毎日じゃなくてなんとなく、思い立った時に訪問するRivendellの本国サイト。

さらにその中、創始者であるグラントさんのブログ「Blahg – Grant’s Blog」

Rivendellの中の話や、自転車の話。時に全然関係ない話。御大は最近何を考えているんだろ?どこまで本気で言ってるんだろ?とあんまり真に受けずに翻訳サイトにかけながらフムフム読むのが好きです。先日はこんな写真が。

ヘッドバッジ。

RIVENDELLの魅力の一つ、モデルごとに付けられた不思議な名前とヘッドバッジ、そしてその裏のストーリー。

新しいモデルが出るってなると普通は仕様やジオメトリが気になるもんだろうけど、それと同時に次はどんな名前でどんなアートワークなんだろう、って気になってしまう。

そんな前置きをしつつ、上馬で組ませていただいたRivendellのバイクチェック行ってみます。
*RIVENDELL* cheviot (50)
羊のヘッドバッジ。*RIVENDELL* cheviot (50)
*RIVENDELL* cheviot (50)
*RIVENDELL* cheviot (50)
*RIVENDELL* cheviot (50)
*RIVENDELL* cheviot (50)
*RIVENDELL* cheviot (50)
スッと下がったトップチューブ、またぎやすいミキスト型のCHEVI。オーナーは軽くて速いロードバイクが似合いそうな出で立ちで、最初CHEVIが気になっている、とお話しいただいたときは少し意外でした。

オーナーから頂いたご要望は「通勤快速」。ロードもお持ちのオーナーが、あえて「通勤で使いたい」と。通勤の足として使えること、不便のないこと。

アルミのフルフェンダー。悪天の通勤でも洋服濡らしません。撮影時には間に合いませんでしたがPASS AND STOWのフロントラックでお仕事の荷物も運べる様に。エブリデーバイクの鉄板、ハブダイナモ。充電や電池交換を気にせず明るく照らせるので通勤バイクにはぴったり。

スピーディなバイクも所有する、このオーナーならではのポイント。鈍重に頑丈に、ではなく随所に軽さだったり速さも気にしてパーツチョイスをしているところ。

タイヤはSIM WORKSのVOLUMMYをチューブレスに。デイリーで使割れることの多いRivではあまりやりませんが、チューブ1本分ホイール外周部が軽くなると数字以上の軽さがあります。リアハブに関しても、RIVENDELLの価値観に近いPHILWOODを選んでいただくことが多いけど、WHITE INDのハブを。ベアリングやハブ自体の寿命はPHILに敵いませんが、その分軽量で高回転。

この辺は他のRIV BIKEオーナーとは違った視点と選択ですね。

お次はこちら。
*RIVENDELL* atlantis (53)
船のヘッドバッジ、そして
*RIVENDELL* atlantis (53)
随所に魚や錨(イカリ)が施された、*RIVENDELL* atlantis (53)
*RIVENDELL* atlantis (53)
*RIVENDELL* atlantis (53)
*RIVENDELL* atlantis (53)”>*RIVENDELL* atlantis (53)
*RIVENDELL* atlantis (53)
*RIVENDELL* atlantis (53)
*RIVENDELL* atlantis (53)
RIVの中では歴史のある、古くからあるモデル。デザインとアートワークは引き継がれ、ジオメトリはマイナーチェンジされ太いタイヤや長いチェーンステー、最近のグラントさんの理想が詰まった姿に生まれ変わりました。

ツーリング特化、というわけではないけど、荷物をたくさん積んでこのフレームで楽しんでいる人が多いので、僕はこのフレームはツーリングの匂いを感じます。(本当は”オールラウンダー”、Rivの考える万能機)

ウネっとひらべったいハンドル、「マスターシュバー」。フェチ的にこのハンドルのルックスが好きです。おヘソくらいの高さにこのハンドルを仕込んで、ハンドルのどの部分にも体重を預けられる様なポジション。持つ部分が多くていろんな姿勢で乗ることができるハンドル。コットンバーテープで細身にすると美しいけど、たまにはいいかな?とコルクバーテープでモッチリしてみました。

フロントラックはRivendellデザインNITTO制作の新作、通称「BASKET RACK」。今までは同じくRivデザインの「M-1ミニラック」を使うことが多かったけど、この新作は広い天板、M-1よりも上部な足腰があるのでより重いもの、特にバスケット乗せたときの安心感が違います。特にWALD139(大きい方ね)を載せたいときはこれがアンサーだと思います。

つめ先のディテール、日東さんのおなじみ”つなぎロット”を使う仕様で、様々なホイール径、フォークの形状に対応できるのがポイント。フレームサイズごとにホイール径の変わるRIVだからこそのデザイン。見慣れたものを使って解決しちゃう、「そっかこれで良いじゃんか」とグラントさんは本当に天才だと思いました。

そしてもう1台、この方のRivもゆったり良いバイブス出てて好きです。
*RIVENDELL* clem smith jr. (52)
僕も乗ってるCLEM。このヘッドバッジ、初めてみたときは何がモチーフかわからなかったけど、マンホールです。
*RIVENDELL* clem smith jr. (52)
*RIVENDELL* clem smith jr. (52)。フレームのどこかにマンホールから出てくるヘルメット姿のClemさんが隠れています。
*RIVENDELL* clem smith jr. (52)
(居た!見つけました?)
*RIVENDELL* clem smith jr. (52)
*RIVENDELL* clem smith jr. (52)
*RIVENDELL* clem smith jr. (52)
*RIVENDELL* clem smith jr. (52)
パパチャリ、家族バイクとしての用途を気にされてたオーナーのオーダー。荷物の量や用途、ゆくゆくの未来ご家族との時間に対応できるように、変化していけるように。

リアキャリアは屈強なSURLYのNICE RACK。子乗せであったりパニアバッグをぶら下げれば家族全員分の荷物であったりを余裕で。フロンtはmー1ミニラック。撮影時は何も乗せていませんが、バスケットを乗せたり、専用のバッグを乗っけたり、使い方に合わせて変化できます。ハンドルはステムと一体溶接仕様のCHOCOMOOSE BAR。RIVENDELLがデザインしたハンドルです。一体だけにどんなに荷重してもズレません。

でもでも、本当に実用的なパパチャリでよければもっと殺風景でよくって、このバイクが素敵なところ、温かみのある真鍮製のパーツ、GOLDのチェーンやコラムスペーサーの色遊び、ブレーキワイヤーをニッセンの中間色にしていたり。ただの道具でもただ使えればいいんじゃなくってオーナーがちゃんと自分のお気に入りになるように楽しんで組んでいるところ。「ワイヤーなんて黒でいい」ってSURLY的格好よさもあるんですが、せっかく選べるんだったら楽しんで選んで、せっかく永く使うなら自分の気に入ったものを身の回りにおきたい。

そしてパパチャリのもっと先、お子さんも大きくなって、ファミリーのためのバイクじゃなくてパパ自身の自分の時間のためのバイクとして乗る日が来たってRIVのフレームはきっと応えてくれます。ラック外してMTBタイヤを履いてもっとアクティブに乗っても良いし、内装ハブやクランカーバー、休日を流すクルーザーにして他の趣味に向かう脚にしてもよし、です。

・・・
Rivendellにフォーカスしたバイクチェックでした。

この世の自転車全体で言えばヘンテコな品揃えなブルーラグですが、Rivはその中でも一風変わっています。でもその分惹きつけてやまない魅力があるし、似たものや他のメーカーとは違う世界観があってm本当に無二というか、特別な自転車です。

そこに自分らしさとか、自己表現を乗っけて組み立てて、汚れて傷になっていくうちにどんどん手放せなくなるような自転車です。実物、試乗車まずは触って乗ってみてくださいね。