今年も盛況を見せたポートランドで行われたハンドメイドバイクの祭典、”MADE”。

画面のこちら側から海の向こうのビルダーの熱風を浴びていたビッグファンがわたくし。

上馬店より一周です。

MADE 2025-1

(先日のシャミさんのブログを一読頂けたらと)

ハンドメイドバイクの天下一武道会と言っても過言でない今ショー、

アメリカ全土をはじめ国外からもこの場でカマしてやろうとフレームビルダー達が集結します。

MADE BIKE SHOW 2025 PortlandMADE BIKE SHOW 2025 PortlandMADE BIKE SHOW 2025 PortlandMADE BIKE SHOW 2025 PortlandMADE BIKE SHOW 2025 PortlandMADE BIKE SHOW 2025 PortlandMADE BIKE SHOW 2025 Portland

そんなバイクの中でも今回大きな話題のひとつとなったのは”32er”でしょう。

現代の大ぶりなホイールサイズである29erよりもさらに大きいホイールサイズを用いたコンセプチュアルなショーバイク。

写真はFalconer製の32erハードテイル、ASTRAL製のこのショーの為に作られた32erリムにワンオフのwhite ind製のシングルスピードブーストハブとコグが。

(削り出し感満載のコグすげー)

MADE BIKE SHOW 2025 Portlandシートステーにシフトアウターの受けが付いていることからリアエンドはディレイラーが後付け出来る仕様になってるっぽい。

ショーの状態ではシングルスピード特有のシンプルな状態を魅せる為にハンガーなしのUDH的な”受け”になるモノをおそらくアルミを削り出してワンオフで作っているんだろうなと予想します。

ショー限定の自転車としてだけでなく、その役目を終えた後も日々乗る乗り物として、道具として乗る為の一手間。

でもショーバイクとして打ち出した時もショーバイクとしてヤバい!と思わせるちょっとした工夫。

コレを成立させるキャメロン・ファルコナーの天才っぷりがバイクを通じてビシビシと。

BBはおそらくですがwhite indのプロトのエキセントリックBBっぽい?(おそらく一昨年のBlackCatのショーバイクでも使われてたやつ)

MADE BIKE SHOW 2025 Portland(ちょうどリアホイールと被ってるところに居るのがビルダーのキャメロン)

white industriesのCEOであるAlec White氏の為の1台、コンポーネントメーカー中の人の職権濫用をしまくられて用意されたパーツ群が盛り込まれたスペシャルな1台になっています。

こういう時に普段やらないようなこと満っっ載で1台形にしちゃうノリが最高ですね。こういうの見る為のイベントだよなぁ〜!!!なぁ!!!!

ハンドルはキャメロンの友人でもあるタイラー、BTCHN製のアナダイズドされたTi bullmoose barがスペシャルなワンオフパーツ達の中でも埋もれず輝きを放っていました。

 

そんなBTCHNも同じく32erのバイクを作成して話題に。

MADE BIKE SHOW 2025 PortlandMADE BIKE SHOW 2025 PortlandMADE BIKE SHOW 2025 Portland(どうなってんだコレ。。。)

MADE BIKE SHOW 2025 Portland(こちらビルダーのTyler Reiswig)MADE BIKE SHOW 2025 Portland
MADE BIKE SHOW 2025 PortlandMADE BIKE SHOW 2025 PortlandMADE BIKE SHOW 2025 PortlandMADE BIKE SHOW 2025 PortlandMADE BIKE SHOW 2025 Portland

Lonesome Doveと名付けられたこのドロップバー32er。

昨年MADEのショーバイク、フラットバーグラベルでも採用されていたミニマルなスライダーエンドが採用された1台。

ハンドルバーはステム一体型のBTCHN製ドロップバー、フォークはPVD製の32erのホイール径に合わせた特別設計のレングス&エンド幅のリジッドフォーク、BB→チェーンステーのヨーク部分もオリジナル。

フレームのみに限らず、フレーム作りの為のハードウェア全般すらをも生み出すエンジニアとしての側面も感じる技術力の高さが今回も垣間見得ました。

毎度やべぇタイラー!イカれてるのか?うん、そうか、イカれてるのか。

MADE BIKE SHOW 2025 Portland

このドロップバーよりも少しレングスの長い、マッチペイントが施されたハンドメイドステムも横にポツンと。

フェイス&コラムまでのパイプ部分はParagon Machine Works製の22.2mmクランプの新作。

31.8mmクランプのものがハンドメイドバイクシーンで根付いたモノから派生した22.2mm、自身が作るハンドメイドハンドルバーに合わせて作られていました。

ステム一体型ドロップバーは皆んなを驚かせるショースペシャルで、飽きたらこのステム使ってバーハンドルで乗るんだろうなきっと。

シングルスピードながら本来異なる前後のホイール規格を揃え、前後輪を入れ替えてギア比を変更出来るようにというギミックは昨年のMADEでPASS AND STOWブースで試乗させてもらった某BUSH MASTER(上写真)を個人的には思い出した1台でした。

タイラーも好きなバイクの1つっぽかったし、多少なりともインスパイアを受けているのかしら。

昨年のバイクも見所満載でしたが、今年のバイクも見所満載過ぎていやはやどこに目をやればいいのやら、、、

現物見て来たアメリカ出張組が羨ましいなぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!

、、

、、、

そんな独自路線で進化をし続けるBTCHNのハンドメイドプロダクト、海をどんぶらこして久しぶりにBluelugに着弾しましたのでお知らせをば。

歯抜け状態になっていた、いつものバーハンドル4種、FLATLOW RISERHI RISERFLAT TRACKERが揃い踏み。

タイラー自身がベンダー(パイプを曲げる機械)を駆使して、各部寸法を一手間一手間測りながら作成するハンドルバー達は耐衝撃性に優れ耐久性を重視、強力なパウダー塗装が施されたクロモリ製、

しなやかで路面凹凸の衝撃をいなす、ならではの鈍く光る質感とタイラー自ら仕上げを手がけるランダムな”OMAKASE”フィニッシュの総柄アナダイズドとプレーンな仕上げが選べるチタニウム製。

各型2種の素材がラインナップされています。

MADE BIKE SHOW 2025 PortlandMADE BIKE SHOW 2025 Portland

初着弾となるのはラメが施されたバスボートペイントで真っピンク with ラメ!なHi riser。

今MADEのショーバイクの1つ、タイラーのパートナーが駆る軽量MTBである”DOLLY WAGON“。

特徴的なパイプワークが施され、ブルムースバーのアングルもスペシャルなワンオフ。

土の上を走るライドに長けたタイラー監修であろう各部パーツも抜かりなしなこのバイク、メインのショーバイクでないにしろこちらも作り込みがえぐいのですな。

このバイクで採用されていたカラーリングをハンドルバーにも。

32erの大きなインパクトの影に隠れているようで全然隠れていない1台でした。

MADE BIKE SHOW 2025 Portland

こちらがパートナーのJadeさん。

この方昨年のMADEブースでもいろんなところで写真撮ってたけど底抜けに明るい方でタイラー同様元気もらえちゃう、人間太陽みたいな人。

Lonesome DoveとDolly Wagonにも採用されているヘッドバッジのデザインは このJadeさんの腕のタトゥーからきているそうな。

MADE BIKE SHOW 2025 Portland昨年はFalconerのカンチCXに乗っていた記憶があるけど、今年はRock Lobster製のバイクで来ていたみたい。

このバイクもすげーな。。。

MADE BIKE SHOW 2025 PortlandMADE BIKE SHOW 2025 PortlandMADE BIKE SHOW 2025 Portlandタイラーと二人でこのタンデムバイクに乗っている様子がSNSでチラ見えしていて最高にピースでしたね。

 

 

 

この投稿をInstagramで見る

 

Allez LA!(@allezlabikeshop)がシェアした投稿

こちらも初着弾、変人の為のハンドルバー“weird ASS BAR”

フラットバー用のブレーキレバー、シフトレバーを使用してドロップバーポジションを作れちゃう変わり種のこのハンドル。

SURLYのcorner barに似ているなんて声が聞こえてきそうですが、WABの方がブレーキレバーまでの遠さがより近く、ハンドルの末広がりが小さく、”ツノ”が長く(ブレーキレバーを高く遠くできる)なっています。

是非MTBにカチコんで変人になりましょう。

*CRUST BIKES* the dreamer (S)

そして部材の都合で入荷タイミングの少ない“Ti drop bar”も久しぶりに着弾、

加工の難しいフルチタニウム製、L字部分は3Dプリンタで作成されています。

パイプの”曲げ”のみで作られることの多いドロップハンドルですが、今ドロップバーは5つのパーツを溶接することでこの形を実現しています。

上ハン部分は端にいくにつれてまんまるのパイプを平たく潰す加工が施され握りやすく、

そして3Dプリンタ部分のL字も平たく手が置きやすくデザインされ、バーエンドバーよろしくな形状になっています。

BTCHNのハンドルバーのラインナップの中でもタイラーの技術力の高さを体現する代表的な製品のひとつかと。

そしてそのドロップバーと双璧をなすのがこちらの”Ti bullmoose bar“、

ヘッド角の寝ているモダンなMTBに取り付けた時にグリップのアングルがしっくりくるよう”シャクりの角度”が最適化されています。

(こんな感じにプレーンに組まれたKarateにしれっとぶっ込んであるとなんかグッときちゃいますね)

ドロップバーとブルムースバーに関しては他バーハンドルと比較して製作に時間のかかるプロダクトということもあり少数のご用意です。

 

他オーソドックスなバーハンドル系はハンドメイド特有な幅の少しのバラつきがある関係上、webストアにUPしているのは一部になります。

詳細気になる方は店頭へ足を運んで頂けたらと。

そしてBTCHNコンポーネントといえばなチタンシートポストも。

2ボルトが標準となってからはじめてのオフセットなしのチタンシートポストが初入荷。

(オフセットありももちリストックしています)

igメイキングムービーの細かなパーツの仕上げ、そして組み合わせて製品になっていくサマは見応えありです。。。

今回入荷数の少なさから店頭限定のパーツがこちら。

ぱっと見なんのこっちゃなパーツですが、一昨年のMADEのショーバイクでも使われていたこのパーツ。

MADE BIKE SHOW 2023親交の深い同郷チコのPaul component、BOXCARステム専用のライトマウントです。

よりシンプルにライト類がステム周りに取り付け可能になる専用パーツはハンドメイドならでは。

フォーク側にマウントするモノが何もないシンプルなフレームに如何でしょうか。

個人的にもマイバイクで使ってみていますがいい感じ。

はじめにマウント側のボルトを締め切ってから逆サイドを締めるのがポイントです。

6bolt BOXCARの仕様も用意されていますので、お使いのBOXCARに合わせて選んで頂けたらと思います。

*CRUST BIKES* the dreamer (S)

また前回入荷分が即完売だった旧Paulクランクに専用設計されたクランクアダプターもご用意しています。

こちらも例に漏れず極少数。webでも初解放、早いもの勝ちです。

最後にMerchを今回もご用意。

お決まりのキャンプキャップはそれまでロゴパッチが刺繍されていましたが、今回からボディに直接ロゴ刺繍のタイプに。

コーデュロイのキャップも同様に。カラーリングがBTCHNバイブス、、、ハンドルバーお使いの方は是非マストで手にしてください。

 

毎度ドキドキする、新たなラインナップも交えて到着するBTCHNのプロダクト。

MADEでもびっくり箱のようなショーバイクで皆んなを驚かせるのが大好きな、タイラーの人柄を表すプロダクトたちを楽しんで頂けたらなと。

キャップのメイキング(笑)ムービーでお別れ。

ではでは