「夏至」に助けられた。本当に。
そんなキャンプアウトだったなと振り返ってしみじみ思います。
旅の記録は電波に乗せて世界中の人々へ。
つくづく便利な時代ですね全く。
写真があれば、動画があれば、音声があれば、
経験した人が体験を言葉にすれば、
そして嘘偽りがなければ、
それはある程度リアルな事として離れた場所でも共有する事が出来るはず。
でもあくまで「ある程度」でしかなくて、
心のどこかではお互いに満たされない気持ちがあるような現。
実際に行かなきゃ得られない道のりや感触、
達成感、出会った人同士の絆。
くっさい事言うけれど、それは本当に本当にかけがえのないもの。
それはそれとして、
一言関連ワードを調べたら全部観れたり聞いたりができる、有り余る情報量が身近にあるからこそ、
俺達は想像したり、感受し難くなっているのかも知れないな、
なんて思ったりもしています。
この旅を今回、一冊に纏めようとしています。
過去に遊び半分で作っていた「BLUELUGAZINE」というZINEを、
僕らが行ったSWIFT CAMPOUTの特集として。
冊子。
一番原始的な娯楽というか、画面では無い手元にある情報というか、
それだけの事がギュッと詰まったアナログな物体には、掻き立てられるものがある。
まさかの展開になった少年ジャンプを片手に友達の家に行った感覚、
珠玉のHな本をコソコソ学校に持っていった感覚。
あの時感じたイマジネーションの爆発とか興奮とか感動とかってやっぱ、
その一冊だったからなんじゃないかって思います。
普通に写真多めの旅行記になると思うけど、それでも気になる方はご期待ください。
で、ちゃんとインターネットにも思い出を残します。
前回のブログで書いた通り、去年お招き頂いた京都のHUMHUMHUGさんへの御返しをしたくて始まった今回。
お客様だけどほぼ友人、お取引先様だけどほぼ友人、スタッフであり友人、
それぞれにお声がけして、
結果、直前で数えてみたら30人近くのご参加の大所帯に。広げた風呂敷に少し震えた…。
場所は自分の地元である山梨県北杜市小淵沢から、
北に登り長野県の南牧村を折り返して…。
という、今思えば結構なビッグライドでした。
SWIFT CAMP OUT、バイクバッグにキャンプ道具を詰めて、
世界同日にライドしてキャンプしようという趣旨のイベントだけど、
今回自分は、ライドを目一杯楽しむにはどうしたら良いんだろうかを悶々と考えていた。
スタート⇆ゴールが同地点、つまりループになるコースであれば、キャンプ道具など重いものを置いてライドが出来る。
そして帰り道はほぼ降り。これは重要だと思った。
だから空のカバンを引っ提げてのライド、
しかしPOSERとは言わせないぞ。
一日中のライド、そしてキャンプには美味しいご飯とキンキンに冷えた飲み物が欲しい。
帰り道に夕食の食材を買って詰めて戻る、その為のカバンならばそれはそれで立派な使い道。
この案、実は結構良いんじゃね?と、動き出した。
拠点から良い感じになるループのコースをGoogle MAPでいくつも引いた。
弊社先輩のティモさんと試走した一筆書きが最高に良い感じだった。ルートはこれに決定。
もう一個、僕はやってみたいことがあった。それはサポートカー。
全長約77km(マップではそう書いてたんだ!)の道のりで、
途中リタイヤやトラブルに対処できるよう、一番楽しいルートまでワープができるよう、
ローテーションで車を動かし、ルート上に待機させる仕組みは、
今後の為に必ず活かせると思い、一周が快く引き受けてくれた事で実現した。
一周、本当にありがとう。
こういったライドを、色んな人が良い感じに参加できる為、やり易くする為のアイデアや、
土台を作るつもりで今回に挑んだという事を一応書いておきたい。
そして今筆が止まり、そういえばどうやってブログ書くんだっけ?ってなっている。
時系列で追っていくのも良いけれど…、
あれだ、iPhoneを1時間スクロールしても終わらないブログになる。
出来上がって流し観たけど10分掛からないからお付き合い頂けたら。
序盤から、「とにかく登りすぎじゃない?」と参加者の方々からの優しめなクレームを頂きつつも、
同時に日常では中々体験し難い道や、
最高の景色を堪能出来るルートは満足して貰えたようで、
自分の地元を気に入って貰えて本当に嬉しかった。
少年時代の過去の色々な思い出が蘇る道や場所を、
大人になって出会った皆で走っているのはなんか、アレだった。
告白に失敗した帰り道とか、先輩にゴン詰めされた橋とか、ひとり星を観た駐車場とか、
実は人知れず胸キュンしてる自分がキモくて笑えた。
一つめの難所を超えて輪行やお車で来た人達との途中合流も果たし、
いよいよ文字通り、今回の「山場」へ。
散々っぱら登らさせられて、
挙句戻るのも酷な山奥に現るラスボスを前に笑いながら、
絶望してもなお挑んだ勇者たちを褒め称えたい。
この日、引き摺り回して本当にごめんなさい。
この時点で時計は午後16時前。行くっきゃない。
夏至マジックを信じて突っ込んだ。
向こうに見える山にまだ、魔物が潜んでいた事を誰も知らずに安堵していた我々。
そして、
登り切った。
振り返って、この人数で登って来たんだと思うと震えた。
大きなトラブル無く、まあ時間は押したんだけど、
本当に良く皆でここまで来たもんだ。ナイスガッツ過ぎて泣きそうになってた。
しかし時計を見るとちょうど17時。
感動して泣いてる暇は無い。さあ帰ろう。
最高に楽しい下り道も結構長いはずなのに、あっという間に麓まで。
早く帰らないとどんどん暗くなる焦りと、
純粋にノンストップで遊び尽くしたい気持ちが混ざったテンションで皆居たんじゃないかと思う。
山奥からの帰還。サポートカーでワープする人を見送り、
ただひたすらに降る。怖いくらいの下り坂を。
この時は18時半。夕暮れだけどまだ日が長い。
キャンプ場近くのスーパーに着いた時は20時前。
夕食の買い出し?今から作るカレーの準備?大丈夫間に合いそ?
ええ、サポートカーと、先に戻っていた別グループにお願いしましたよ…。
この日、全てが予定通りにとはいかなかったけど、
皆が無事に戻ってこれたのだからとにかくOKだ。
参加してくれた皆さん、本当にお疲れ様でした。
その日の夜の事は実はあまり覚えていない。
飲み過ぎたとかそういうのじゃなく、
とにかく皆無事に帰ってきてくれて本当に良かったって気持ちと、
張っていた緊張感がふっと抜けて半分うわの空だった。
それと、今回一緒に旅したみんながそれぞれに語り笑って過ぎてく夜を、
遠巻きにずっと観ていたかった。
みんなが寝静まった後にシャワーを浴びながら、
ぴょんぴょん紛れ込んでいたカエルがいて、それをみてふっと引き戻された気がした。
帰って来たんだな。よし、寝よう。
(今回のキャンプアウトの救世主の2人。)
次の日は、皆には思い思いに過ごしてもらった。
ビッグライドの余韻に浸る人、疲労回復する人、おかわりライドへ行く人。
前の日はたくさん付き合ってもらったので、地元をゆっくり堪能してもらえる一日中になったと思う。
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写真多かったなぁ。なんだかんだで長編大作になりました。
誰かさんが言ってた、
「みんな二日間一緒に居たのに時間が足りなかった。話し足りなかった。」
が今になって刺さる。
そう言った意味では、
夏至マジックでも足りない時間が埋められなかった、
そんな、忘れられないキャンプアウトだった。
またみんなで遊びましょう!!
さあ、これから組み立てる自転車の事と、ZINEの事を考えねば。
目まぐるしい幡ヶ谷の日常に戻ります。
そういえば、
写真でちらっと出てきたこのお花、
今回参加してくれたGHOOOSTの2人とコソコソお話しをして、
我らのキャンプアウトに参加した人へお守り的にお渡ししていました。
地元北杜市の花(知らなかった…)らしい、
ひまわりをモチーフにした夏色なやつ。
多く摘み過ぎちゃった分を、明日から幡ヶ谷店でお売りします。
日曜日の夜にオンライン発売を予定していますが、お店で売り切れちゃったらごめんなさい。
今年もあなたにとって最高の夏になりますように。
それでは。