今年に入ってもう半年が経過しましたね。(早すぎ!)

様々なことがありましたが、自分の中で特に印象深かった出来事といえばVelo Orangeクルーの来日

 

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(この写真がお気に入りすぎます)

海外からのゲストが来ると、普段は画面越しに見ているブランドの人たちのひととなりや、製品に対してかける思い・情熱を直接知ることができ、そのブランドに対する興味関心や理解・尊敬の念がより深まるのが常ですが、VOも例外ではなく…

そんな二人に来日の際インタビューさせてもらった動画がつい最近公開されました!

僕も撮影の際その場に居させてもらってたのですが、今まで知らなかったVOに関する話がたくさん聞けて目から鱗だったのでぜひチェックしていただけたら。


そしてここから今日の本題。

実はVOのラインナップの中からニューバイクを組んだので、ご紹介させていただければと思います。

*VELO ORANGE* rando (M)

*VELO ORANGE* Rando (M)

彼らが来日する前から実は気になっていてゲットしていたこのフレーム。

選んだ理由は複数あるのですが、「普段乗りの快速なギアードバイク」が欲しかったというのが特に大きな動機に。
*SURLY* cross check (52)

前までその役割はクロスチェックが担ってくれていたのですが

*RIVENDELL* joe appaloosa (51)

ドライブトレイン周りを丸っとJoe Appaloosaに載せ替えてクロスチェックはシングルスピードにカスタム。

この二台を主に普段乗りのバイクとして使用していたのですが、普段の移動である程度の距離を走ることが多かったので、タイヤ太めのJoeとシングルのクロスチェックだと時々しんどいな~と感じる場面が。

でも二台ともそれはそれで気に入ってはいたので、空いたポジションに収まるバイクを増車したいな~という気持ちがムクムクと。

さてどんなバイクが良いだろうかと考えた末、700cでキャリパーブレーキのロードバイクが良いなという結論に。
Spaceage atelier tour 2023
MADE BIKE SHOW 2024 parking area

往年のロードバイクがエブリデーバイクやメッセンジャーのワークバイクとしてリビルドされた姿がとても好きなのでそんな雰囲気で組みたいなと。

そして候補に浮上したのが

RivのRoadiniか

VOのRandoの二台。

どちらも甲乙つけがたかったのですが、ここでRandoの最大の特徴が僕のハートを鷲掴みにします。

なんと、リアエンドが脱着式になっており、130mmのロードハブと120mmのトラックハブの両方が使用可能という仕様(!)

(Clintのシングルスピードビルドめちゃくちゃカッコいい。)

こうしてギアード仕様とシングル仕様を並べてみると、全然違うスタイルで組めるのが一目瞭然。クロスチェックでシングル/ギアードコンパチの楽しさを知ってしまっていた僕に刺さらないはずもなく。

美麗なペイントや、特徴的なモノステー、フレンチスタイルのベンドフォークなどの美しいディテールも相まって、Randoに軍配が上がりました。

*VELO ORANGE* rando (M)

バイクとしての区分はロードバイク、その中でも少し太いタイヤが履ける”ミディアム・リーチ・キャリバーブレーキ”のロードバイクです。

自転車全体で見るとニッチなジャンルになるのですが、この前アップされたトーク動画がディープで最高だったので、是非チェックしていただけたら。

*VELO ORANGE* rando (M)

ロードバイクですが、普段使いでラフに乗りたかったのでフラットバーで組みました。

ritcheyのclassic flat 10 barは絶妙なバックスウィープと、広すぎず狭すぎずなハンドル幅が街乗りにぴったりでお気に入りの一本です。

黒のパーツが主流になって久しいですが、未だにシルバーのパーツがラインナップされているのがありがたいですね。

*VELO ORANGE* rando (M)

個人的に普段使いのバイクに欠かせないのがフロントバッグ・フロンドラック。

荷物を背中に背負って汗でびちょびちょになったり、肩が痛くなるのがすごくストレスなので、普段使いのバイクには必ずフロントバッグ・ラックを付けて自転車に荷物を持ってもらってます。

あと上記の例に挙げたバイクたちに通ずるところですが、単純にフロントラックのついた自転車の見た目が好きでというのもあります。

ILEのラックバッグはタフでカッコよくて大容量で文句なし。

*VELO ORANGE* rando (M)
*VELO ORANGE* rando (M)

ホイールは今は亡きmavicのopen proのグレーと、philのroad hubで。

クロスチェックで長年使っていたホイールをバラして組み替えました。

オレンジのphilアイテムは過去にラインナップされていたのですが、philの創業50周年を記念して限定で復刻。

このハブ、実はphilの社長であるGarrett氏が来日した際に縁あって直接頂いたもの。

これを頂いたのはrandoを組むより前なのですが、その頃には普段使いが出来るロードバイクを組みたいという野望があったので、このハブが用途にぴったり。

カラーもオレンジなので”Velo Orange”にバッチリで、ハンドルに合わせてヘッドセットもphilのオレンジにしました。

実は自身のバイクにphilを使ったのは初めてなのですが、ハブもヘッドセットもあまりにスムースな回転で、乗ってて思わずニヤけてしまいます。

普段使いでガシガシ使いたいというテーマに対しても、耐久性の高いphilがピッタリでした。

ここまでバッチリハマるのはもはや運命。

*VELO ORANGE* rando (M)

コンポーネント周りは持っていたちょい古なパーツたちを。

バイクのパーツ規格に普遍的なものが採用されていると、手持ちの古いパーツでも似合ってくれるのが嬉しいし、パーツチョイスの選択肢が広がって楽しいですよね。

以前乗ってたロードバイクからパーツを載せ替えて新たに組みたい!という場合にもピッタリだと思います。

*VELO ORANGE* rando (M)

組んでから毎日のように乗っているRandoですが、元々が長距離を快適に走るエンデュランスロードとして設計されているので、スピードも出るしとてもしなやか且つなめらかな乗り心地。

備えあれば憂いなしのマインドでより太いタイヤが入る自転車や、最新規格の自転車を選んでしまいたくなりますが、普段乗りだけを考えるバイクには実はこれくらいで十分じゃないかとも思います。

今はフラットバーのギアードバイクとして組んでいますが、既に今とは全然違うカスタムのアイデアが次から次へと湧いてくるとても楽しいバイクであり、その懐の広さから色々な人にフィットしてくれると確信しています。

つい最近上馬店のジャッキーと遊ぶ機会があったのですが、当日乗ってきたバイクが揃えたわけでもないのにお互い組み方がそっくりすぎて二人でめちゃくちゃ笑いました。

*BLACK MOUNTAIN CYCLES* road (53)

最近入荷してきてヨヨコーのサンバが組んだBMCのロードもまさにそんなテーマが感じられて、親近感。(ちなみにここ3人は全員同い年です。笑)

エブリデーバイクに求める要素が「シンプルさ」や「スピード感」、「タフさ」で共通していたし、それぞれルーツがトラックバイクやBMXなので必然的に似ることになったんだろうなと。

「これ、エブリデーバイクの真理じゃね?」という言葉が飛び出し、帰るつもりだったのに更に駐輪場で30分以上話し込んでしまったのがこの日のハイライトです。


Velo Orange、本国スタッフの二人が来日した時により好きになったのはもちろんですが、Randoに限らずどのモデルも比較的手ごろでマルチに使えて、尚且つディテールのユニークさやビジュアルの華やかさがあるのが好きです。

”比較的手ごろでマルチに使えて”、という点だけで見るとSurlyと近いのですが、Surlyはどちらかというとシンプルさや武骨さが感じられて、VOはまた違う個性だなと思います。

自分と同じく、VOのそんな部分が気になった方は是非、ニューバイクの候補に入れていただけたら幸いです。


余談

↑ジャッキーと盛り上がった日に、今度久しぶりに一緒に乗ろうよ!となったので、お休みの日にライドしてきました。

全員VOのバイクに乗っているのが共通項で、↑のジャッキーと遊んだ日に「最近VOがアツいヤング同士で乗りに行こうぜ!」となって、僕とジャッキーに加えて、ヨヨコーのニューカマーのタラちゃんが参戦。

ジャッキーはニュートリノで

タラちゃんはポリバレント。

全員VOだけど全然違う個性のバイクに乗ってて、いい意味で統一感が出てなくてそれぞれキャラが立ってて良かった。

お休みの日に自転車乗りに行こう!ってなると、ついつい意気込んでしっかりしたライドの計画を立てがちなので、たまにはユルいのもいいよねと近場で遊ぶライドに決定。

前から気になっていたチキンオーバーライスが食べられるお店に付き合ってもらい

食後のコーヒーとクッキーをテイクアウトして、井の頭公園の池のほとりでひたすらおしゃべり。

夕方には解散という至極イージーなライドでした。

こんななんでもないライド未満くらいのライドだけど、仲間と自転車乗って遊びに行くのはいくつになっても楽しいです。