*オンラインチームよりお詫び*

このブログは2週間ほど前に公開される予定でしたが、商品が公開前にすべて売り切れてしまったため、再入荷が決まったこのタイミングでの公開となりました。あらためまして、発売日程は以下となります。

BLUE LUG 各店店頭 : 5月24日(土)  正午
BLUE LUG オンライン : 5月25日(日)  19:00

長袖なので、この分が売り切れたら終了とさせていただけたらと思います。
一部のお客さまにはご迷惑をおかけしてしまいましたが、よろしくお願いいたします。
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ブルーラグで組まれる自転車のほとんどは、

車輪を1本1本、丹生込めて手作業で担当メカニックが作っています。

こんな感じに。(🎥byジャッキー)

 

外枠の輪(リム)、軸(ハブ)、その2つをつなぐ針金(スポーク)をオーナーがチョイスし、僕らメカニックが車輪を作り出すのですがコレ実は一般的には少数派にあたり、

多くのバイクショップではメーカーが作成した出来合いの車輪を使用して、車体を作り上げるのがほぼほぼなんです。

“スポーツ”としての瞬間的な性能においては優れている側面もあるのですが、性能を発揮すべく専用のパーツで構成が占められているものもあったりも。

それ即ちトラブルに遭った時に修理し辛かったり、その専用のパーツの供給が尽きてしまうとそもそも修理することすらも出来なくなります。

僕らが作る車輪はさまざまな色や形の中からパーツを選べるので見た目の好みに合わせたものを作ることが出来ますし、

使う方の用途によって機能的にフィットした車輪も作れて、なによりも一般的なモノを組み合わせるので壊れた時に修理し易いというのは非スポーツ的に自転車を楽しむことがメインの僕らにはフィットした”機能”の1つといえるかと。

だからこそ完組ホイールと呼ばれる一般的なホイールよりも、僕らが手作業で作るという手間を惜しんでもみなさんに使って頂きたいのが世には珍しい手組みホイール。というわけです。

特に日常での乗り方における”丈夫さ”にフォーカスされた既製品の車輪というのは少数派なので、日常に軸足を置いて自転車を楽しむのが主な僕らのような人間にとってきちんとした意味がありオススメさせて頂いています。

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そして今回フォーカスしたいのは構成部品の中でもニッチな”スポーク”。

ブルーラグで組まれる車輪はカリフォルニア州サンノゼに拠点を置き、50年もの歴史を迎えた老舗パーツメーカーPhilwoodのステンレススポークが使われることが多いです。

 

スポークの本数は少なければより軽く、多ければより丈夫にすることが可能なのですがポピュラーな本数は32本。

耐久性がありパーツの選択肢広く選ぶことができる本数。=壊れた時に治し易く”日常”に最もフィットしている本数です。

32本をベースに軽さに振りたい方は20本、二人乗りのタンデムバイクで車輪に非常に大きな負荷がかかるシチュエーションでは48なんてレアな選択肢もあり。

 

そんなスポーク、2024年の一年間でブルーラグでの消費量はなんと97,000本(!)

32本でホイール1本と換算するとおおよそ3,000本のホイールを組んでいるということになります。なんてこった。。。

数字のスケールが大きすぎて、メカニックながらどういう反応したらいいかがわかりませんが途方もない数というのだけは理解して頂けるかと。

 

初期状態は必要なネジが立っていない、ただの”棒だけ”の状態なので同ブランドのスポークカッターマシーンを用いて、任意の長さへのカットとニップルを固定する為のネジ山を立てる作業を1本1本行っています。

このカットとねじ山を立てる作業をワンアクションで可能なこの工具の存在は非常に大きく。

某SHIMAN○や某Campagn○l○、某D社などビッグメーカーのホイール作成においても使用されているこの工具、末長く使用する上で細かな部品が壊れても補修が出来、長きに渡って活躍し続けられるPhilwoodらしい質実剛健なつくりは流石。

Bluelug社内で最も長く使われているスポークカッターは度々の補修を経ておおよそ15年ほど使われており、今でも現役でみなさんの足元を支えるのに一役も二役も買ってくれています。これがないとブルーラグメカニックは成立しないと言っても過言でない。

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そんな縁の下の力持ちであるPhilwoodのスポーク、みなさんはマジマジと見たことがありますか?

実はスポークの根本部分にはPhilwoodを象徴するブランドロゴである”P”がエンボス加工されているんですよね。

知っているよ!という方の方がきっと少ないかと思いますが、へぇそうなんだ〜と思ったらば暇な時にチェックしてみてくださいまし。

雨の日も晴れの日もこのほっそい針金たち数十本が僕らの足元を支え、自転車ライフの一端を文字通り担ってくれていると思うとついつい健気に思えてきたり。

 

とかく日常生活を支えるPhilwoodのスポークへのリスペクトを改めて🙏ということで、

Philwoodにお願いしてこのスポークをモチーフにしたロンT作っちゃました。

バックプリントにはスポークのイラストを落とし込み、フロントの胸元にはド直球ロゴとシンプルに。

 

ホワイトのロンTなんて何枚あっても困らないですからね。

特に今くらいの時期は朝は暖かいけれど日が暮れたらば肌寒かったりもするのでちょうど良さ。

シンプルなデザインは着回し易いので日頃のローテーションに、汚れもサマになるのでメカ作業なんかでもガシガシ着倒して頂けたらと。

せっかくなのでもう1つ、同プリントが施されたステッカーも。

グリーンバックにスポークが映える1枚は、フレームに貼るのにちょうど良いオーバル形状。

 

Philwoodスポーク至上主義を主張したい方、もしくは知らず知らずのうちにPhilwoodスポークに囲まれているかもしれないあなたの身の回りに貼ってみては如何でしょうか。

 

ではでは