こんにちはこんばんは。
代々木公園店サンバです。
先月末に金子さん、シャミさん、サブさんと一緒にアメリカ西海岸のポートランド&サンフランシスコに出張に行って参りました!
想像を遥かに超える現地のパワーを前に人生10回分ぐらいの濃度の自転車経験をさせていただいてきました。
お伝えしたいことは沢山あるのですが焦らず一つずつ。
本日は一週間の行程の中でも特に楽しみにしていた1日を。
サンフランシスコ郊外に位置するポイントレイズステーション。
ゴールデンゲートブリッジを渡って車で1時間ほどの小さな街にそのお店はありました。
奥にちらっと映る黒と白の看板。
バイクショップであり自転車ブランドであるBlack mountain cycles。
山に囲まれた静かな街の片隅にひっそりと佇む平屋の建物。
僕が自転車に乗り始めるずっと前からここでフレームをデザインして世に発信していたんだなと思うと畏敬の念が湧いてきます。もはやパワースポット。
中に入るとすらっと長身のマイクさんが出迎えてくれました。
正直本当に憧れていて大好きなブランドなのでめっっっちゃ緊張しました。(顔がこわばってます笑)
初めて対面でお話しすることができましたが、イメージ通りのどっしりしていて静かな情熱のある方でした。
寡黙な性格を想像していましたが自転車の話をしていると打ち解けてきてちょっとおどけてみたりとフランクな一面もあったり。
今回の出張ではマイクさんがどんな道を走って自転車を設計しているのか理解したいという裏テーマがありました。
お店の近くにライドを楽しめるところはある?と質問してみると提案してくれたのが街から30分ほどのオンロード、その後山の上のキャンプ場に続く林道に入るルート。
上からの景色もいいしFire roadだから走りやすいよ!とのこと。
乾燥していて山火事が多いカリフォルニア州では火災が起きた時に素早く山の上に登れるように整備された山道がたくさんあって、そんな道をFire roadと呼ぶみたい。
ハイキングや自転車のライドに使う人が多いみたいです。
なだらかですが軽い起伏がある砂利道がウネウネと。
乾燥した空気と北アメリカの大自然を噛み締めながら登っていきます。鹿の親子も見かけました。
道中で何度か真っ黒の木を見かけましたが後で聞いてみると山火事の跡だそう。
20分ぐらい進むと空がひらけて遠くには海が見えました。
降りてきたあとに金子さんがぼそっと、「アメリカの人たちもこれを楽しいって思ってるのが嬉しいね」と言っていてハッとしました。
地球の反対側でも僕らが普段日本でしているのとそんなに変わらないライドを楽しんでいる人たちがいて、そんな人たちが作ったフレームを手に入れることができて同じように乗ることができて。
今回ポイントレイズにあるマイクさんの”いつもの山”を走ってみて良い意味でおんなじじゃん!と。
勝手に向こうの人たちはものすごいアドベンチャーライドをしている想像をしていましたが、近所の山でのんびり〜なルートにとても親近感を感じました。
お店に戻ってきてマイクさんにあの道を走るならどの自転車ですか?と質問してみたらMod zeroかLa cabraだねと。
マリン群の人は近くに良いトレイルがたくさんあるのにわざわざ車で自転車を運ぶけど、Mod zeroやLa cabraみたいなバイクは林道までのオンロードも快適だから自走で完結するライドに向いているよねとのこと。
個人的にはLa cabraの単語が出てきたことが意外でしたが、日本のこぢんまりしたトレイルでLa cabraに乗るのも全然リアルってことじゃん!と勝手に解釈して嬉しくなったり。もっとLa cabra乗り込みたい。
営業日にお邪魔したのですが、通りがかりのサイクリストが入れ替わり立ち替わりチューブを買いにきたりメンテナンスをしてもらいにきたりと言った感じ。
アポイントがあるけど全然来ないからお昼を食べに行こうと最近街で流行っているという新しく出来たタコス屋さんに。いや大丈夫なんすか!
日本の個人でやってる自転車屋さんみたいなゆっくりした時間が流れていました。
マイクさんとも一緒にライドに行きたかったのですが残念ながら今回は叶わず。
代わりにビルド動画(世界初?)を撮影させていただいたのでこちらの公開もお楽しみに。
帰り道ではマイクさんがいつも走っているボリナスリッジトレイルへ。
先ほどの裏山とは違って見渡す限りの広大な放牧地に延々と続くサラサラの土の道。
ここが最高に気持ちよかった!
自分の悩みなんてちっぽけに思えてくるtheアメリカな広大な大地に、”自転車に乗ることは私のヨガです”というマイクさんの言葉が重なりました。
長くなってきたので今回はこの辺で。
ヨヨコーサンバでした!
Thank you very much, Mike-san!