こんにちは。

 

上馬店より一周です。

 

今回はSURLYのはなしをします。(つい二日前にBlackMoutainCyclesのこと書いたばっかりだけど)

我々自転車多重人格者もといバイクメカニック、多くの自転車に乗る傍らソレについてマジで四六時中考えているのですな。

寝起きと就寝間際に脳内にあるのは自転車のことだったりするの本当に職業病だと思うのですが、

好きを職業にするとそんなこともままある、ってのは同じ身の方ならきっと共感して頂けるはず。。。

*SURLY* midnight special (50)*SURLY* midnight special (50)

*SURLY* midnight special (50)

SURLYのロードバイクモデルであるmidnight speialをリフレッシュして乗っている最近ということもあり、SURLYについて考える機会がそれまでより少し多くなりました。

Black Mountain Cycles他いろんなバイクを平行して乗ってはいるけれど、SURLYから自転車をはじめた身として自然と深掘りして考えずにはいられない。

今日も思考の大海へと。

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*SURLY* straggler (46)

*SURLY* straggler (46)straggler (46)

こちらは名機straggler、の旧ロット

新ロットはよりしっかりとグラベルに軸足を置いたモノに切り替わり、姿形がグッと変わって旧ロットはサイズによってはかなり残りが少なくなってきました。

こちらの46 サイズは現に完売となっているのですが、残り数本のところを決断して頂きお嫁へと行かせました。

先日のSURLY Pavement(舗装路)向けモデルのyoutubeでも触れられていましたが、

スポーツからカジュアルまで対応出来る幅の広さは大きな魅力でした。

*SURLY* straggler (50)

シングルスピードが手軽に可能なところは特に良さとして挙げられる部分なのですが、それが新stragglerは不可能になりました。

シングル化によって多くの意味でシンプルになりラフに扱い易くすることも出来る反面、

ハードコアライダーの縛りプレイ的な乗り方にも使える要素は惜しまれつつも。

*SURLY* new straggler (54)Straggler (54)

ダートに赴いた際の一次元的な調子の良さはやはり新ロットに軍配があがるのですが、ただただシリアスに乗るだけが自転車ではありません。

人によってはフィットネスであり、通勤の為の足であり、荷物を運ぶ道具であり、愛でる相棒であったりetc、それらの複数もしくは全てであったり、、、

自転車の存在意義は十人十色です。

*SURLY* straggler (46)*SURLY* straggler (46)

旧stragglerは振り切った用途に極まっていないある種の”曖昧さ”があり、それが長年スタンダードとして世界中に愛されてきた理由でもあります。

出来れば1台でなんでもやりたいし、時間が経てばそのなんでもも変わっていく、移ろい変わりゆく心情の無形さを具現化したのがstragglerという存在なのかもしれません。

その曖昧さの輪郭を少しだけ”グラベルを調子良く”へ最適化させたのが新ロットstragglerで、

曖昧さの役割は今のSURLYのラインナップではDISC TRUCKERとPreambleに細分化してスライドしたんじゃないかな?と感じています。

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*SURLY* new disc trucker (50)*SURLY* new disc trucker (50)DISC TRUCKER (50)

こちらはそれまでロードバイクに乗られていた方のネクストバイク、それとは対比になるような日常的に乗れるバイクとしての御用命でした。

スポーツが色濃い自転車は乗る為の服装をはじめとした心理的なON/OFFの切り替えスイッチが発生するので、それが苦にならない方は良いのですがそうでない人の方が多いのは事実なのかなと。

スポーツとしての向き合い方って”乗れる”方は自分自身リスペクトはしているのですが、個人的には出来ないしなんだかんだ継続していくのってハードルが高いと思うんですよね。

*SURLY* new disc trucker (50)*SURLY* new disc trucker (50)*SURLY* new disc trucker (50)

このDISC TRUCKERは世界一周のような長期のツーリングも走り切れちゃうような、

SURLYのラインナップの中でも重い部類だけど物理的にタフで、荷物をたくさん乗せても安定感が高く特に”マイペースに乗る”のが楽しい1台。

それでいてラックはもちろんスタンドやフェンダーなどのオプションパーツ全てを難なく飲み込んでくれる懐の深さは随一。

*SURLY* new disc trucker (50)

*SURLY* new disc trucker (50)

そしてその機能にフレームの形状は沿って作られるのですが、人によってはなんかかわいいだなんて口にするフレームのかたちになります。

安定感の為に少し間延びした前後の車輪間距離の長い作り、荷物をたくさん乗せてもへこたれない少し小さめ26インチの車輪はひと昔前のマウンテンバイクを彷彿とさせます。

そんな形状に惹かれてDISC TRUCKERを手にする方も少なくありません。

 

そんな良さと引き換えに加速の良さや、重量であったりと「速さ」にまつわるいくつかをトレードオフしています。

*SURLY* new disc trucker (50)

*SURLY* new disc trucker (50)

ただその速さは日常に必要なのかというと多くの人にとってはそうではないはずで、むしろ速さはそれ以外の「豊かさ」を失ってしまうのと同義だと自分は思っているので、

実は都市で日々忙しなく生活を営む人のとってこそDISC TRUCKERはピッタリなモデルだと思うんですよね。

特に”移動”って都市圏であれば満員電車であったり、車であれば通勤時間の渋滞であったりとそもそもマイナスな面が目立つストレス行動に思ってしまいがちですが、

*SURLY* new disc trucker (50)*SURLY* new disc trucker (50)

マイペースな自転車に乗ることによってそれらのストレスは無くなりますし、決まった道を往来する交通機関とは異なって脇道や周り道もなんなりと。

スピードが出しづらいからこそ、ふとした時の偶然の発見や出会いも視界に入り易く、それらが人生を豊かにしてくれると大袈裟でなく思っているのでこのモデルをよく布教しているのです。

(日本一周を共にしたからってのももちろんありますけど)

*SURLY* new disc trucker (50)

速さが生む本能的な気持ちよさ、他人との競争の中にある快感も自転車の魅力のひとつですが、

そうではない勝手気ままに日常の延長で乗れる自転車の方が自分は好きなんです。

なんか壮大になりすぎて何が言いたいのかわからなくなってる節がありますが、

ともかく旧stragglerが担っていた曖昧さの中の速さの領域を少し犠牲にして”豊かさ”を色濃くカバーしてくれているのがDISC TRUCKERだと思うんですよね。

 

その曖昧さのパラメーターのかたちはそのままに、少しだけ円をスケールダウンして担ってくれているのが、
*SURLY* preamble (XS)
*SURLY* preamble (XS)

Preamble (XS)

このPreambleだと思っています。概ね取り付けられるパーツは旧stragglerと同一、大きな違いとしては

・フレーム形状がMTBライクな後ろ下がりのものへと変化

・原則ギア付きのみ

この2つかと思います。

前者はクラシックなフレームの形から少し変わるのでそこは好みが分かれそうですが、
*SURLY* straggler (38)
*SURLY* preamble (XS) (上:最小サイズのstraggler 下:最小サイズのPreamble)

ステアリングを司るこのヘッドチューブが長く変化、旧stragglerは逆に前傾ポジションも作れるべくここが短めになっています。

ただ欧米人と比較して手足はさして長くない僕ら日本人、欧米人の前傾姿勢と僕らの前傾姿勢の度合いは少し異なり、

ここが短く無いと俺の私のSURLYは成立しないんだ!なんて方はほぼほぼいらっしゃらないかなと思います。

*SURLY* preamble (XS)

Disc Truckerと比べると前後の車輪の距離が縮まっているのがお分かり頂けるはず。

ここにstragglerの速さにまつわる遺伝子を体現していて、現にPreambleは乗ったらピュンピュンとしたスピード感!

なんで”円をスケールダウン”という表現をしたのかというと、原則ギア付きオンリーであること、

そして昨今スタンダードな高姿勢が基本姿勢のフレームということで単純な”叶えられる量”という部分では狭まっているから。

*SURLY* preamble (XS)
*SURLY* preamble (XS)Preamble (XS)

やれる幅が狭まった=スケールダウン=悪いということではなくて、

stragglerが生まれてからのフィードバックをかき集めたSURLYなりの必要十分を突き詰め “ブラッシュアップ” した結果であり、それはネガティブなことではありません。

この取捨選択に自転車遊びの天才であるSURLYの美学を感じますし、彼らはいつも先取りし過ぎているのでまだまだ僕らはPremableの良さに気づけていないだけ。

きっと数年後に、っぱPreambleなんだよなぁ〜!と言っている未来があるのですな。

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こうしてstragglerのモデルチェンジが行われた現代、血統を受け継いでるのはこの2台だと自分なりに思います。

旧stragglerはあまりにも多彩すぎたので無くなってしまうことはもちろん残念ではありますが、

今ならサイズによっては手に入るラストチャンスになるので気にしている方は手にして欲しいですね。

 

手に入らなくなった後も遺伝子配列が少し異なる曖昧さの血統を継いだ上記モデルがあるのでそれまた気にしていただけたらなと。

 

今回はこの辺で

 

それではー

 

いっしゅう