上馬店のタニです。
今日は(も)Rivendellのことを書きます。最近ずっと考えていたことです。

この前のカネヤンブログがとっても良かったです。

サンフランシスコというアスファルトと山と海が背中合わせの『街』を視点にしたRivendellの在り方、乗り方、遊び方。
RIVENDELL SHOP TOUR 2025
そして「坂の街」を滑空するイメージRoadiniの存在。

そして昨日のデジくんのブログがとっても良かった。
*RIVENDELL* charlie h. gallop (49)
デジくん(と奥さん)のCharlie H.Gallop

このCharlieが実は一番東京に向いているフレームだし、一番BLUE LUG向きだし、エブリデーバイクに向いているフレームである、「ニューCHEVIOT※1」なんじゃないかという解釈。


(※1:これがグラントさんのCheviot。ずっと心の底でお手本にしてるバイク)

どれも僕らが「細Riv」なんて呼んでいるモデル。タイヤの最大クリアランスが45mmくらいで、どちらかというとマウンテンじゃなくてロード寄りのRivendellたち。

・・・数日前まで”ジェネラルバイク”のブログを徹夜で書いていた人間とは思えない人格破綻ぶりですが、僕は今猛烈に「細Riv」のことを考えています。その理由から書きます。
*RIVENDELL* charlie h. gallop (49)
これは僕のCharlie H.Gallop。38mmのオンロードタイヤで街の中をスムーズに移動できるバイクが欲しくって組みました。

だってTOKYO-凍狂-にはツインピークスもタマルパイアス山も無いから。

僕はブルーラグの中ではRivendellでオフロードに乗りに行く方だけど、ライドに行くのはもっぱら県外。99%舗装のこの冷凍都市で、ほぼ毎日走るのはアスファルト、メインは通勤、デジくんもブログに書いてたけど、東京に本当にフィットするのは細Rivだと思います。
*RIVENDELL* clem smith jr. (52)
もちろん太いオフロードタイヤを履いたRivendellの格好良さは120%理解できるし非効率で合理的でなくても大好き、街でも乗っちゃう。日本での太Riv大魔神であるという自負すらあるし、やっぱりCLEMを愛してる。

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なので「細か太どちらか白黒つけよう」ということでは決して無いのですが、、

それでもブルーラグでは「太RIV」の方が人気があって「細RIV」が過小評価されてるな、と感じるので、Rivendellヲタクとして奮起、この「細RIV考察」に至ったわけです。
*RIVENDELL* charlie h. gallop (49)

Charlie H.Gallopはアメリカではプレセールで即完売、でも日本ではAtlantisやPlatypusの方が人気があります。この温度差はなんだろう?日本に向いてるはずなのに??

・・・自意識過剰みたいで気恥ずかしいですが、もしやこのフレームの本質や、本当の良さを日本で伝えきれなかったのは、このフレームが初登場して最初にブログを書かせていただいた僕に責任の一旦がちょびっとあるのかもしれない、僕の文章力、語彙力のウンチさがお客様にも各店で接客をするブルーラグの仲間にも誤解なイメージを植え付けてしまったのかもしれない…という自責の念がモッコリ膨らみ辛いので、今日は弁解していきます。

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初入荷ブログでも書いたつもりだったのだけど、本来Gallopのコンセプトは「非ドロップバーロードバイク」です。

軽くてスイスイアスファルトを進むバイクが欲しいけど、ドロップハンドルは大袈裟だし必要ないよね、っていう人に向けてデザインされました。

フラットバーやスイープバックバーに最適化されたロードバイクで、例えば彼女や奥さんが乗るにもピッタリで、本国ではスタッフWillの奥さんの名前をとって”レイチェルバイク”なんて呼んでたそう。つまりデジくんのバイクがど真ん中の組み方なんですな。

でもタニさん、ハメを外してしまった。

本国で試乗させてもらったこのドロップハンドルテスト用の機体が格好良すぎて、乗り心地の軽快さに感動しすぎて、そっちに引っ張られてしまった。

そして日本に帰った僕はCharlie H.Gallopの応用編「ドロップハンドルでも組めないことは無い」という本来少数派であるべきビルドを敢行。初お披露目のブログでそのことメインで露出してしまった。
*RIVENDELL*charlie h. gallop (49)
該当の2サイズのうち、小さい方を選んでドロップハンドルアルバスターシュバーで組む方法。

もしかしたらこの先入観を、お客様にもブルーラグ皆にも与えてしまって、Charlieの魅力のもう「半分」をお伝えしきれんかったのでは無いだろうか。

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もちろんGallopはこの少数派の組み方をしてもめちゃ調子良いということも強調しておきます。この「ロードバイクなのにステップオーバートップチューブ」ってルックスも格好良くて、それに共感してくれるお客様いっぱい来てくれて、Charlieを組んでいただいてとっても嬉しかったのですが!
*RIVENDELL*charlie h. gallop (49)
(この方のCampy組も超イケてる)
*RIVENDELL* charlie h. gallop (49)
*RIVENDELL* charlie h. gallop (49)
*RIVENDELL* charlie h. gallop (53)
このドロップ/アルバスターシュGallopの同志の皆さんと僕は、少数派の異端児でなければいけなかったのに、このイメージが先行しすぎたのかもしれません。。

なので「王道」というか、本来このフレームで多数派であるべきビルド、伝えきれていないもう半分のビルドをもっと日本でお伝えしなきゃ、という思いに至ったわけです。それが伝わっていれば、このコンクリートジャングル東京ではPlatyやAtlantisにも負けないフレームのはずなんじゃ!と。
*RIVENDELL* charlie h. gallop (53)
例えばこのチューヤンのビルド、これ完璧。これぞCharlie H.Gallopの姿だと思います。
*RIVENDELL* charlie h. gallop (53)
これにバスケットや必要なものをつけてもよし、非日常に攻めていくフレームではなく日常にも寄り添ってくれる側面も伝えたい。

もしオフロードライドやたくさんの積載ツーリングの予定がなければ、PLATYPUSより軽くて、速いエブリデーバイクになります。

そしてこれはグラントさんの私物Gallop。

大きめフレームサイズを選んでハンドルはChoco Bar。リラックスポジションなのにピューっと速度が出る感じ。金属のラックを使わないラックレススタイルに、フルフェンダー装備で雨でも通勤スタイルで乗っておられる。

また、このステップオーバートップチューブデザインにより「大きいサイズに乗れる」=「小柄な人も乗れる」というのも大きな長所です。これがグラントデザインの真骨頂。AppaloosaやAtlantisで46サイズになってしまう方も、Charlieなら49サイズや53サイズに乗ることができるわけです。

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この王道の組み方と、先述のニッチな組み方、「どっちが正しい」という話ではありません。「どっちも正しい」くて、片方しか魅力をお伝えできていなかったと思うので、王道の方で組んでくれたお客様のGallop達も格好いいのでいっぱい見てください。
*RIVENDELL* charlie h. gallop (53)
*RIVENDELL* charlie h. gallop (49)
RIV系ハンドルで一番フラットバーなWavie Bar
*RIVENDELL* charlie h. gallop (61)
先日もブログに載せた、大きめサイズでスイープバックバー。これとても格好いい。

・・・どうでしょう、どれもとても格好いいし、自分の街を、通勤路を、舗装路のライドを気持ちよく走るところが想像できると思うんです。

最大積載量は多少違えど、やっぱこのグラントさんが昔乗ってた憧れのバイクの、血統書がついたフレームだと思うんです。ウエンツが奥さんと兼用で僕の49Gallopを狙ってるそうなので、僕も大きなサイズで買いなおそうかな。そして試乗車を組んで、非ドロップバーなCharieを普及していきたい。

もしもご自身の自転車ライフ、生活圏を鑑みるに「たしかに細Rivの方が合うのかもな」とよぎっていただけたら、Charlie H.gallopを候補に入れていただけたら嬉しいです。

最後まで読んでくれた方、本当にありがとうございます。タニでした。