上馬店のタニです。
もう1ヶ月経ってしまうのか、時の流れが早くて怖いです。
ビジネストリップで来日していたRivendellよりグラントさんとWill。あー緊張した、野球少年にとってのミスターなのよ。AJAX下部組織にとってのヨハンクライフなの。
急遽の告知で短い時間でしたが、グリーティングに来ていただいた方本当にありがとうございました。
「日本であなたが作ったバイクに乗ってる人たち、素敵でしょう?」ってグラントさんに見せれた気がして、鼻が高かったです。
(この日の模様は、RIV本国のコチラにまとめてくれたのと(光栄)、うちのFlickrでも見ていただけます)
なかなか”飛行機に乗って”日本に来ることがないグラントさんだけど、すごく楽しんでもらえたようなので、また日本に来てくれないかなあ、というのは僕の願望です。次回はもっと前もって告知して、今回会えなかった日本のRIV乗りの皆さんのためにも次の機会があったらいいな。次は200台集めて、グラントさんビックリさせたいです。
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今日はRivendell自由研究ブログです。
Rivendellの魅力の一つ、友人のように愛車を呼ぶことのできる”ネーミング”と、そのモデルごとに異なる”ヘッドバッジ”。
新しいフレームがデザインされるたびに「今回はどんなバッジなんだろう?」なんてワクワクするのがRivendell乗りの恒例行事。
例えば、先日本国でプレオーダーが始まって、日本でも次の入荷が控える”PLATYPUS”はその名の通りで”カモノハシ”のヘッドバッジ。
Appaloosaもその名の通り”名馬”がデザインされていて、このバッジも人気があります。
その他、「ヒツジ」だったり「猫」だったり・・時には「船」だったり「ロケット」だったり・・そのフレームのモデル名やグラフィック、ストーリーにリンクしたヘッドバッジたちがとっても魅力的なわけです。
そんな折ふと愛車のA.HOMER HILSENのバッジを覗き込む。
「船」のヘッドバッジのAtlantisと並んで初期からあるモデルで、乗る前から憧れていたこのHOMERのバッジ。
HOMERを手に入れた時はこのバッジを愛でながら「へっへっへついに乗っちゃうぞホーマーヒルセン!」とニヤついてたのを思い出します。
・・よく考えたら何がモチーフなんだろう?
そういえば、わからん。
何かストーリーがあるのだろうか。
推理タイムが始まりました。僕の予想は、
これ。Spirograph(スピログラフ)。
「うわ懐かしい」って声を期待していますが、もしかしてこれわかる人って世代がバレるんでしょうか。若い子は知らないのかしら。
全国の小学生を曼荼羅地獄に落としいれた、ギリ学校に持っていって良さそうな魔法のおもちゃ。男女問わず取り憑かれたように鉛筆をさしてグルグルグルと、手動ビジュアライザー。
グラントさんも好きそうだし、
この「黄金回転」は「無限の運動」を意味していて、どこまでも行けるHOMERのペダリングを表しているんじゃなかろうか・・・なーんて捗る推理(考えすぎ)
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まあいくら考えても正解は出ないので、せっかく来日しているグラントさんにお聞きする機会があったので聞いてみました。
「HOMERのヘッドバッジはどんな意味があるんでしょうか?モチーフはスピログラフ??このバッジのストーリーを教えてください」
対して御大にいただいた答え。
「説明し甲斐のあるストーリーがあればよかったね・・実はもっとシンプルで、私はただこの ”A.HOMER HILSEN” の書体デザイン(フォント)が大のお気に入りなんだ」
「書体”DYER”をアレンジしたもので、ヘッドバッジにもこの書体でデザインされた「A.H H」の文字をただ目立たせたかったんだよ」
「だから、比較的シンプルな背景が必要で。気を散らす”絵”ではなく”文字”が主役になるただの ”デザイン”。私はスピログラフが好きだが、そうじゃないよ」
・・・やべー違った。考えすぎた俺、顔真っ赤です。
「その”スピログラフ的”な背景をただスケッチし、縁取りといくつかのテキストを描いてデザインしたんだ」
もう一個の推論、「A.」の横の「.」が惑星で中心のロゴを公転してるんじゃないか、という地動説もあったのですが、言わなくてよかった。俺痛い。そして、
「実は今のバッジはオリジナルではなくて、縁取りの文字は昔ラテン語だったんだよ」
と当時のバッジの写真と動画を送ってくれました。
IMG_1798 (←クリックすると御大が取ってくれた動画見れます)
これがオリジナルのバッジだそう。確かにラテン語だ。そういえばBLUE LUGに初めて入荷したウォーターフォード製のHOMER数本はこっちのバッジだったような・・変更に気がついていませんでした。
そうか、シンプルにこの”フォント”が主役のバッジだったのか。
このデカールのデザインの株が急上昇。
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謎が解けたところで、先日納車のお客様のHOMERがとっても好みだったのでご紹介して終わります。
伝統的な”HOMER BLUE”をマスターシュバーにてオーダーいただきました。
フレームサイズは47.5、股下PBH76cm〜80cmくらいの方にぴったりのサイズ。
本当は後継Albastache Barをご用意してあげたかったのだけど現在生産待ちで欠品中。。
代わりに元祖マスターシュであるRM-016を、同じく伝統的にRivendellが扱ってきたDirt Drop Stemと合わせました。どちらも今で言うビンテージBridgrstone完成車用のパーツだったもの。
このマスターシュバーの選択肢があるのも、短めトップチューブのHOMERの特権ですね。
在庫欠品が招いたパーツチョイスだったけど、結果昔からあるモデルHOMERにこのコクピットっていうのがRivendellの歴史を感じられてとてもグッときた。
新しいBAGBOYサドルバッグはバックルの位置が変わって、僕ら日本人のサドルハイトでもラックなしでつけやすくなりました。
バスケットはもちろん便利なんだけど、たまにはこのくらい軽快に。
もしくはこのオーナーはPLATYPUSもお乗りなので、日常荷物がある時はそっち、休日遠出のサイクリングはこの2号機で、という乗り分ける算段なんでしょう。
タイヤは最大48mmですが欲張らずに38mm。舗装路メインでも細くてこのくらい、〜43mmくらいが快適と思います。
左シフトはWレバー位置に仕込みました。
バーテープの色はアボカド(薄い黄緑系)にアンバーのセラックニスを重ねるとこの絶妙なピクルス色になります。
うむ、格好良い。
アルバトロスバー+バスケットでエブリデーバイクにもなるし、このように軽装で組めばロードバイクにもなる、機動力がHOMERの魅力です。
そして今回学んだ、ヘッドバッジとダウンチューブにはグラントさんが大好きなARTが由来のアルファベット。ますます好きになった、次の定休は輪行でHOMERと神奈川方面に行こうかな。
最後まで読んでくられた方ありがとうございます、タニでした。