僕は「バッグサポーター」が好きです。
サドルバッグやハンドルバーバッグを補助するパーツ。「キャリア」ほどガッシリ多目的でなく、
最低限の骨組みで、バイク+バッグの盲点や不便を助けてくれます。
僕の好きなバッグサポーターたちを紹介します。
*NITTO* fw-20 decaleur
OZETTE RANDO BAGのような四角いランドナーバッグを補助します。ラックだけに固定するのと比べ、びっくりするくらいバッグはガッチリ、ユサユサしません。ワンタッチでバッグを自転車から脱着できるのも良いところ。
お次はリア、サドルバッグ用で
*OCEAN AIR CYCLES × NITTO* erlen saddle bag support
最強にシンプルでミニマルなサドルバッグサポーター。シートポストのヤグラに挟み込むアイデアが唯一ムニ。タイヤにバッグが擦っちゃう、なんてときも活躍します。
SWIFTのZeitgeistや往年のキャラダイスとシンデレラフィット。もともとはアメリカ製でしたが、OACのロブが生産元に困っていたので日東さんに一肌脱いでもらい念願の再誕を果たした、というストーリーがあります。
そして次のも思い入れがある。
NITTOxRivendell R14 top rack
リアキャリアを天板だけにしたようなデザイン。
初めてこのラックを見たのは2014年頃、サンフランシスコのコーヒー屋さんの前に
停まっていたこのバイク。BOX DOG BIKEのオーナーのバイクでした。
この時はまだこれが、Rivendellデザインのラックとは知らなくて、過去に存在した日本未流通の日東製品だと思ってたのですが、後になって点と点が線になって、帰国後日東さんに詳細を教えてもらって再生産をお願いした、という経緯があります。
パニアバッグのつかないリアキャリアを果たして買っていただけるのか?量産GOをしてもらうにあたり、めちゃくちゃ不安でビビっていたのを覚えています。今やお陰様で定番に、良かった…
サンフランシスコで見た個体や、僕が使っているのは中期型で、大きな”背もたれ”がついています↑
これは日東さんが「脱いだジェケットや積荷が、リアホイールに巻き込まれてリアブレーキを妨げないように」と考案してくれたものです。
別のバイクで使っている初期型は、背もたれが全くないデザイン↓ おそらくこれが原型。
なんで背もたれがないのかというと、RivendellがデザインするサドルバッグSACKVILLEは↓
サドルの下に潜り込むデザイン。つまり背もたれがあると付けられないんですね。
Rivendell考案のラックが進化したら、そもそもサポーターしたいRivendellのバッグが付かなくなっちゃった、という。。この経緯も面白いです。
そこで、安全面を重要視する日東さんのデザインポリシーと、本来の目的であるRivendellの格好いいサドルバッグをなんとか両立できないか?と日東の吉川社長に相談を持ちかけて生まれたのが、
現在流通しているこの後期型。このミニミニ背もたれがなんとも可愛くて、図面を見た時「めっちゃ良い!!」と、日東さんとRivendellの両方の言い分がブレンドされたことに興奮しました。へアッ!
同じ日東製のサドルバッグサポーターでも、究極シンプルなOACのバッグサポーターに対し、乗せるバッグに対しても合理的でしっかりとしたRivendell R-14。
ネオジオンで言うとズサよりバウな方はOAC、四駆郎で言うとシューティングスターよりもバーニングサンな方はR-14をお選びいただくと良いと思います。
・・・。
さて、このバッグサポーターをご指名していただいたお客様のバイクチェックを1台。めちゃくちゃ素敵なバイク。よーく見てくださいね。
*RIVENDELL* Joe Appaloosa
フレームの謳い文句としては「ALL-ROUNDER」、元々マルチな用途のRIVのフレームの中で特に”万能でなんでもできること”が保証されているバイク。
タイヤは太いものが履けるし、
各所に設けたダボ穴にはキャリアやラック、なんでもアドオンできて、
ちょうど良いトップチューブの長さは手前に戻ったハンドルもドロップハンドルもOK。なので元祖オールラウンダー”ATLANTIS”同様ロングツーリングに使う人もいれば、積載多めなキャンプバイクにもオフロードタイヤを履かせてHILLIBIKEにもなれる万能さ。
乗り手の用途に合わせて、組み方で色々なバイクに組むことができます。
もともとRivendellの別のモデルにお乗りだったオーナー、前のバイクはキャンプギアや息子さんを乗せるご家族の休日バイクにとロングテール化。
その際余ったパーツを組み込みつつ、ご自身の時間に楽しむ新しいバイクを組みたい、というご要望でした。
(ヘッドバッジは馬、ダウンチューブには蹄の跡も)
R-14バッグサポーターにSWIFTのZEITGEISTサドルバッグをドカッと乗せて。濡れたくない荷物はこの中にポイポイ。納車時写真には乗せていませんが、フロントラックにはバスケットをオン。バックパックや普段使うカバンはどさっとフロントバスケットに。
前のバイクから載せ替えたとっておきのハブ(ノンディスクの135mmのCHRISKING、生産終了し今は手に入らなくなってしまいました。)フロントシングルのナウなコンポも移植したものです。
ゆったりなポジションでも踏んだらグンと進む、キビキビ感がCLEM SMITHと違うところ。RIVENDELLのフレームはどれも同じ世界観からデザインされているけれど、それぞれモデルごとに乗り味がガラッと違って面白いです。
Rivendellのバイクが気になるけどどのモデルが良いか迷っている方、「万能さ」、積載できるけど機動力も欲しい、なんてイメージがある方は是非このJOEをご指名ください。
現在入手できるJOE APPALOOSAは、このルーツなオレンジ色と、
上馬スタッフウエンツが乗っているブルーがあります。
最後まで読んでくれてありがとうございます。タニでした。