っていたり。人生環境が変われば自転車のあり方も変わるんですな。
キャンプなんてそうしょっちゅう行けないし、日常や他の遊びにも使いたいですよね。これが「まあ色々なことに使えたら便利だよ」ってことなんでしょうか、グラントさん??
ーーーーー
・・・なんて歴史を辿って、しこたま乗ってきたMy Appaloosaのバイクチェックお付き合いください。もしAppaloosaがピッタリくる未来のオーナーに何か伝われば幸いです。

僕の今のApploosaのテーマは「日常」「快適」。超大袈裟にいうと「走る家」を目指して組んでいます。
「非日常」のキャンプのために乗り出したバイクなのに、日常に振り切っても快適である。これが「オールラウンダー」ってことが、今ならなんとなくわかってきた。

キャンプのときに無かったものは、前後にフェンダー(泥除け)。傘持って電車に乗るのは絶対に嫌人間なので、僕は土砂降りでも自転車に乗ります。その方が楽。
雨に強いバイクがあると、雨の日が憂鬱じゃなくなって、むしろフェンダーバイクチャンス!って嬉しくなります。

で、フェンダー付けるとその分タイヤを細くしなきゃいけないんですが、Appaloosaはフェンダーつけても48mmの太タイヤが履けるところがとっても重要。
雨の日こそゆっくり走ればいいし、濡れた縁石もマンホールも安心して走れなきゃいけない。

フードを被れば視界広くアルバトロスバー、フロントにはバスケット、ポンチョや雨具を羽織った時は手ぶらになりたい。
バスケットの下にライトをぶら下げれば、ポンチョや荷物でライトが影にならないです。

リアには大きめサドルバッグ。その日の荷物やバッグはバスケットに、このバイクに積みっぱなしにしておきたい雨具や工具、濡れたら困るもの、替えの靴下などはサドルバッグに。サンダルを常に入れておくのも良い。

リアライトもダイナモで、ラックの先っちょならポンチョに隠れない。雨でも晴れでも毎日乗るなら「いかに楽するか」を気にして不便をつぶしていきます。

チェーンガード=ズボンガード。これも雨具用でレインパンツを巻き込まないようにしています。
そしてフレームの色、ペイントにも触れておこう。

ブログ執筆現在、今ロットは上馬店では新色のG.U.Greenが優勢で人気です。もちろんとってもいい色なんだけど、僕はこっちのLime Oliveも気に入っているので推したいです。
グラントさんが日本に来た時食事の席で、酔った勢いで「好きなRivendellフレームの色はなんですか?」って聞いてみたとき、最初は「ぜんぶ好きな色だ・・」ってはぐらかされたのだけど(きっと自分の影響力を知って伏せていたのだと思う)、僕がビール飲みまくってしつこく聞くと「まあ、RBW BlueとLime Oliveは好きだよ・・」と教えてくれました。「御大の好きな色」、信者にとって十分すぎる大きなファクター。ね?これ聞いたら迷うでしょう?
・・・
と、ここまで「ツーリング」の反対は「日常」とAppaloosaの側面を書いてきましたが、
Appaloosaは「マウンテンバイク」ではないんだけど「トレイルバイクである」ことは明言されていて。オフロードの匂いがとってもあるフレームでもあります。

ウォールナットクリークのトレイルを走った時、一周とサブちゃんが現地で貸してもらったのがJoe Appaloosaでした。

長いリアバックは、砂利道の登り坂で立ち漕ぎしてもスリップしなくって、ボコボコのオフロードのダウンヒルもユッサユサと地面をいなして舐めるように駆ける。
この「オフロードバイク」のニュアンスで組んだAppaloosaもとっても調子良くて、OLD MTBやATBの匂いもプンプンして、それはこの生まれた土地の道から来てるんだな、と感心した。

なのでそんな「HilliBike」としてRivendellを組みたい人にもぜひAppaloosaを選んで欲しいです。
このお客様のバイクがまさにそうだったな。日常バイクはPLATYがあるから、アクティブなHilliBikeにしたい、とオーダーいただいたAppaloosa。

この細いクロモリパイプでできたフレームにスレッドステム、そこに極太オフタイヤの組み合わせってなんでこんなに格好良いんでしょう。共感してくれるフェチの方いますでしょうか。
僕も負けじと、キャリアやラック、フェンダーをオミットして、マウンテンバイクのタイヤを放り込む。

これは皆で茨城のMTBコースにオフロードライドにいったときの状態。カゴとフェンダー付きのいつもの自分のAppaloosaと同じバイクとは思えない、この組み方の広さも”オールラウンダー”なんだろう。
図面寸法上は、最大タイヤは〜55mmですが、

実寸60mmほどまで(60÷25.4=2.3インチくらい)ならいけるかと思います。
このときのタイヤ、ちょびっと選び方注意なんですが、

各タイヤメーカーからラインナップされている中で、「転がりが良い」そして「軽量」なマウンテンタイヤを選んでみてくださいね。タイヤチョイスをうまいことやると街乗りも全然できるし「オフロード専用機」じゃなくて「オールラウンダー」のニュアンスのまま乗ることができます。もちろん走りたい道にタイヤを合わせるのが前提ですが!
(迷ったらダイナミコMARS、MAXXISならクロスマーク2やREKON、WTBならRANGER、シュワルベならロケットロンやレーシングラルフ、コンチならクロスキングやレースキング、TERAVAILならEHLINEあたりがおすすめです。タイヤ調べるの大好き)
アルバトロスも、普段はエブリデーバイクの象徴のようなハンドルですが、


本来は「ハンドルが低くて遠いマウンテンバイクやロードバイクの救済策」であることを思い出させてくれるし、

キャンプ積載時や雨の日のために仕込んだVブレーキだって、元はマウンテンバイクのパーツです。ギア比もいつものままで山遊びができた。すると気づいてきます。

あれ、「タイヤと積載」さえ用途に合わせてチェンジすれば、パーツそのままでどの用途にも対応できるバイクなんだ、「ツーリング」「日常」「オフロード」とどれも地続きに一つになってくるように設計されていることに。ん?それがオールラウンダーってことか、と。
・・・
長々と書きましたが、これが僕の思うAppaloosa。

「いろんな組み方を一つのバイクでこなしたい」もしくは「最初は一つの用途だけど未来いろんな用途でも使うかもしれない」。そんなRivendellをお探しでしたら、きっとAppaloosaがピタッとくると思います。つまり「なんでもできるフレームです」←結局こう書いちゃう。
最後まで長々と読んでくれた方、ありがとうございます。タニでした。