先日、MASH ALL ROADのブログと同時に名古屋へ自走で行くというチャレンジを宣言しました。
先に結果から言うと無事、トラブルもなく名古屋まで自走で行く事が出来ました。
本日のブログは、ぼくの名古屋行きの道中を文章にして皆さんにお伝えできたらと思います。
決して写真のクオリティーは高く無いですが、携帯で撮った写真たちと共に楽しんでいただけたらと思います。
こんにちは、幡ヶ谷店のカイセイです。
この投稿をInstagramで見る
名古屋まで自転車で行くことが好きになったキッカケは昨年の10月末でした。
代々木公園店のタクマ、ぼくらの食堂であるLUGでバリスタをしているノブくんと3人で無我夢中に走ったことが本当に楽しかったんです。
今回は、以前ミンミンが上げたブログでご紹介しているCRUST BIKESのBOMBORA ENVEを最近GETしたモデルをされているK君と一緒に行くことに。
*SURLY* cross check (56)
ミンミンが書いてくれてますが、昨年にSURLYのCROSS CHECKを担当させていただいたのが彼との出会いでした。
歳が近かった事もあり、一緒に走りに行きましょう!となり、川崎まで走りに行ったり、幡ヶ谷店の先輩である大地さんと3人で多摩地区の定番ヒルクライム”よみうりV坂”へ行ったりと数回ライドに行きました。
彼はどんどん長い距離を走ることが好きになっていってるみたいで、大丈夫?と思うほどの距離を走っているのです。
たまたまお店に何かを買いに来ていただいた時にノリで ”名古屋行こうよ!” と言ったのが今回の名古屋行きが決まったキッカケとなります。
ノリで言ったつもりが彼も軽い感じで行こうよ!と二つ返事でぼくもビックリでした。
ぼくはMASH ALL ROADを購入して最長で150kmくらいの距離しか走った事がなかったので、名古屋までこのALL ROADで行く事にワクワクしかありませんでした。
昨年行った時は、上にも書いている通りCRUST BIKESのBOMBORA CELOSで行ったのですがその乗り物と今回のALL ROADの乗り比べをしてみたかったのも自分の中にはありました。
K君とは特に打ち合わせなどしていなかったのですが、途中で一泊せずに350kmをほぼノンストップで行ってみたい!という変な拘りはお互いあって、最初の約100kmは楽しすぎておよそ3時間弱で箱根湯本駅まで辿り着く事に成功。(着いた瞬間、こんなに早く着いたことに2人して褒め合いました笑)
この投稿をInstagramで見る
箱根湯本駅からはいよいよ峠道のはじまりです。
昨年の記憶から、この先は少々踏ん張る事になることは分かっていたので駅前で少し長めの休憩をしました。
いざ峠に立ち向かうとあたりは真っ暗。後ろを振り返ると、もはや何も見えず色で言うと”黒色”という表現が一番正しいくらいの暗さでした。
時間帯が真夜中だった事もあり周りの音は一切なく、感じるのは風の音、木が揺れる音、タイヤが地面と擦れる音だけ。
小さい頃、夜道を1人で歩いているときに後ろを振り返って幽霊がいないかビビりながら前へ進んでいたあの頃を思い出しました。(街灯がほとんどない暗さってやっぱりいまだに少し怖かった、、、)
お互いに励まし合い、たまには地べたに横になって休憩しながらも長い長い峠道を乗り越え上り坂の終わりを知らせてくれる ”道の駅箱根峠” へ着きました。
峠ってキツいし、長いし本当に登り切るのは大変だけど登り切った時の達成感、無心でただただ頂上を目指して走っている時はサウナに入っている感覚に近くて意外と嫌いじゃありません。
登っている時は本当にキツいですが、、、
無事に峠を登り終えると今度は反対に約17kmの長い長い下り坂があります。
夜中だった事もあり、まずは安全に走ることをお互いに誓い、下ります。
これだけ下り坂が長いと本当に一瞬でも気を抜くと転倒してしまう恐れもありますし、夜という事もあって神経を研ぎ澄まして前へ進みます。
下り切ることに全集中していたので、写真は一切ありませんでした。
(青空の写真は昨年下った時の写真。伝わりづらいですが海も見えて晴れていたらめっちゃ気持ち良いです)
無事に下り切り、次は三島市という街へ着きます。
突如現れたすき家にてスタミナを付けるために牛丼を蓄えます。
そしてご存知の方も多いかとは思いますが、この街といえば ”ラーメンやんぐ” さんというお店があります。
昨年は営業時間帯も合い、らーめんを啜りに伺ったのですが今回は三島に降りた時間がタイミング悪く夜中だったのでまたゆっくり伺いたいです。(あっさりしていて、優しいスープでとても美味しいです!)
この投稿をInstagramで見る
そしてそして、静岡といえばもうひとつBLUELUGのスタッフみんなも大好きなお店があります。
そうです、 ”夜明け前” さんです。
この投稿をInstagramで見る
夜明け前さんは場所的に言うと静岡市にあるのですが、朝の10時前だったことと時間に追われていたので今回は寄れなかったですがこちらのお店もゆっくりお邪魔したい、、、。
こちらも昨年は寄らせていただいたのですが、帰り際にとても大きいブリトーを「キツくなったら食べてください!」の一言と共にいただきました。
このブリトーに負けないくらい大きくなっていつか恩返しをしに行きたいと思ってます。
そんなスマートで優しい方が作られているお料理とお店の空間はついつい出発したくなくなるほどの居心地の良さを感じることになるでしょう。
Mさん、いつもありがとうございます!
(2枚目はLUGでイベントをしてくださった時の写真。これもめっちゃ美味しかった、、、)
三島市、静岡市に伺った際はぜひふたつのお店へ足を運んでみてください!
静岡市から浜松市まで100km近くあり、非常に長く感じましたが無事に浜松市に到着。
浜松市から名古屋までいよいよ残り113km。
この時点で既に体力もギリギリで睡魔も襲ってきていました。
こういう自転車の乗り方をしている時、本当に眠くなったらGoogle Mapで ”公園” と検索して近くの公園で10分間仮眠を取るだけでも体力も少しは回復できるのでおすすめです。
ぼくらも仕事終わりに行って寝ていなかったので所々仮眠はするようにしてました。
浜松の公園でも少し仮眠を取りました。
出発する時、正直めっちゃキツかった。けれど、名古屋で待っている人のことを想像するとダラダラとしているわけには行きませんでした。
夕方の16時30分頃だったでしょうか。
名古屋までのラスト一走りを覚悟します。
K君もアドレナリンがビンビンに出ていてお互い時間も場所も残りの距離も何も考えず、無我夢中に自転車を漕いでいたラスト100km。
最後の最後だった事もあり、バテないように休憩は小刻みに取るよう意識して走りました。
そしてようやく、名古屋へ着く事ができました。
到着時間は21:30頃。東京から走り続けて約23時間30分かけてのゴールでした。
道中を思い返していると、キツかったけれど2人で励まし合って走り切れて本当に良かった。
そして、今回も前回同様、目的地はCIRCLESさんでした。
CIRCLESさんのTAISEI君を筆頭にお店で待ってくれていて、着いてからは少しゆっくりさせていただきました。
長年CIRCLESを支える、ベテランのシゲさんやヤナックさんにもご挨拶出来て嬉しかったです。
談笑を終え、夜の名古屋の街をアテンドしていただきみんなで走る最高の時間を過ごす事ができました。
名古屋の道って個人的には走りやすくて夜に1人で走りたくなるような道で好きです。(広いからかな、、、)
夜の中部電力MIRAI TOWERへ行ったり、大須の街(商店街が千と千尋の神隠しに出て来そうな雰囲気だった)を走ったりした後に名古屋名物の ”味仙” というお店へ。
とても有名な台湾料理屋さんで、平日の夜遅くだったにも関わらず満席でした。
料理もビックリするくらいすぐに出てきて、味も美味しくて大満足。
そしてまさかのぼくらの食堂であるLUGでシェフをしているマヤちゃんもたまたま帰省中で合流することに。
円卓だったのでみんなの顔を見ながら料理を食べていたのですが、その光景も最高だなとひとり泣きそうになりました。
はじめての出会いがあったり、友達同士が仲良く話している光景は感慨深かったです。
このような機会をご用意していただいたCIRCLESの皆さんには改めて感謝せねば!と思い返しています。
皆さん、本当にありがとうございました!
そのあとは、夜中3時まで空いているという銭湯へ行き疲れ切った体を洗い流しに。そして温かい浴槽に浸かります。
ここの銭湯が最高に気持ちよかった、、、。
時間が遅かった事もあり、サクッとという感じにはなってしまったのでここも改めてゆっくり訪れたい場所になりました。
この夜は、TAISEI君のおうちにお邪魔して帰宅と同時にすぐ就寝。
旅の終わりが間近になって来ました。
帰宅前にCIRCLESの近くにあるラーメン屋へ行き、締めの名古屋飯を。(CIRCLES STAFFの皆さんもよくお昼休憩でお世話になっているみたい!)
ぼくはチャーシュー味噌ラーメンと白米をチョイス。非常に食べ応えありでこれまた名古屋のご飯に大満足。
食べ終えてからは特に予定も無く、疲労も溜まっていたので東京へ帰ることにしました。
名古屋駅まではこれまでのキツかった道中のことだったり、名古屋でみんなとご飯を食べれた時間を思い返しながら名古屋駅へと向かいます。
名古屋駅から東京駅までは新幹線でなんと1時間30分ほど。
これまで23時間30分かけて来たことが嘘のように早いけれど帰りはこのくらいサクッとしている方が気持ち的に楽ですし、本当に近いからこそこうやって名古屋に弾丸で自転車で行くことができます。
K君は初めての輪行だったみたいですが、どうやら意外とイケたみたいで輪行の可能性を感じていました。
改めて約355km、めっちゃキツかった。(計測をしてなかったので次は正確に距離を計りたい)
でも、それ以上に名古屋行きのチャレンジをやることで一緒に走ったK君ともこれまで以上に仲良くなる事ができたと思っているし、名古屋でお会いしたみんなともまた再会したい気持ちがいっそう高まりました。
もちろんそう簡単なことではないですが、輪行袋さえ携えていれば途中で引き返す事もできます。
もし時間が許せば是非チャレンジしてみてください。
最高の思い出が作れます!笑
最後に、今回の相棒となったMASH ALL ROADのことを。
この自転車すこぶる調子が良いです。
本当にビックリするほどスピード感を維持しつつ、安定感もあります。
今回ボトルは1個、BAG類はテスト中の*FAIRWEATHER*のフレームバッグとデジさんに急遽お借りさせていただいた *ILE* adventure seat bag のみ。
なるべく車体の重量を軽くしたくてかなりソリッドなスタイルで挑みました。
フレームバッグには、携帯食料や鍵など。シートバッグには輪行バッグ、工具、予備のチューブを。
少々容量が少なすぎて荷物がパンパンになるシーンもありましたが、車体の重量は普通のバイクパッキングよりかなり軽くできたので結果オーライと言ったところでしょうか笑
そしてぼくは今回の約355kmを走ってみて、この自転車のポテンシャルを更に引き出したいと仕様変更を試みています。
よし、今日はここまでにします。
ぼくの思い出話を長々と綴ってしまいましたが最後まで読んでいただいた方ありがとうございます。
こういう自転車の乗り方、楽しみ方もあるってことが伝えられたら嬉しいです。
これからもまだまだいろいろなところを走って、キツい思いと楽しい経験を増やしていきます。
それでは最後まで読んでいただきありがとうございました!
-乗っている時の好きな景色-