雨具といえば、僕の場合はFAIRWEATHERのレインポンチョ。
脱ぎ着のしやすさに加えて、小さく畳める携帯性の良さ。雨の日の憂鬱を軽減してくれる、日々の通勤には欠かせない存在です。
長年愛用しているポンチョですが、不向きな場面があります。
それがスピード感のあるロードライドや、林の中を走るトレイルライドなどのアクティブなシーン。
高機動なバイクやライドでは、体に沿うジャケット&パンツタイプの方が相性が良いのは想像しやすいと思います。
さらに、ライドの特性だけでなく環境によっても不向きな場面も。
実体験として、伊豆大島でのキャンプライドでは海沿い特有の暴風でポンチョを着ていられないことがありました。
また別のライドでは、想定外の雨雪に見舞われて、寒さに耐えきれなかったことも。
雨具としてだけでなく、防寒着としての重要性も強く実感しました。ライドスタイルや環境に合わせて雨具も選ぶべきだと。
そうした経験と、仲間の多様な遊び方から、自然とレインジャケットとパンツの必要性を感じ、このプロダクトは生まれました。

目的はシンプルです。
雨風をしのぎ、蒸れない、かつ携帯性に優れた雨具であること。
自転車は雨に体当たりする様に走ります。
そのため高い耐水圧が必要であり、同時に汗蒸れを放出できる透湿性も欠かせません。
そして、持ち出す気になるためには携帯性(≒軽量性)に優れていること。
この3つを軸に設計されています。

レインパンツを携帯する重要性
レインジャケットは持つけど、レインパンツは持たない。
そんな人は少なくないと思います。
脱ぎ履きの手間や、かさばるサイズ感から、どうしても優先順位は低くなります。
実際、「多少濡れても問題ない」と割り切って走るという選択もあるでしょう。
ただ、その判断が通用するのも限られた環境で、街中や暖かい季節であればまだしも、峠や山道では、冒頭の実体験のように天候が一変する事も当たり前に起こります。
雨に打たれ続ければ少なからず体温は奪われますし、下りとなればさらに体は冷えます。
濡れたまま走ることは、不快なだけでなく、安全性にも影響します。
単に雨対策だけでなく、体温低下を防ぐ防寒着でもある。
だからこそ、レインパンツは“使うかどうか”よりも先ずは、“持っているかどうか”が大切ではないでしょうか。
どんな天候でも走る人、そして、
どこへでも走りに行きたい人にとって、
レインジャケットと同等にレインパンツは重要です。
そして先の通り、耐水、透湿、携帯の3軸を高い次元で実現するためには、高機能素材が不可欠でした。
採用したのは、耐水圧20,000mm/透湿20,000gのPERTEX® SHIELD/パーテックスシールド。

雨風を防ぎ、激しい運動時も蒸れ難い性能は自転車に最適です。
3レイヤーの中間層には無孔質PUメンブレンの透湿防水膜、表面には20デニールの薄手のナイロンを採用することで、携帯性に優れた軽さと小さを与えてくれます。
昨年10月に開催された、世界10大ウルトラディスタンス・サイクリングイベント、
The Japanese Odysseyに参加したBLUE LUGメカニックのカイセイがジャケットとパンツを備えて参戦。テストしてくれました。
雨の日も、肌寒い日も、とにかく登っては降るのを連続するコースの中で、13.5日間、約2300Kmの約半分は着用していたそうですが、蒸れを感じる事なく着続けられたそうで、生地の性能が発揮されていたようです。
同じく、バイクパッキングやトレイルライドが得意なメカニックのミンミンも、毎月のライドでテストを繰り返していいフィードバッグを様々持ち帰ってきてくれました。
彼らの実際の声は後日、レビューページに投稿されるのでご覧いただけたらです。


ジャケットは各部位のカッティングは構成パーツ数を極力削減しながら、運動量とフィット感のバランスを大切に。
上着の上からも羽織れて動きやすい身幅と肩周り。
風でばたつく袖周りはすっきりと。
フードはヘルメットを覆える大きさに。
ファスナーにはYKK VISLON® AquaGuard®の採用で防水と堅牢さを、そして素早く放熱できるダブルジップ仕様です。





ドローコード部分には極小のストッパーを採用。
フードは雨よけのショートブリム付き。視界確保の調整は後頭部で可能です。
ハンドポケットはライド中だけでなく、輪行移動中や街中でもやはり便利。
携帯時の軽さとコンパクトさは意識しながらも、ハンドポケットや掴みやすいジッパープルを採用して利便性のバランスがとれた設計に。



続いてのパンツはジャケットと同様、運動量とフィット感のバランスを大切に。
太めのワークパンツの上からでも履けるウエストとヒップ周り。
ばたつく膝周りはすっきりさせながら、膝曲げを妨げないダーツが4方向から入ります。
裾は外側にわずかにフレアさせることで、シューズへの水の侵入を防ぎつつ、チェーンの巻き込み防止しも。



ウエストはドローコード仕様で、脱ぎ履きを極力スムーズに。
後ろウエスト(浸水しないヒップより高い位置)にはスマートフォンポケットを備え、ここへパッカブル収納が可能。
ジャケットは首元のメッシュポケットに収納可能です。



裾に装備されたSフックはシューズに固定して靴への浸水とバタつきを抑えます。
レインパンツなので、股下は少し長めの設計です。
人により丈が長過ぎる場合は、かかと側のループにフックすることで裾を絞る事も可能です。
丈調整以外に、休憩時に保温するために絞るのも有効です。状況に合わせて活用してください。
一般的なゴム紐で絞る機構とは異なり、使い方に少々慣れは必要ですが、浸水防止と携帯性をバランスした最小限の機構になっています。
例えば、フックとループの間に輪ゴムをかまして絞ったまま脱ぎ履き出来るようにするなど、ハックしやすいシンプルな機構を楽しんでもらえたらです。

最後に、軽量に特化した生地なので、引っ掛けや摩擦、お手入れには少々気を使いますが、
軽量性と堅牢性のトレードオフを理解してお付き合いしてもらえたらです。
構想から5年以上の長い時間がかかりました。
PERTEX®の取り扱いや、パターン調整、そして製品テスト期間を経て、ようやく形にすることができた雨具です。
ライドの必需品として取り入れてもらえたら嬉しいですし、雨の日の自転車が少しでも快適になりますように。
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FAIRWEATHER Ultralight Rain Jacket and Pants
発売日
BLUE LUG 全店:4月11日(土) 12:00
オンラインストア:4月12日(日) 19:00
