“The Platypus is arguably the most beautiful bike in our line.”
(Platypus は間違いなく私たちのラインの中で最も美しいバイクである。)
これは僕が言ってるんではなくてRIVENDELL本国のplatypusページに太字で記されている説明文です。
なかなかこんなにハッキリと「僕らの製品で最も優れてるのはこれっ！」って言えないと思うんですよね、「じゃ他のはダメなの？」って揚げ足をとられ兼ねないから。そういう明言を避けるのが世の常です。
それでも太字でハッキリ書いてるってことは本当にそうなんだと思います(もちろん他のが美しくないって意味では絶対にないですよ)。
確かに美しいですね。
何が美しいのか？と聞かれると実は僕も言葉に出来ません。今日は答えの出ない考えるブログです。
角度を変えて、後ろから見ても美しい。
僕はもともと細身のピストやクロモリロード、ホリゾンタルバイクの美しいシルエットに魅力を感じて自転車を好きになった族の1人です。
業界のトレンドやお仕事の関係で、エアロ形状の極太カーボンバイクに乗って好きになったり売ったりしてたこともありますが、基本的には細身ホリゾンタルが美しいと思う感性は並行してずっとあります。
（ホリゾンタが美しい理由も言葉にできないけど）
platypusのステップスルー形状はその対極にあり、ママチャリ文化根強い日本にあっては、ともすると「何これ？ダサい」と言われてしまいそうなんですが、今の僕にはそうは見えない。見れば見るほど美しいく感じられ飽きないです。
「UN Racer」
RIVENDELLはタイムを競う為に人間やモノにストレスをかける自転車の乗り方や機材には否定的です。無理な前傾姿勢や、過度な軽量化、いつまでも続く多段ギアの歯数増競争。そんなものは大抵の一般的なサイクリストには不要であると言ってます。
きっと自転車を自然体で楽しむ事、人やモノに負荷をかけない事を大切にしてるんだと思います。子供が自転車に乗ってる姿が最も正しい的な事も言っていたと思います。
そんな考え方を知って見直すとステップスルーは完全なる機能美です。きっと誰にとっても跨ぎは高いより低い方が楽というのは自然な事だから。
先入観や固定概念にとらわれず、自転車を楽しむことを素直に考え続けてたどり着いた答えの1つがこの形なのかもしれません(これは推測です)。
改めて、本国ページの説明に戻ります。
It’s one of our plushy, cushy, incredibly comfortable long-wheelbasers, and we highly recommend you put an upright bar on it.
(これは、ふっくらとしたクッションのような、驚くほど快適なロングホイールベースの1台であり、アップライトバーを付けることを強くお勧めします。)
NO bike is better than the Platypus for zooming and cruising, shopping and commuting and all purpose day-riding on pavement.
(高速走行やクルージング、ショッピングや通勤、舗装路でのデイライドなど、あらゆる用途でPlatypusを超えるバイクはありません。)
The Platypus is a versatile, all-around bike for mostly pavement riding with loads from zero to 30 pounds.
(Platypusは、0〜30ポンド(13kg)の荷物で主に舗装路を走るための、多用途なオールラウンド・バイクです。)
Like an Appaloosa or Atlantis, but with a step through frame
(アパルーサやアトランティスのようだけど、ステップスルーフレーム)
※ちなみにAtlantisとAppaloosaはこんなんバイクです。
Atlantis – オリジナルの万能バイク。
Appaloosa – 長くて安定したジオメトリを備えたロード ツーリング バイク
万能なAtlantisや安定のAppaloosaを経て生まれたplatypusは、きっと万能で安定でもっとも負荷なく自然体で乗れるバイクなんだろうと思います。
実際にどれだけ乗っても疲れない。だから美しいんだと思います。
かつて速さのために生まれた機能美がホリゾンタルだとして、楽しむ為に再評価された機能美がステップスルーなのかな？
(YouTube担当：サブ)
