二、三年前友人と飲みに行った時、「こいつら知ってる?」と聞かれ、インスタの画面を見せられた。
数百人のフォロワーと10個ほどの投稿しかないそのアカウントを見たときは、謎でしかなかった。
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ん?待てよ?この画角、このぼんやりした画質、見覚えあるぞ?
…あ、やっぱVXだわ。
スケートカルチャーを好きになってもうかれこれ10年くらいだけど、幾度となくこのカメラで撮られた映像をみてきただけあってすぐにわかったし、映像の撮り方を観て、彼らがスケートカルチャーに触れてきた人間だとすぐにわかった。
自転車での遊び方は様々だけど、ジャンクなOld MTB、Crust、Surly、Rivendell、エブリデーバイク、固定ギア、などまったく違う車種の自転車に乗った仲間達が集って、みんなが自転車に乗る楽しさを分かち合い、見知った土地をクルーズし、面白そうなスポットを見つけたらちょっとピョンピョンしてみたり、飽きたらその辺でチルしてみたり。そんな彼らのスタイルにすぐ惚れ込んですぐさま彼らの真似するようになった。
集合はお決まりのお互いのバイクトーク
楽しそうなスポットがあれば突っ込んで
はい楽しい。
いい感じの休憩スポット見つけた。
最近観たやばいスケートビデオのこと、インターネット上で見かけたかっこいいバイクのこと、自分のバイクをどういじりたいか、と話していくうちにまた走りたくなってきた。
最後はでっかい木の下で再びバイクトーク。
昼くらいには解散〜ってな具合の緩いライド。
※別のライドの写真をごちゃ混ぜでお送りしました。
@moaninstore
@hiroaki_amano
@serakanno
@yagirobay
@willowlurks
毎度楽しいライドをありがとう!
うん。僕の行動力と体力的にはこのくらいのライドが一番楽しい。インディアナの田舎町をともだちと自転車で駆け回っていた幼い頃の記憶が蘇る。”ただチャリに乗る”という至ってシンプルな目的を無邪気に楽しめる。
荷物をたくさん積んで遠い目的地を目指したり、ファストペースで自分を追い込んだり、楽しみ方はそれぞれ自由で正解はないけれど、”自転車”という二つ車輪がついた鉄の塊を自分の足で動かす行為、そこから生まれる喜びを素直に感じようよ。ってGenosackが教えてくれている気がした。
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Genosackのフィロソフィーとスタイルにすっかり惚れ込んだ時期にメンバーの一人が突然Blue Lugを訪問。
遊びに来てくれたのは、トレヴァーというGenoのフォトグラファーだった。(ミンミン緊張してる?)
「めっちゃくちゃ大ファンだよー!」
「いやーお互い様だろー!」
憧れの存在が遊びにきてくれたもんだから、つい仕事をほったらかして数時間ハングアウトしてしまった。
でも、そのおかげで彼らとの距離を縮めることができたと思う。
月日は流れ、SNSでやり取りやらなんやらやっていくうちに「なんかやろっか」と毎度の流れに。
夏だし、とりあえずTシャツじゃね?ってことで一緒に作りました。
背面のグラフィックはGeno周りのCho Yoonmiさんという女性のアーティストさんが担当してくれました。
僕からアレコレ言ってグラフィックを作ってもらうのはなんだか違うような気がしたので、Choさんのその時の気分に任せました。この時は”昔のマッチ箱の絵”が気分だったようで、こんな感じになってます。
ミネアポリスと東京のコネクション、そして「永遠に自転車乗る」のメッセージが英語と日本語とカンボジア語でプリントされています。Genosackのリーダー的存在の一人、ジャスティン君がカンボジアのハーフということもあってこの3ヶ国語になりました。
ナチュラルに映り込んでいる御三方も実はGenosackのメンバー。みんなスケートも自転車も大好き。すごいタイミングで遊びにきてくれたのでモデルになってもらいました。
ナサニエル、リッジ、アビー。この三人は実はLife’s Questionというバンドのメンバーでもあります。
幡ヶ谷に遊びに来てくれたタイミングにJapan tourをしていたみたいで、その時の様子も観れるのでよかったら。超かっこいいです。
何かと手ぬぐい作ってる気がしますが、こんなのなんぼあってもいいですからね。
僕は手ぬぐいを頭に巻いて上からメットを被るスタイルが好きです。直でヘルメット被ると汗でオイニーがゴイスーになっちゃいますからね。
ちなみにこのブルーラグが燃えちゃってるロゴはワタクシカーネルが描いたきったねえ絵をデザインチームのスタッフが整えてくれてデータ化してくれたロゴです。
そしてラストはロング缶クージー。意外となかったので作ってみました。
エナジードリンクの細長い缶がぴったりですが、一般的なビールのロング缶も押し込めば入るし、500mlのペットボトルもすっぽりなので結構使える子です。
パーツクリーナーに履かせておくのもオシャレなんじゃないでしょうか(知らんけど)
7/27(土) : 店頭販売
7/28(日) 19:00〜: オンライン販売
商品を全て見るにはここ!
です。よろしくお願いします!
最後に。
絶賛ノリノリなGenosackクルーですが、意外とまだ世の中に出回っている彼らの情報は少ない。
せっかくの機会なのでクルーのリーダー的存在であるジャスティン君にインタビューをしてきました。
上記三人のフォトグラファーが撮った写真と共にお楽しみください。
Huge thanks to Genosack crew!
✌️
-カーネル
あなたは誰?
Yo!! 俺たちはGenosack(ジノサック)だ!
基本的にはミッチと俺(ジャスティン)がバイクトリップや、グループライドの企画、SNSの更新、プロダクトの企画や動画の撮影、編集を担当している。
全てはホーミーズのお陰だし、こんなにビューティフォーなクルーを持つことができて感謝でしかないよ。
↑ジャスティン
↑ミッチ
そもそもGenosackって何?どうやって始まったの?
Genosackはミネソタ州、ミネアポリスを拠点とするクルーだよ。
サイクリングを通じて地元や世界中の街を学び、経験し、それらをインターネットを使って世界中の仲間たちに共有している。
スケートに対する飽きと、サイクリングへの関心と世界中で起こっている新しいATBカルチャーに惹かれて始まったんだ。
ブルーラグ、Gray’s Project、Tin Ojedas氏が作るCrustの映像作品や、Russ and Ronnie、Terry B、Safa Brianなどの動画に影響されて僕らも動画を撮るようになったんだ
前述の動画を観はじめて以来、サイクリングに注目するようになった。
Fat Tire Brewingの援助もあり、今ではGeno Mondays!という夏のグループライドを定期開催できるようにもなった。短距離をスローペースで走る”no drop ride”(置き去りなし)だよ。たくさんの人からサポートを受けて感謝でしかないし、ここミネアポリスのコミュニティの一部として活動できていることはとても嬉しいよ。
Genosackは伝統的なサイクリングの表現に対するスケーターなりのアンサーみたいなものかな。スケーターのほとんどは、スケートから離れて新たに探求する趣味や仕事において、スケートで学んだことを自然に応用していくと思うんだ。俺たちがスケートから学んだことは、コミュニティーの大切さと仲間を励まし合うこと。スケートとサイクリングには似たような点があるように感じているし、どちらにもまだ成長の余地があると感じているんだ。だから俺らは今、サイクリングという新たな趣味を通じてコミュニティの大切さや、仲間と共に前に進んでいくことを世界に発信している
ずっと気になってたんだけど、”Genosack”という名に意味はあるの?
仲間のチェイニー、マコーリ、コブと俺でシェアハウスをしていた時期があって、その家はMargaritaville(マルガリータ村)と呼んでいた。俺らが自転車に興味を持ち出した時に住んでいた家だ。ある日コブがハンサムな猫を拾ってきたんだ。その子の名前をたくさん考えて、いきついたのがGeno(ジノ)だったんだ。
コブは俺たちのデザイナーで、俺らの動画やホームページに使われている3Dグラフィックだったり、アパレルのデザインを担当してくれている。ジノは最高だよ。自転車に乗っけて一緒にお出かけしてみたい!
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少し前にバッグブランドを始めようと考えていて、結局上手くいかなかったんだけど、その時に考えたブランド名が”Genosack”だった。バイクパッキングに興味を持ち、仲間たちが$200以上のバッグを買わなくて済むよう自分達でバッグを作ろうと思っていたが、バッグを作る難しさに喰らって結局チャリばっか乗ってたんだ。今自転車業界でバッグを作り続けている全てのカンパニーに脱帽だよ!
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クルーのメンバーは何人いるの?
15人くらいかな?って少し前まで言っていたけど、今となっては誰でも仲間って感じかな。出会ったやつ、ライドに来てくれてやつ、動画やインスタを見てくれているみんな。みんなラブだし、俺らと同じ価値観でサイクリングを楽しんでくれて嬉しいよ。
ミネアポリスが拠点って言っていたね。みんな出身地同じなの?みんなとの出会は?
ホーミーズそこら中にいるよ(笑)アートや、スケート、スノーボーを通じてミネアポリスで繋がった仲間もいれば、離れてるやつもいる。
最近YouTubeの動画もインスタのeditもすごいね。これらのおかげでいろんなブランドやカンパニーから仕事のオファーを受けることは多くなった?依頼された案件で一番アガったのは?
サンキュー!このコラボ自体かなり大きな出来事だと思ってるよ!Choという才能のあるデザイナーの友人がいて本当に嬉しいし、君にも感謝してるよシン。Jenkem Magazineに取り上げてもらうのが次の夢かな!Fat Tireからのサポートは本当に感謝している。これまでいくつものアドベンチャーの費用を出してくれたし、ミネアポリス内のライドで飲むビールを無限に提供してくれている。ありがたいことに、他にもいろんなブランドに声をかけてもらってるよ。今後はもっと色んなコラボレーションをやっていきたいな。
今月ミッチと何日かシカゴに行くんだ。そこで、今バイクツアー中のマット・カサヴェルデ (CRUSTチーチさんの弟)とクリスと合流してペンシルバニアのグランドアイランドを目指して走る予定だよ。楽しい1600kmになりそうだ(笑)
動画の編集は俺とミッチでやってる。お互いカメラやフッテージ(映像素材)を渡し合ってお互いの旅の動画の編集するのが楽しいんだ。使う曲はいつもめっちゃこだわってる(笑)こうしてたくさんの動画をアップできるのはとても嬉しいよ。
Genosackがブレイクすることになったキッカケはなんだった?「マジかよ!?」みたいな出来事はあった?
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インスタのリールがバズった時かな。ミネソタのノースショアまでの旅の動画をシリーズ化してリールで投稿してたんだけど、ジャクソン・C・フランクの曲を使った動画がめっちゃバズったんだよね。その動画だけでフォロワーが5万人くらい増えたんだ。自転車は素晴らしい、仲間も素晴らしい、サイクリングを通じてできた友情も素晴らしい、動画に出てくる土地も素晴らしい。俺たちはこうしてワイルドでゴージャスな土地でライドしたり、撮影したり出来ることにとても感謝している。
メンバーの多くはスケーターのようだけど、スケートをしていなかったら自転車の乗り方も変わっていたと思う?
スケートしてなかったら全然違う乗り方してると思う(笑)
「あれ、チャリでスケートできんじゃん!」ってみんなで気づいた瞬間があって、そこから一気に自転車にハマったね。スケートは木製のおもちゃで、自転車も同じく遊び道具とも思ってるけど、それ以上の物であるとも思ってる。サイクリングに出会えて本当によかったと思ってるよ。ボードスポーツの好きだった要素をそのまま楽しみつつ、嫌いだったことを取り除いてくれるから。どちらのアクティビティ/カルチャーにおいても、多くのことを改善することができるんだ。
僕(カーネル)含め、コロナのピーク2020年に自転車に乗り出すスケーターが一気に増えた感じがするんだけど、その頃にはもう自転車に乗ってた?それともあなた達も同じ?
2020年よりも前から自転車には乗っていたよ。ミネアポリスはアメリカの中でも”best bike city”って言われているくらいだからね。でも俺らがスケートから距離を置き始めてチャリに夢中になり出したのはは2020年で間違いないと思う。あの頃は暇な時間も多かったし、自転車は1人で1日中乗っていても安全だし、20代後半になると1日中スケートすると身体痛めちゃうしね。
シカゴのMarygold Cycleryというバイクショップを営むチャックという人がいて、俺は彼に影響されて自転車にハマったよ。OLD MTBを美しくカスタムしていたのがとても印象的だった。
チャックがコロナ禍のロックダウン期間を利用してツーリングをしている様子を見てツーリングに興味が湧いたし、何より彼のスタイルとツーリングに対する姿勢に喰らったよ。
ニック・ボセリオがインスタでGenosackをメンションしてたのヤバかったね。チャリンコでベンチに突っ込んでいく動画めっちゃ笑った。
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やばいよね(笑)みんな彼の大ファンだよ。スケーターがチャリにハマっていく様子を見るとアガるよね。いつかポーラーチームとチャリ乗りたいな。二人のシン(三本木心さんと僕のこと)とライドできたらアツくない?(笑)ニックにシャウトアウト!
あなた達のVXで撮った動画がめっちゃ好きなんだけど、あれは誰のアイデアだったの?あれほどの古くてデカいカメラでサイクリングを撮影するの大変じゃない?
あれはミッチのアイデアだね!TRV(古いソニーのハンディカム)で撮影したキャンプ動画もカミングスーンだよ!ミッチはスケートのフィルマーとして10年活動していたんだ。個人のプロジェクトもやってたし、ローカルスケートショップの為にもフィルミングをしていたんだ。自転車遊びとスケートは似た要素がたくさんあると発見したから、VXを使って撮影をすることは理にかなっているよね。思ってるよりできるもんだよ!今はテープレスのセットアップにしたからテープがなくなっちゃう心配もないし、カメラがバグる心配もなくなった。ただ、間違いなく重たいね。長距離の旅をデジタルかGoProで撮る時はすごく楽だよ。
Swift Industriesとの関係はどうやって始まったの?
Zeitgeistは誰もが持ってる定番のバッグだと思うんだけど、インスタでSwiftのことをタグつけしまくって気づいたら繋がっていたんだ。つい最近ミッチがポートランドでSwiftのオーナー、マルティナに会うことができたんだ。グループライドでイリャナやベイジャにも会えたみたいなんだ。Swiftの製品は人々にインパクトを与えたし、彼女たちの製品はカルチャーをプッシュしてくれているよね。Swiftはもちろん、良い製品を作っているカンパニーにリスペクトだし、心から感謝だよね。
この前カリフォルニアに行ってたね。どういう経緯で行くことになったの?あのトリップで起こったやばいエピソードとかある?
超楽しかったよ!10人の仲間が自転車とスケボー持って行ったんだけど、飛行機内ではワイン飲んで酔っ払って指スケで死ぬほど遊んだ。トリップの前半はサンフランシスコで過ごして、後半はサンタアナとオレンジカウンティに泊まったんだ。大人数で旅をするのは初めてだったし、新正月にチャイナタウンに行けたのも嬉しかった。
旅の最終日はファンドレイザー(募金活動)イベントを開催したんだ。このファンドレイザーは俺らにとってとても重要だったんだ。アジアアメリカ人である俺は、キリング・フィールドとしても知られる大虐殺、クメール・ルージュの恐怖から逃れた生存者の家系に生まれた一世のサイクリストなんだ。俺たちは常に、すべてのコミュニティにおける団結、包括性、そして成長のための安全なスペースを人々に与えるために努力している。サイクリングの力は世の中に驚くべき程のパワーを与えることができるんだ。ガザ・サンバーズが俺たちに最も感動を与えてくれたのはこの点だったんだ。多くの人々に食事を提供し続け、パレスチナがこの恐ろしい時代から解放されるのを見届けるために活動する彼らの使命の手助けしたいと思ったんだ。Fabrica De Rosas、Dirt Toads、Inconvenience Storeからのサポートもあり、$2000弱の寄付金を集めることができたんだ!そして利益の全てはガザ・サンバードに寄付された。
SFでCalling In SickのアダムとOuter Shellのカイル、それからCBD Trailsのアンソニーとその他たくさんのホーミーズとTwin Peaksライドできたのもアツかったし、少し前にCRUSTのマットとチーチからいただいたRomanceurを旅中に組み上げたのも最高の思い出だね。
まだまだたくさんのエピソードがあるけれど、Outershell、Inconvenience Store、Calling In Sick、Allez LA、Fabrica De Rosasのみんなに会えたことが嬉しかったよ。
Genosack的ミネアポリスの定番ライドコースといえば?
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クリークジャンプだな!ミネアポリスは市内全域を安全に通勤できる素晴らしいサイクリング・インフラに恵まれている。俺らはいつも南ミネアポリスの名所をつなぐミネハハクリーク・トレイルを周っていることが多いかな。リリディルも、コーチズコーナーも、レザボア・ウッズもモナークも最高だし、いっぱいあるよ!みんないつでも待ってるぜ!
いつも色んなグループライドを開催してると思うんだけど、毎回どのくらいの人が来るの?
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125人以上は来るよ。みんなで動くのはかなり大変な数だけど、たくさんの人が来てくれることは俺らに希望を与えてくれる!
もしGenosackのグループライドに参加するならどんな自転車で行けばいい?
なんでも大歓迎だよ!電動、リカンベント、古くてサビサビの26″MTB、転がるならなんでもOKだよ。自転車の種類は全く関係ない。 Genosackのコミュニティ・ライドはコミュニティのためのものであって、周囲の人々とのより強いつながりを築くものなんだ。
Genosackの今後は?
JAPAN!!