上馬ピットよりお届けします。最近ふと思ったこと!

「初めて自転車買うんですが・・」

「初心者で詳しくないんですが・・」

これは店頭でお客様によくいただく声。

ブルーラグでは、出来合いのメーカー完成車をそのまま販売することは少ないし、そのお客様にとって何が便利か、どんなバイクが好みで必要か、担当メカニックとお客様が手を取り合って話しあって、世界に1台のバイクを構築するっていうのが得意です。・・ちょっと大げさに言っちゃったかも。

(↑今まで組んだお客様のバイク達)

フレームの色やペイントから選べて、ハンドルやタイヤの太さ、どんな用途かで1台1台違うバイクを組む・・確かにそんなことばっかりしてたら、初めてのバイク=ファーストバイクをお探しの方からしてみれば、ちょっとハードル感じさせてしまったり、初心者さん向けではない印象を与えちゃうのかもしれません。。

いいえ誤解です!

実はブルーラグで組ませていただくバイクのほとんどって、実は”ファーストバイク”だったりします(これ本当)。

よく同業者さんにびっくりもされるのですが、「ママチャリしか乗ったことない」って方や、「昔クロスバイクには少し乗っていたけど」っていう方のオーダーがほとんどです。(一部2台目3台目の方もいますが笑)

不安そうに「初めてなんですが、、」と言わせてしまって誠に面目ないです。初めての方にバイクを組むのが得意だし好きだし、こだわって色や何や細かくやるのだって、今まで自転車を必要としてなかった方に振り向いて欲しいから。そう見えてなかったらゴメンなさい、不器用だもんで!

なので本日はこの誤解を解きます。最近組ませていただいた初めてのバイク=ファーストバイクにフォーカスしてバイクチェック、いきまーす
*SURLY* cross check (46)
*SURLY* cross check (46)

まずこのバイクの説明をするなら、オーナーは女子であること。そして初めての自転車として組んでいただいたこと。

都内にお引っ越ししてきてしばらく経って、「あら?もしかしてこの街って自転車が便利なのかも?」って思ったのがきっかけだそう。すごい、鋭い。

電車は東西には伸びてても、地図で見たときの”縦”には移動しにくい。東京はギュッとコンパクトなのに行きたいエリアが点在していて、点と点を結ぶには本当に自転車が丁度いいと僕も本当に思います。(自転車乗ってなかったら世田谷⇄高円寺なんかまぁ行かない)

せっかく買うなら良いものを、ずっとお気に入りになるものを、と名機CROSS CHECKを選んでもらいました。

*SURLY* cross check (46)
ハンドルはご本人の希望でドロップハンドル。最初は少し怖いかな?と持ちやすいまったりハンドルも比べてもらったのですが、お話ししているうちに何度もよぎる、ドロップかわいい、使ってみたいという好奇心。よーし、チャレンジの意味も込めてとドロップ採用。まずは高く近く、のんびりポジションで設定。
*SURLY* cross check (46)
そしてバーテープの幾何学模様と・・
*SURLY* cross check (46)
サドルの赤レザー!これはオーナーの直感、インスピレーション。つや消しウグイスカラーにバシっとキマる。
*SURLY* cross check (46)
*SURLY* cross check (46)
パーツ決めの会話の中で、クラシックなものと華奢なシルエットのものがお好みだとわかったのでパーツ群はクリーンにシルバーで組みました。

女性が好みと用途を考えちゃうだけで、こんな素敵バイクができるなんて。我々男子はスペックだのウンチクだの一旦忘れて、見習う部分があるのかも、とちょっとブルーになってきました。

お次!お次も同じフレームなので比較して見てみてください!
*SURLY*ceoss check(50)
*SURLY*ceoss check(50)

”万能”って表現されることが多いCROSS CHECK。それはファーストバイクがこのクロスチェックなら、時が経って乗り方や用途、趣味が変わってもほぼ必ずアジャストできるってこと。初めてのバイクにこのフレームを選ぶと、きっと過去そうだった方が多いように永く乗って飽きないバイクになります。

今回オーナーが気になったのはシングルスピード、ギア無しのワンスピード。ギア付き用のカセットハブに、ギアは1枚のセッティング。
*SURLY*ceoss check(50)
こうしておけば、後から簡単にギア付き化できます。

踏んだ分だけ進むシンプルな構造、故障トラブルを減らしたり無駄のないシンプルなルックスがシングルスピード。ひっくり返せば登り坂で助けてくれないのもシングルスピード。
*SURLY*ceoss check(50)
でもクロスチェックが初めてのバイクなら、変速機能がなくても「お、全然速い!よく進む!」と思ってもらえるはず。もちろんしばらく乗ってギアがつけたくなったり、通勤ルートや乗る距離が変わったらあとでインストールしちゃえばOKです。
*SURLY*ceoss check(50)
*SURLY*ceoss check(50)
シングルのバイクはギア付きバイクよりパーツ構成数が少ないです、箇所箇所吟味。こだわっていただいたのはホイールの中心ハブ。shimanoのものにすればもっとリーズナブルなものもあるのだけれど、シマノハブのシルバーは塗膜のシルバー。金属のピカピカ感はなく、塗ったシルバー。他パーツとのマッチングも考えENE CICLOのツーリングハブを選んでいただきました。丸い肉抜きが品あって素敵。
*SURLY*ceoss check(50)
通勤から生活圏内のクルージングを想定して、ハンドル幅も流行りの幅広大きなものではなく、肩幅より少し少し広めのライザーバー。シンプルだからこそ信頼のメイドインジャパン、NITTOの製品を選んでいただきました。

永くたくさん乗って、もし不便を感じる部分があったら必ずカスタムで克服できるのがクロスチェック。雨でも乗るようになったら泥除けつければいいし、荷物を積みたくなったらキャリアを仕込めば良い。停める場所が変わったらスタンドをつけちゃったって良い、乗る人の写し鏡に変化できるのがこのフレームの一番のオススメポインツです。

お次のファーストバイクは、クロスチェックではなくSURLYオフロードバイクの名作。
Frame: *SURLY* karate monkey (S)
*SURLY* karate monkey (S)

SURLYはオフロードバイクがルーツ。彼らの住むミネアポリスは自然と街がシームレスにつながっている土地だから。数度のマイナーチェンジを繰り返しながら、常にその時代のリーズナブルで遊べるマウンテンバイク、の筆頭空手モンキー。
Frame: *SURLY* karate monkey (S)
オーナーはご夫婦。お二人で兼用でのオーダー。体格差が大きくなければ、ロードバイクほどポジションがシビアでもないので兼用で乗ることもできます。

動機はOMM(ORIGINAL MOUNTAIN MARATHON)というイベント。
OMM—このイベントはあえて気候条件の厳しい時期に、必要な装備を全てバックパックに背負い常に携行し、ナビゲーション力、セルフエマージェンシー力、山での判断力、全てを駆使してレースに挑みます。ダイナミックなレースであるとともに、気象次第では非常にハードになることもある為、このイベントに参加するには、山岳地での安全管理についての基礎知識と経験が原則として必要になります。

アウトドア好きのご夫婦、このイベントはRUN部門とBIKE部門があるのですが、RUN部門参加中に会場にあつまるオフロードバイクを見て「乗ってみたい!」と思ったのがきっかけだそう。
Frame: *SURLY* karate monkey (S)
ピュアなマウンテンバイクと違うところは、「バイクで荷物を運ばなければいけない」ところ。積載できるMTBっていうのが大きなテーマでした。いたるところにバイクパッキング。フル積載すればかなりの荷物を積むことができます。
Frame: *SURLY* karate monkey (S)
サドルバッグは、バイクを組む前に奥様が購入したもの!先に買っちゃうのアツい!笑
Frame: *SURLY* karate monkey (S)
ハンドルバッグ、フレームバッグ、サドルバッグ、これだけあればOMMの参加はもちろんキャンプ道具積んでのツーリングなんかもできちゃいます。
Frame: *SURLY* karate monkey (S)
悩んで決めたカラーにフレームをカスタムペイント、差し込むCHRISKINGヘッドセットのビビットなカラー。

こういう色合わせはフレームを塗り終わってからのミーティングの日を設けると実物を合わせながら決めることができます(←この作業楽しい)もし納車までに数回お越しいただけるのなら、別日でパーツ決めの日を作って組むのもオススメ。
Frame: *SURLY* karate monkey (S)
コンポはSLX。本気すぎないけど、ギアやアクティビティがお好きな二人は乗っていくうちにおそらくすぐに詳しくなっちゃうと思うので笑 ゆくゆく後からも満足いくコンポーネントを。
Frame: *SURLY* karate monkey (S)
僕はキャンプやトレランしないので、しちゃう人本当すごい!って思っちゃうけど、そんな人たちから向こう側からみた時SURLYかっこいい!って思ってもらえたのが嬉しかったです。

是非山に持ってって沢山遊んで欲しいです!

・・・今会はファーストバイクにフォーカスしてお届けしました。

もしも初めてのバイク、久々に乗るバイクをお探しで、「自転車ビギナーだから気まずいなー」って思っちゃう方、遠慮や気は使わずまずはお店の沢山の見本バイクを見ながらざっくばらんにお話ししましょう!そんなとっつきにくいかな?上馬店だけ??

実際に乗れちゃう試乗車もいっぱいあるので、天気の良い日も狙い目です。沢山比べて、自分だけのバイクを見つけてくださいね。お手伝いします!