お疲れ様です。カツオです。
突然ですが、リリース作品に「◯◯Remix」が収録されていたら、その曲聞いてきましたか?
私の返答は、申し訳ないのだけど、No。
Remix音源まで聴かないことが大半でした。 今までは…
というのは、この度、25年前のあるJ-POPの楽曲から、至高のRemix群を発掘したことをきっかけに
「Remix音源もちゃんと聞こう」と襟を正し直した曲を(強制的に)ご紹介します。
その前に、自分の音楽経歴を少々…
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私は20歳の頃にターンテーブルとミキサーを買ってからDJ=曲をつなぐ作業・所作にドハマリし、
バイト代や新入社員当時の給料をすべてレコードとクラブ徘徊に注ぎ込んでいた数年間があります。
クラブに行く理由は、ナンパでも遊びでもなく、DJのお勉強。
ハコ内で誰かと話した記憶はほぼなく、ずっとスピーカーの前に陣取りDJの所作を見ていました。
クラブに行くときは、お一人様か、友人と二人。友人とも会場入りしたところでほぼ別行動。
誰かと話した記憶で思い出せるのは、めちゃくちゃ酔っ払った女性が「火ぃ貸して〜」と言い寄ってきて固まったときのことくらい。
あのときは、必死でライターを差し出すことしか出来なかった。
「どこから来たの〜?」
「さっ、埼玉っす!」
って言ってスピーカー前に戻ってしまった。
今思いだすと、よくあの暗黒なナード期間を数年間くぐった後に、地上に戻ってこれたなと。。。
よくお勉強しにいっていた場所は、今はなき新宿のリキッドルーム。
あそこのサウンドシステムは胸をぶっ叩いてくるような衝撃のキックを受けられる上に、何時間いても耳が疲れない不思議な空間。
恵比寿のリキッドルームもいい音、出しますよね!
ちょっと前にJeff MillsのMix Up vol.2 30周年記念イベントに行きましたが、最高だった…
そんな没頭型の数年間を過ごしてからというもの、どんなジャンルでも音楽が耳に入ってくると
「おっ、この曲はこれと繋げられそうだ」
と呼吸をするようにまずBPM観点で考えるようになっていて、今も習慣化しています。
実はJ-POPっていろんなクラブミュージックのエッセンスが混ざっているので
「あれ?SMAPのダイナマイトって実は結構タイトなシカゴ系ハウストラックじゃね?」
とか気づきもあります。
ビートがタイトでスカスカ。Mark Farinaとか好きそうなOM系シカゴビートですよね。
ビートの輪郭こそくっきりしていないものの、「やっぱりプロデューサーもクラブ、好きなんだなぁ」と思いを馳せます。
平成のJ-POPは、その当時流行っていたクラブミュージックの要素が練り込んであることが多くて、改めて聞き直してみると面白いですよ。
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失礼いたしました。本題です。
皆様は、Every Little Thing(以下ELT)というアーティストをご存知でしょうか。
1996年〜2000年くらいに一斉を風靡したユニットだったのですが、現在を輝く年代には馴染みはないかもしれません。
「Dear my Friendの歌詞って面白いよね」という友人との会話をきっかけになんとなくシングルを聴き直していたとき、大発見をしました。
シングルのRemixがヤバい。
襟を正された正体は、まさかのJ-POPアーティストELTで、彼らは至高のRemixを数多く持っていることが判明してテンションぶち上がりました。
シングルのカップリングに収録されたRemixが、結構な攻めたクラブ寄りトラックが多くて、びっくり。
例えばTime goes byのRemix。
シングル曲は、とってもメロウに歌い上げるELTを代表する曲なんですが、カップリングのRemixはこちら↓
超レイビーじゃないすか?
結構ガッツリめのハードハウスやNU−NRG 系。
なんていうんですか、タイト感?
キラキラなシンセに頼らずハイハットの使い方とかベースラインで展開する感じが完全ハコ向け。
野球でいう先発投手でもクローザーでもなく、職人気質の中継ぎ投手の雰囲気。
ここ数年でまたみんきもをはじめとしたレイヴカルチャーが復活しているみたいで、
ワンチャンそこにもフィットしそうなBPMと質感。
いやー、ちゃんとしたクラブのサウンドシステムで聴いてみたい。
きっと、輪郭がくっきりしたキックをいただけるのでは…
そして極めつけは、Over and Over。
Time goes by と同時期のELTを代表するメロウな曲だと思うんですが、そのRemixがこちら↓
これってもしかして…
私の大好きなUNKLEの名曲、Guns Blazingをサンプリングしている!?
ですよね?
いやー、今聞いても色褪せない。ビートもラップもかっこよすぎる。
全盛期のアーティストの大事なシングル曲に、こそっとカップリングでこのビートを忍ばせるって、とても勇敢な行動というか。
提案したリミキサーにも、採用したレコード会社にも、拍手を送りたい。
J-POPガチ勢にサブリミナル効果のようにアブストラクトHIPHOPを布教させようとしていたのでは…なんて考えていたら、ワクワクしてしまいました。

「Remixだけしか流せないパーティー」とか、デイイベントでやりたいなぁ。
サッカーのオーバーエイジ枠みたいに、1DJにつきオリジナル曲は1曲まで、とか決めて。
みんなが「こんなRemix見つけたぜ」って持ち寄って、クラブのサウンドシステムで聞いてみたい。
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この大発見で何が言いたかったかというと、楽曲に限らずリリース物はちゃんと隅から隅まで楽しまないと、すごく勿体ないことしてるかもなぁ、という気づきです。
クリエイターにリスペクトを。そして、あんまり気に入った曲でなくてもRemixがあればしっかり聴こうと思った次第です。
ちなみに私にとってのRemix心のベストテン第一位は、電気グルーヴの虹(Mijk Van Dijk for Girls Remix)です。
ん〜、浮遊感。
そして少し話はズレますが、8cmシングルCDに必ずと行っていいほど収録されていたInsturmental(昔で言うカラオケバージョン)、データ化しておけばよかったなぁ、と後悔。
いろんなマッシュアップのネタに使えますよね〜
以上です。
もやもやしていたことをこんな貴重なところで吐き出せたことに感謝いたします。
ここまで駄文に付き合っていただき、ありがとうございました。
皆さんの好きなRemixをお伺いできるその時まで、元気でいようと思います。
それでは、現場復帰いたします。