上馬店のタニです。ながらく亀田製菓信者を自称してきましたが、
ここ最近は三幸製菓 新潟仕込みに持ってかれています。それを踏まえまして、
僕の自転車生活の最近の内訳は、週に5〜6日Rivendellに乗ります。それはもちろん通勤を含みます、
僕の中では通勤も立派な自転車の用途=「ライド」です。
ちなみに最近の通勤エースはA.HOMER HILSEN。軽快すいすい調子よし、可愛い奴です。
そして、毎週2日ある定休日のどちらかは、通勤路を離れてライドに行きます。
Rivendellで行くこともあるけど、平日Rivにばっかり乗っているので、休日はRivendellじゃないバイクで普段走らない道をライドするのが毎週の楽しみ、息抜きです。
ここ数年はドロップハンドルがついててオフロードを走れるバイクで、田舎道や未舗装林道を探して遊びにいくのにハマっていました。いわゆる「グラベル遊び」ってやつで、僕だったらマシンはBlack Mountain CyslesのLa Cabraなわけです。
また、それとは別で「ブルーラグ月例MTB」と称して、幡ヶ谷の変態メカニックカネヤンと月1で必ず「まうんてんばいく」で遊ぼうぜ! というのをやっています。
これが現在の僕の自転車生活の内訳。
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去年の梅雨明けだったか、それでも落ちてきた雨粒、月例MTB部長、Mr.SURLYことカネヤンの爆走をご覧ください。
部長は今療養中ですが。早い復活が望まれます。
でもここ数年は上記グラベル遊びがメインだった反動なのか、なんだかグラベルより「まうんてんばいく」に乗りたい気持ちが強くなってきた。気づくと最近は”月例”じゃなくて”週例” MTB部になっています(このマイブームも常に移ろいでいくのだろうけど)
(景色を見ながら休憩、ストレスが大気に霧散していくこのかんじ)
ちなみになぜ「まうんてんばいく」とひらがなで表記しているかというと、僕のまうんてんライドは全然本格的なものではないです。休憩は多めでとってもマイペースにのんびりであり、グミなどのお菓子を食いまくりです(「しゃりもに」)
なのでストイックにちゃんとスポーツとして「MOUNTAIN BIKE」をやってる方々に申し訳ない、という想いと敬意があるから。フルサスペンションバイクで、レースに出たり、レッドブルの動画みたいなスーパージャンプをする!っていうのではないんです。(そもそも出来ないし)
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僕が憧れるのは、
例えばPaul CompornentsのボスPaulさんの、いつものトレイルをSURLYでうろつくこの感じ、、
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(足元にはシエラネバダとフライドチキンが)
もしくは、海の向こうのレジェンドフレームビルダーさん達が繰り広げる、仲間たちとの休日、、
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(↑これ仲間のバースデイライドだったらしい、いい年して最高だと思う)
このガチスポーツすぎないメロウな空気と、相反するぶっちぎりで格好いいバイク達に猛烈に憧れている。こういうおっちゃんになりたい。
友人と朝待ち合わせて、都会を抜け出して、マイペースにヒラヒラ走って、レンタカーを返したら乾杯だ。
時には独りぼっちで輪行して、SNSいじるのやめて走ってみるのも楽しいと思えるようになった。最近は「独りはま寿司」という奥義を身につけたので単独で打ち上げることも可能だ。
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そんなのが僕にとっての理想の「まうんてんばいく」。皆さんにも伝播させたい休日の動的チル行為。
そしてさらに言うならそれは「満を持してのスペシャルなライド」って感じじゃなくて、フラッと日常にあたりまえに組み込まれている感じが理想的だ。
なーんて下手くそなりにMTBブーム真っ只中の僕ですが、その熱が伝わったのかそうではないのか、お店で組ませていただいたMTBをご紹介します。
*RETROTEC CYCLES* Funduro
カリフォルニアはナパのレジェンドビルダーによるハンドメイドフレーム。
これはカスタムオーダーではなくストックフレームでしたが、ドンピシャサイズのオーナーがこのフレームを見つけたのは運命か。このフレームの格好良さは、男子たるもの他言は無用で伝わりますね。
RETROTECといえばこのカーブを描いたトップチューブ。いつか自分も乗りたい。伝統的な、アメリカ製の、職人の手による「金属の乗り物」という感じが良い。
トップチューブとシートステーにつながる美しい曲線に目を奪われがちですが
チェーンステーのこの曲げも超格好いい。
カリフォルニアで作られたフレームにはカリフォルニアのコンポーネントを、なんて話で盛り上がり、
WHITE IND、PAULを中心にBLACK/PURPLEにて。握るのは
もちろんOURYグリップ。(OURY再入荷してますのでぜひに)
完璧だ。制動と変速はSHIMANO XTにしました。
SHIMANOってもちろん日本が誇るメーカーですが、MTBに関してのSHIMANOって、アメリカを走るTOYOTAのピックアップトラック感というか、時にSRAMよりアメリカを感じます。そんなことないでしょうか。僕だけ?
全てのパーツが決まった後に、オーナーより滑り込みのメール。
「VELOCITYのリムをBlackでなくOliveにしてほしい」
僕らが好きでよく使うVELOCITYのMTBリム「Bluntシリーズ」にてカラー物を別注してあります。真っ黒けっけで退屈になりがちなMTBビルドの刺激注入に使ってください。
そして後日真似して同じのを僕も買いました、元々WOLF TOOTH好き、っていうのもありますが、高いけどこのペダルめっちゃ良いです。
*WOLF TOOTH COMPONENTS* ripsaw pedal
良い意味で「食いつきすぎない」、っていうのがミソで。
真ん中が少し盛り上がっていて、乗りながら足の位置を変えやすくなっている。下手くそな僕は下り坂でペダルの変な位置に足が食いついたまま突入してしまうことがありますが、それを修正しやすい。そしてそれは慣れ親しんだLAMBDAペダルに似通うところを感じます。これ最近買ったお気にパーツ第一位。
納車して、早速このオーナーさんに遊んでもらいました。最高でしたね!😎 また行きましょう。
もう一台。別のオーナーに組ませていただいた「まうんてんばいく」は
*SURLY* karate monkey
最近同じフレームを手に入れたウエンツもブログで同じこと言っていましたが、おそらく僕らがご用意できるMTBではこのフレームが最強だと思っています。
長く扱ってきたし過去乗っていたこともありますが、その良さに気づくまで時間がかかりました。綺麗な指してたんだね、J-Walk状態。
よく考えたら、意外と弊社、ピュアなMTBフレームって扱いがないんですな。「山限定」っていうより街乗りにもバイクパッキングにも使えた方が楽しいですもんね。KARATEも純然たるピュアMTBではないんですが、組み方によっては最もそれに近づけれることに、今更気がつきました、それはJ-Walk状態。
このカラーは純正色でなく、弊社塗装部門Cook Paintで塗ったカスタムペイント。タバコの煙のような、曇ったボーングレーとでも言おうか。そして
トップチューブの漢字ロゴはオーナーのお手製。BLACK MOUNTAINの「黒山自行車」よろしくで可愛い。
そして以前乗っていたバイクから使えるパーツを救出→載せ替えというテーマだったので、
ブレーキはSHIMANO油圧でなくワイヤー式、
以前のバイクからPAULのKLAMPERを救出して活かして組みました。
そしてKARATEの(SURLYの)すごい長所である”リアハブの許容性”、どういうことかというと、
前のバイクに使っていたWHITEのハブは142x12mmだったのですが、このフレームなら「148×12」も「135mmQR」も、いろんな規格のハブが入っちゃうところ。「お手持ちのパーツや貰い物、余ってるハブを活かして組める」とってもSURLYらしいギミック。
もしお客さまから今「”まうんてんばいく”したんだけど!」ってご要望をいただいたら、僕は食い気味で「KARATE!」と返すでしょう。
もちろんその向こうにはハンドメイドバイクだったりがあるのですが、1円あたりの性能や価値で言うと、KARATE MONKEYがぶっちぎりなわけです。
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「まうんてんばいく」
僕らの信条、日常に寄り添った自転車「エブリデイバイク」とは少し違うんですが、休日を最高にしてくれる自転車です。
「雪がなくてもできるスノボ」だと思います。
ソレにしばらく僕はお熱であります。来週はどこに行こうかな?
最後まで読んでいただきありがとうございます、タニでした(次回に続く)