こんにちは
上馬店より一周です。
先週、年一Bluelug行事の地獄の棚卸しを経ました。
バーコードを読み取るマシンの「ピッ、ポー」の読み取り音が未だに脳内リフレインしています(ガチで2千回くらい聞いた)。
棚卸しによってそれまで無かった判定になっていたモノが復活(逆にボッシュートも)、なんてことがままあったりするのでコレ欲しいけど在庫なかったんだよなぁ、、、
なんて思っていたモノがある方は弊社webストアを改めて巡回してみても良いかもしれません。運が良ければソレが見つかるかもしれませんし、
棚卸し直後は自分が思う”宝”を探すべく在庫を血眼でチェックしているスタッフも居たりします。。。(私)
、
、、
、、、
Platypus (50)
最新ロットが着弾したPlatypus、新ロットの2色も素敵ですがこちらは1個前のロットであるマスタード。
それまでClemのコンプリートバイクに乗られていた方の載せ替えベースとしてPlatyを選んで頂きました。
Clemの良さである歩調のマイペースさ、逆にアクティブなバイクもお持ちのオーナーだからこそなそれに引っ張られて今どうにも気分でなくなってしまったという経緯があり、
フラットバーグラベルさながらな、よりアクティブな歩調感なPlatyに載せ替えようと。
(このWillの写真ズルいな〜、風景もそうだしこんなの欲しくなっちゃうじゃん)
そんな本国のようなフィールドを夢に見つつも、こちらのオーナーの日常のフィールドは東京の街中でありご自身の生活圏内にしっかりとフィットするようなパーツチョイス。
前Clemから活かすところは活かしつつ前後に走ればひかるダイナモライトをON、毎日朝夜と通勤で使う上でダイナモライトはこの上ないストレスの無さで欠かせない装備。
そしてふとした時に増えてしまう日々の買い出しにも対応すべく前後ラック&バスケットもセッティングして週6乗るエブリデイバイクとして進化しました。
SKSの泥除けもこのタイミングで追加してエブリデイオブエブリデイな1台へと。
隠し持たれていた、先日の別注BROOKSをしれっと盛り込んで頂いたのが嬉しいところですね。
僕らママチャリカルチャーが幼少の頃から馴染んでいる日本人、どうしてもこのステップスルーの見てくれからママチャリの延長線上のまったりマイペースな乗り物をイメージしてしまいますが、
Rivenllの中でもジェネラル(万能)バイクなPlatypus、いい意味でそんな予想を裏切る1台になっているので気になった方は各店にご用意している試乗車に乗ってみてくださいね。
日本のRivendell伝道師である谷さんのブログも合わせてドウゾ。
まもなく19時からはオンラインストアにて今ロットの2色が販売スタートになります。
ニチニチソウことPeriwinkleとLime oliveの2カラー、どちらもドロドロに汚してビューセージを存分に楽しんで頂けたらと思います。
ROAD (50)
Molteni OrangeのBlack Mountain Cycles ROAD。
ダークブルーとの2色展開のこちら、今のところ象徴的なこちらのオレンジがやや優勢でしょうか。
それまで某C社のキンキン系ロードバイクに乗られていたオーナーが持たれていた、軽いけれどクラシックな細すぎるタイヤクリアランスであったりと専用規格が用いられたカスタム伸び代の狭さであったり、
ストイックな前傾ポジションを生み出した際にのみ車体のバランスが良く、実際乗って快適なポジションにした際のん?なんか思ってたのと違うな、、、感であったりと、
永く乗っていく上で障害になっていた箇所を全てクリアにしてくれるのがこのフレームの存在でした。
パーツは少し前の時代の良いグレードのパーツを使って組んでいるのに、いざ心身ともにフィットしないとあらば乗らない、、、、というのは自然な流れで。
このバイクの最も大きな特徴であるクラシックなリムブレーキロードバイクにも関わらず最大35Cの太いタイヤクリアランス、
今回はContinentalのタフ系オンロードタイヤの金字塔であるGatorskin。この絶妙なボリュームタイヤが生み出す乗り味のバランスとルックスのクリーンさは無二。このフレームを体現する部分です。
もとはシクロクロスバイクのレースがオフシーズンの時に使うオンロードタイヤとしてのニュアンスが強かったのかな?と思いますが結果的に時代を先取りしていたこのタイヤ。
そしてそんなボリュームスリックタイヤに合わせたニッチな”ミディアムリーチキャリパーブレーキ”はVeloOrangeの銘品キャリパーブレーキを採用しています。
このバイクにピッタシカンカンなこのブレーキ、脚が長いことによる制動力の低下をカバーするアルミ削り出しのボディ、優秀なブレーキシューの組み合わせは非常に心強く。
この1台を形にする上でタイヤとブレーキは優先度高めなポイントになるかと思います。
ハンドル周りはマイROADでも使っているALL ROUND BAR PLUS。ストイックでなく自然な位置に配されているブレーキレバー位置であったり、
クラシカルなフレームに馴染みの良いハンドルの曲げは秀逸、はじめてのドロップバーや非ストイックドロップだったらいの一番にこちらを試して頂きたいですね。
そしてステムはTHOMSONのロード系ステムG2ステム。
全体的にスリムで削り込まれ、ボルト数の少ないシンプルなこのステムは細身のROADにもズバっとハマります。
こちらのオーナーのように今の気分にフィットせず乗らなくなってしまっていたクラシックロードバイクの受け皿として、なんて載せ替え方はお手本のようなビルドサンプル。
きっと全国各地の納屋にそんなバイクが星の数ほどあるのでしょうが、、、
おじいちゃんやお父さんが若い頃に乗っていたロードバイクを譲ってもらったものの、どうにも合わず乗らなくなってしまうケースはあるあるかなと思います。
そんなバイクを日常にアジャストしてくれるこのフレームへ載せ替えて新たに命を吹き込んでみては如何。
Rambler SL (S)
自分が自転車に乗り始めたくらい(10年ちょい前)からの仲の方、を1から組みで初担当させて頂いて自分の中ではちょっとエモい思いだったこのRambler SL。
Bluelugで働き始めてからずっと自転車組ませてくださいよ!なんてお話していたものの、それからなかなかな月日が経ってしまっていることに少し驚きですが、こうして無事にお渡しできて安心。
なんか不思議な気持ち!あれから時間がとっても経ちましたねOGWさん。
そんな溜めに溜めての1台とあらば、パーツは妥協なしでと張り切った構成で組ませて頂いたのがハイライト。
コックピット周りはWILDEのCardinal Barをベースにアーバンクルーザーな1台として。
ステムはもちハンドルに合わせてハンドメイドハンドル特有な22.2mmクランプサイズに合わせたBOXCARを。
シムなしでバチッと合うこの箱型アメリカンなステム、現行ロットはハンドルを掴む部分は6ボルトに置き換わっているのですが少し前にキープした4ボルトタイプをゲットして頂いて。
BMXスタイルのハンドルバーを使うとなればグリップはOURYのフランジ付きのタイプがやっぱりしっくりきますね。
ギアードバイクの場合はシフトレバーとの干渉もあるので、特徴的なフランジ部分をカッターでピッとカットしてあげています。
ギア周りはWhite indのVBC30、フロントダブルクランクの見た目の美麗さはやはりこのクランクがダブルクランク界でベストなのは未だ揺るがないと思います。
そしてメカニカルブレーキ界のベストといえばPaulのKlamper、アルミ削り出しボディの精度の高いがっしり感が生むストップパワーの強大さは非常に頼もしい存在です。
油圧ディスクブレーキのような制動力と呼ばれて久しいですが、Equalのようなライバルも現れてこの2大勢力の勢力図はどうなっていくのか。
Paulとあればカラーマッチングされたシートカラーとシートポストも合わせて。やっぱりこの辺はマッチングで使いたいのが漢ってもんです。
しれ〜っとブレーキレバーは新作のCanti lever の”short”を使っています。
レバーを掴む部分までの距離が短く、僕ら手の大きくない人種にもバッチリなサイズ感に。これ地味に嬉しい。
日本人の中でも手の大きさが平均以上の方は従来のCanti leverでいいかと思いますが小さめの自覚がある方はショートモデルの選択は有用かなと。
店頭で是非触れてみてください。結構違いますので。
今自分がこうしてメカニックを続けているのはきっとこの人達のおかげだなぁ〜
なんて思う方が何人かいらっしゃるのですが、その内のお一人に10年越しくらいに恩返し出来たのが冥利に尽きます。
今度一緒にどっか乗りにいきましょう!
今回はこの辺で
それではー