何かを買うときに『一生物です』と言われると、どう感じますか?
僕はちょっぴり違和感あり。
こういう言葉がお店都合で乱用されてはいかん!と思ってます。
普遍的な価値を持つ宝飾品、生涯にわたって保証してくれる工業製品などが、安定した価値や、耐久性を持ち、『一生』と言うにふさわしいのは理解しつつも、その上で、僕がどうしても引っかかってるのは、何かを手に入れたり、使ったりする、実際の”生活”って現場は、思ってる以上に感情や、個人的都合に左右されるナマモノだと感じているから、この言葉の乱暴さに賛同できてないのかもしれません。
改めて自分に問う。
”一生物の自転車”は当てはまるか?
自転車セールスマン松本としてはイエ〜ス!と軽やかにスルーしたいけど、そんな都合よくエターナルなものはやっぱり無くて。
ただ、そんな僕でも割と長めのサイクリストライフで、僕にとっての永久欠番は見つかったりしてます。
直し続けることができるという点で、高寿命なもの。
経年だったり、感情の変化に合わせてカメレオンのように変化できるもの。
いくつかの条件を満たしたり、超越してくれた自転車が、指折り数えて何台かあります。
僕的永久欠番のひとつである、SURLYのCROSS CHECKが、残念ながら姿を隠しました。
正確に言うと”お休み”です。
再結成するOASISの様にひょっこり復活するかもしれないけど、ディスクブレーキ戦国時代の中、このまま姿を消してしまうかもしれないと思うと、心底寂しくなります。
オ〜ジーザス、なんで普通に良い自転車がないのだ。
僕のSURLY CROSS CHECKです。
ヴァージョン③とでも呼ぼうか。
大変身をとげました。
カネヤン謹製のJAM BARがついて、ジャパニーズなヤン車というよりは、アメリカの悪って感じで、超カッコいいです。
つい先日は、展示会まわりで東京の街をぐるぐる40kmくらい。
次はどうしてやろう、少し時間があるから自転車に乗りに行こうなんて感じで…まんまとSURLYに遊ばれてます。
そうそう、僕のこのブログは決してCROSS CHECK懐古主義じゃないです。
買えない=価値になるのも嫌なので。
と安心して言えるのも、今はまだSTRAGGLERがあるから。
CROSS CHECKに乗ってみて、やっぱディスクブレーキっていいなあと思った。
僕のCROSS CHECKは、STRAGGLER気分を味わいたくてフロントだけディスクブレーキにしていますし。笑
その他の普遍的なディテール、組む上での汎用性の高さを元手に、STRAGGLERも次世代の定番品と言ってもいいと思います。
残念ながら、自転車の進化は求められる以上に過剰になってきてますから、STRAGGLERがクラシックになってしまうのも、また時間の問題かもしれませんね。
お願いだから、CROSS CHECKの直系にあたるSTRAGGLERは、今のまま…なるべくこのままで…末永く…
悲しい未来なんて似合わないぜ。
最後まで読んで下さった方、ありがとうございます。
結局何が言いたかったのか…笑
若かりし頃に首が痛くなるほど上を見上げすぎてて、盲目になってたが故に、今更SURLYの魅力にジャストミートしてるのが悔しいんだと思います。
まだまだ学びは多い!
それでは!